今回は、スマホゲーム「AFKアリーナ」のプレイ感想や、良い点、悪い点をまとめていこう。
海外版はずいぶん前にリリースされ、かなりの人気作となっている今作。日本版は2020年6月30日配信開始と、比較的最近にリリースされた作品だ。
You Tubeの広告でも最近よく登場するようになり、見たことあるがダウンロードしたことないという方もいるのではないか。
どんな作品なのか、さっそく見ていこう。
◆個人的評価
総評
放置ゲーは数あれど、本作はより万人受けするようかなり親切に作られている。だからといってヌルゲーでも無く、高難易度クリアしたいならしっかり戦術を練る必要がある部分もある。
総じて、ライトゲーマーからヘビーゲーマーまでしっかり楽しめる良作であると感じた。
ただし、そもそも放置ゲーというジャンル上、キャラの強化に時間がかかる。さらに、キャラ毎の強さに偏りがあったり、微課金はしないと強くなるのが厳しい部分もあるため、それらが許せない人には合わない。(廃課金が必要というほどではないので安心して欲しい)
気長に少しづつプレイし、ちょっとだけ課金し…ということができるプレイヤー向けと言えよう。
どんな人にオススメ?
- 十分なゲーム時間が無い
- シミュレーションゲームが好き
- 従来の放置ゲーよりも色んなキャラが自由に使えるようになって欲しい
という人には合うだろう。逆に、
- ゲームにはストーリーやアクションを求めたい
- 無課金が正義!
- サクサク進めていきたい!
という人には合わないだろう。
◆このゲームの特徴
ゲーム起動しない間に強くなる「放置ゲー」
本作は、プレイヤーがゲームを起動しない間に勝手に経験値やお金を溜め、それを消費してキャラを強化し、ステージクリアを目指す、いわゆる「放置ゲー」だ。私は放置ゲーとしては「Idle Heroes」をプレイしたことがあるが、ゲーム内容はそれと大差ない。
戦闘システム
最大5人で1チームを組んで戦闘を開始する。パーティを組む際は、敵キャラをもとにどのキャラを組み込むか、どの位置に配置するか、を考えてパーティ編成を行う。
戦闘が始まれば、後はオートで進む。スキルの発動のみ、発動タイミングを手動で選ぶことができるが、設定を変えることでそれすらオート化も可能だ。
強化システム
溜まった経験値を消費してレベルアップする。また、レベルとは別にランクの概念もあり、同じキャラを指定する合成することでワンランク上に成長できる。これにより、全体ステータス向上と、レベルアップ上限を引き上げることができる。
ゲームモード
ゲーム中に用意されているモードは、
- 酒場(いわゆるガチャ)
- ギルド
- 懸賞掲示板(いわゆるキャラ派遣クエスト)
- アリーナ(いわゆる闘技場)
等、放置ゲーならよくあるものを実装している。
ただし、他ゲーにはない特徴として、「タイムズピーク」、「奇境探索」、「異界の迷宮」といったスペシャルモードがあげられる。このゲームモードでは、どの敵から倒していくかを自分で選択することができ、倒した敵からランダムで入手可能な強化パークを組み合わせ、ボス敵を倒すことを目掛けて進めていく。
このモードで入手できるお金や強化素材は、そのままメインステージ用のキャラの強化素材にできる。
多数のキャラが存在!キャラはガチャやイベント景品で取得可能
本作で登場するキャラは、2020年8月末時点で85体。この先もアップデートでどんどん増えていくだろう。
キャラの入手は、ガチャとイベント報酬の2つが主な取得方法だ。ガチャは「ダイヤ」と呼ばれる専用アイテムを消費して回す。イベントでの入手は、特定周期で発生する特別ステージのクリアや、デイリークエスト達成時などに入手できる専用アイテムを消費することで手に入る。
「共鳴クリスタル」による一括強化システム
個人的に、他の放置ゲーとの最も大きな差が、「共鳴クリスタル」の存在だ。
「共鳴クリスタル」とは、セットしたキャラを、他にレベル上げしているキャラと同じレベルまで自動で引き上げてくれるシステムだ。これにより、1チーム作るのに必要なキャラ5体を集中強化することで、他のキャラも同じペースでどんどん強くなってくれる。
「共鳴クリスタル」にキャラをセットする枠を拡大するには、経験値と同じく、放置することで入手できる専用アイテムを消費する。この枠は自由に明け渡せるので、他に良いキャラが手に入ったから、「共鳴クリスタル」にセットするキャラを気兼ねなく交換可能だ。
ただし、引き上げられるレベル値は、基準となるキャラ5体の内、一番レベルの低いキャラとなる。そのため基準キャラ5体は満遍なく強化する必要があるため注意しよう。
◆このゲームの良い点
意外と戦術性が高いゲーム!試行錯誤のし甲斐アリ!
タンク役を前衛に何体置くか、相手の強力な後衛キャラを優先的に倒すため、後衛を中心に攻撃するキャラを用意するか、力で押すのでは無く、バフやデバフを駆使して戦っていくか…など、キャラが勝手に動く放置ゲーとは言え、意外と戦術性の高いゲームであると感じた。
特に、同じ陣営のキャラを多く配置するとステータスにバフがついたり、陣営同士で相性の良し悪しが決まったりするシステムが用意されているため、戦闘力で負けていても勝てる場面も多く、ただ数値だけのゲームでは無いと感じた。
それを考えるのが億劫という人は、とにかくキャラレベルを上げれば力で押し倒すことができる。自分のプレイスタイルに合わせて戦い方が変えられた。
親切システム「共鳴クリスタル」が便利!
特徴に紹介した「共鳴クリスタル」により、キャラ5体をレベルアップすれば、他の手持ちのキャラもどんどん強くなる点は非常にありがたかった。「共鳴クリスタル」の枠の拡大も結構簡単に可能なため、手に入れたキャラを臨機応変にレベルアップさせ、戦闘要員とできる点は良かった。
ストーリーを進めていくと、相手との相性の悪さにより、レベルを上げてもなかなか突破できないことがある。それは不定期開催のイベント戦でも同じだ。そのためにわざわざ他キャラのレベル上げをするのは辛いものがある。
また、せっかく強いキャラを当てても、また1からレベル上げするとなるとそれも大変だ。
「共鳴クリスタル」のおかげでこの手間が大きく省けるため、手に入れたレアキャラが腐ったりすることもなく、ありがたかった。
欲しいキャラをガチャで優先取得可能!
ガチャの大きな欠点としてあげられるのが、欲しいキャラが中々手に入らない、という点だろう。
これらを救済するシステムとして、「ウィッシュリスト」というシステムが存在する。これは、登場する全キャラの中から20体を指定することで、そのