秋吉ブログ

20年以上にわたり様々なゲームをやりまくっている、ゲーム大好きな管理人「秋吉」が書くブログです。ゲーム情報を盛り沢山出していきます。ゲーム以外の情報も時々…

【ゴーストリコン:ブレイクポイント】神ゲー?クソゲー?プレイレビュー・評価まとめをしてみた!

今回は、PS4の「GHOST RECON:BREAK POINT」をプレイした感想と、このゲームの良い点、悪い点をまとめていこう。

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2019年7月に発売された「GHOST RECON:BREAK POINT」。発売前は凄く期待されていたが、発売直後に低評価が多くついてしまった本作。これを見て購入をためらっている人もいるのでは?

私は発売から1年半経った段階で購入し、実際にプレイしてみた。気になっている方はぜひとも参考にしてほしい。

なお、私はゴーストリコンシリーズは未プレイである。その上での感想として読んでほしい。

 

 

◆個人的感想

総評

普通に遊べる良作であったと感じる。昔はバグ報告や理不尽な難易度などの報告が相次いだようだが、今ではそれも改善されており、私はそのような場面にはほとんど巡り合うことは無かった。「他プレイヤーと協力プレイできるオープンワールドゲームが初めて」という人は、楽しく遊べる作品となっている。

ただし、昨今のオープンワールドゲームと比べ、特筆して目新しいものはないため、「この作品だけが持つ面白さは何か」と問われると頭を抱えてしまう。またゲームの快適性に若干難ありなため、そういった面が気になってしまう人には合わないだろう。

加点評価では良い点が少ないため点数が付かず、減点評価では細かな悪い点が重なり点数が下がってしまう、といった印象のゲームであった。

 

どんな人にオススメ?

  • オープンワールドのシューティングゲームがやりたい!
  • やり込み要素満載なゲームがやりたい!
  • オープンワールドゲームはほとんどやったことがない

という人は楽しめる。逆に

  • スムーズな操作ができるゲームがいい
  • 濃厚なストーリーを体感したい
  • 過去に色んなオープンワールドゲームをやってきた

という人には向かないだろう。

 

◆このゲームの特徴

広大なアウロア島を舞台にした、オープンワールドゲーム

本作はオープンワールドというジャンルのゲームである。広大なエリアをプレイヤーの思うまま自由に動きまわり、各地で起こるミッションを受注、攻略することでストーリーを進めていく。

本作の舞台である架空の島「アウロア島」は非常に広大な島であり、島の各所では雪山から森林地帯、都市部から農村地帯に至るまで、実に様々な風景が並ぶ。その広大さは、ヘリコプターで端から端まで移動するのに、現実世界で5分はかかるほどだ。

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広大なアウロア島を駆け巡りながらミッションクリアを目指す。移動手段として車にヘリ、ボートもあり、自由に使用可能だ

 

プレイヤーはミッションを受領後、島の中の目的地に移動し、任務達成を目指す。ミッション内容は様々で、敵の殲滅、要人の防衛、情報収集など、任務ごとに割り当てられている。

共通しているのは、武装した敵が沢山いる拠点に攻め込む点。最低限の敵を無力化しながらバレる事なく目的達成するもよし。突撃を仕掛け、力技で敵を全滅するもよし、どう攻略するかは全てプレイヤーの手にゆだねられている。

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ドローンで索敵後、侵入ルートを決めて攻め込む

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気付かれたら大量の敵が押し寄せてくる。全員相手にするか、逃げるか、最善の選択を取ろう

 

サイドミッションや勢力ミッションなど、十分なやり込み要素!

本作はオープンワールドゲームらしく、ストーリーを追っていく「メインミッション」以外にも、たくさんのサブミッションが用意されている。

サブミッションには、

  • 物語の裏側を知ることのできる「サイドミッション」
  • 特定の人物から依頼される「勢力ミッション」
  • 設計図や情報収集などを集める「収集物」
  • PvPモードの「ゴーストウォー」
  • PvEのエンドコンテンツモード「レイドモード」

と5種類も存在。それぞれミッションが大量に用意されているため、全部クリアしようものなら何百時間とやり込むことが可能だ。

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本作に出てくるミッション一覧。画面に映っているのは全体のほんの一部。画面に映っていない個所にも多くのミッションが用意されている

 

武器から防具、スキルに至るまで、膨大なビルディング要素!

本作に登場する武器は、アサルトライフルやスナイパーライフルといった大きな括りに囚われない。アサルトライフルの中でも、威力が高いものから反動が少ないものまで実に様々。とてつもない量の武器種が用意されているため、全種類の武器を集めるのは至難の業だ。

武器には、威力や射程距離などを上げる「レベル」と、取得経験値増加や敵の防御力無視などがランダムで付与される特殊効果がある。先程の武器種の多さと合わせて、一つとして同じ武器はないため、自分好みの武器を手に入れるハクスラ的な楽しみもある。

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こちらは武器の装備画面。武器にはレベルやレア度、特殊効果がランダムに付与される。

さらに、武器にはサイトやマガジン、マズルなど様々なアタッチメントを装備可能。アタッチメントの効果によって上昇する能力、下がる能力が違うため、自分の使いやすいスタイルにアレンジすることが可能になる。

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こちらがガンスミス画面。自分が手に入れたアタッチメントや、強化アイテムを付与して使いやすい武器へと構築していく

 

更には防具にもレベルや特殊効果が存在しているため、武器、防具を合わせてオリジナルのビルド構築ができる。

 

ビルド要素は何も装備品に閉じた話ではない。大量にあるスキルを組み合わせることも楽しみの一つだ。

スキルは、用意されたスキルツリーの中から、自分が望むスキルをスキルポイントを消費して入手していくスタイル。スキルには手に入れた時点から効果を発揮するものと、身に着けた後に装備画面で装備することで効果を発揮するものとある。特に後者は最大3つまでしか装備できないので、自分が挑む任務や武器との相性を見て最適なものを選んでいく必要がある。

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スキルポイントを消費してスキル取得するスキルツリー形式。取得だけで効果を発揮するものから、装備して初めて効果を発揮するものもある

 

オンラインプレイ可能!一人でもCPUが味方に!

本作では、オンライン上で最大4人でチームを組み、一緒にプレイすることが可能だ。オンライン上でみんなで一緒にプレイすれば、一人の時よりも効率的にミッションクリアできるし、何より楽しい!

クリアしたミッションは、ホストだけでなく、その場にいた全プレイヤーに対してクリア扱いとなる。レベルの低いプレイヤーであっても、味方のサポートがあれば、素早く沢山のミッションをクリアすることが可能だ。

 

1人プレイの場合は味方がいないのか、というと、そんなことは無い。自分以外にCPUを3人連れて一緒にミッションに挑むことが可能だ。発売当初は味方CPUはいなかったそうだが、アップデートで追加されたようだ。

このCPU、実に頭が良い。自分が隠密行動したい時は、CPUもその通りに動くし、その場に待機したり、一気に攻撃を仕掛けたりしたいなら、そう命令を下せばその通りに動いてくれる。

更に、指定した敵を最大3人まで同時に攻撃してくれる「SYNCショット」が非常に便利。プレイヤー自身の射撃分も合わせ、4人まで同時に攻撃が可能なので、敵が固まっている地点に隠密行動しながら攻め込みたい、という際に非常に役に立つ。

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敵の頭上に出ている「B」「C」という表記が、SYNCショットの対象者のマーク。準備か完了すれば、プレイヤーの射撃に合わせ、マークした敵を味方が同時に撃破してくれる

 

特殊部隊の一部隊隊長を中心にした、シンプルな物語

本作の主人公は、アメリカの特殊部隊の部隊長、コードネーム「ノマド」である。

アウロア島への任務に向かう途中、突如襲撃された主人公部隊。主人公以外のほとんどの隊員はやられてしまい、残った数名の部隊員は重傷…アウロア島からの脱出方法を模索する中、自分たちを襲ったものの正体と、そのバックに自分の戦友「ウォーカー」の存在を知った「ノマド」は、なぜ「ウォーカー」がそのような凶行に及んだのか、「ウォーカー」の凶行をどう阻止すればよいか、アウロア島の住民と力を合わせて解決していく。

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主人公の戦友「ウォーカー」が持つ壮大な野望を阻止すべく、アウロア島の住民と力を合わせて立ち向かう

 

◆このゲームの良い点

メインストーリーだけでも十分楽しめる!充実したやり込み要素!

私はメインミッションのみをクリアするように進めていたが、それでもクリアするまで約23時間はかかった。かといって、ただ無駄に移動距離をかさまししたり、お使いばかりで時間がかかった、というわけではない。どのミッションも、敵が多くいる拠点に向かい、どのように侵入すればよいか工夫を凝らしながら攻め込む、といったものであり、「移動ばかりでつまらない」と感じることはほとんどなかった。

サブミッションまで加えると、本当に膨大なプレイ時間が必要になりそうで、やり込みを頑張りたいプレイヤーに取っては非常にやりごたえのある作品だった。

もちろん、メインミッションだけでも問題なくゲームクリアできる。メインストーリーだけをプレイしたい、という人でも心配は不要だ。

 

キャラの育成が容易!それでも難しければ難易度調整可能!

本作で強くなるためには、レベルの高い武器を入出するだけでよい。ミッションを受注し、敵拠点に攻め込み、倒した敵や武器箱から新たな武器や防具を入手して装備すれば、それだけで強くなれる。

経験値の概念があるが、これはスキルポイントを入手するためにあるだけで、体力や攻撃力、防御力が上がるようなものではない。

ミッションを進めていれば自動的に強くなれるのは、RPGのようにレベル上げの手順を踏む必要が無いのでありがたかった。

 

それでも敵が強くて勝てない…という人でも大丈夫。難易度設定が用意されており、難易度を下げれば、シューティングゲームに自信がないプレイヤーでも問題なく楽しめる。

 

トロフィーコンプが優しめ!

メインストーリー1章をクリアし、キャラを育成するだけで、トロフィーの約70%は取得できる。

その他のやり込み系トロフィーも、

  • ハンドガンで5秒以内にヘッドショットを3回
  • 200m離れた敵2人を3秒以内に倒す
  • 匍匐擬態状態で近接攻撃で敵を倒す

など、多少技術が必要なものの、少し工夫を凝られば達成可能なものばかり。総じてトロコンはやりやすい作品だなと感じた。

ただし、オンライン系のトロフィーが3つあるため、過疎ってしまうとトロコンができない。トロコンを狙う人は早めにこのゲームをプレイする必要があるため注意してほしい。

 

◆このゲームの悪い点

ストーリーはあってないようなもの…

本作のストーリーは、「いくつもの伏線が絡みあい、壮大な展開が待っている」といったものではない。最後まで引き込まれること無く、淡々と終わってしまった印象だ。なにかもう少し、「この先が気になる!」という要素が欲しかった気もする。

濃厚なストーリーを求めている人には、物足りなく感じるだろう。

 

リアル志向のゲームでストレスが溜まる…

本作の主人公は、超人ではなく普通の人間である。そのため、プレイヤーが思うような動きを取ってくれない場面がたびたび見られる。

走りながら急旋回、急停止できず、道具を使ったり、人を担ぐ際には時間を要し、激しい銃撃を受ければ怪我をしたり、ひるんだりしてしまい、少しでも高い場所から落ちればダメージを受ける。

このリアルさが、昨今の操作性第一なゲームとはだいぶ異なり、スムーズなアクション性を求めている人にはストレスが溜まるシステムになっている。実際私も、敵と戦闘する際に、遮蔽物に隠れるまで時間を要したり、銃撃でひるんでしまい、中々動けないままやられてしまうことが多く、若干ストレスが溜まった。

 

ゲームプレイには常時オンライン接続が必要…

本作を遊ぶ際には、常時UBIサーバとオンライン上で接続する必要がある。私はこれによる大きなトラブルは発生せずクリアできたため良かったが、常時オンライン接続となると、ざっと考えただけでも以下のような問題点が出てくる。

一つ目は、接続先サーバや家のネットワーク回線の調子によって、遊べなくなる可能性があること。運営側のサーバメンテナンスが終了してしまうと、その後にゲームを購入した人はゲームプレイ自体ができなくなってしまうことまである。

二つ目は、回線やサーバの不具合によりバグが発生しやすくなること。目的地についてもミッションが先に進まなくなったり、どこかの地点から一切動けなくなったり、といったことにもなりかねない。幸い、私はゲームの強制終了が1回あっただけで、上記バグに直面したことはなかったが、このような問題が存在するのは良くない点といえる。

三つ目は、オプション画面の操作時に細かなロードが発生すること。武器を入れ替えたり、スキルを取得したり、といった設定画面への移動は、オープンワールドゲームではよく行う動作だが、本作ではこのような画面を開いたり切り替えたりする度に1秒ちょっとのローディングが発生する。これが地味にイラっと来る。

 

このゲームだけにある「面白さ」が感じられない…

ハクスラがしたいなら「ディヴィジョン」シリーズがあるし、ハチャメチャプレイがしたいなら「GTA」シリーズがある。ストーリーを楽しみたいなら「ウィッチャー3」や「龍が如く」シリーズがあるし、対戦ゲームに特化したいなら他のシューティングゲームが数多くある。

前述したゲームには、そのゲームとしての「面白さ」がちゃんと存在するのだが、本作にはそういった「本作特有の面白さ」がない。オープンワールドゲームを始めてプレイする人は楽しめるだろうが、私のような数多くのゲームをやってきた人には、目新しいものがなく、退屈に感じる可能性があった。

 

 

 

◆まとめ

多くの低評価が付いた「GHOST RECON:BREAK POINT」。面白くないわけではないが、このゲーム特有の楽しみが薄く、マイナス点が目立ち低評価が多くついたんだな、と感じた。

今は新品もかなり値下がりし始めてきたため、値段相当は楽しめるようになっている。気になってたけど見送ってたな…というなら、やってみても良いだろう。

 

では!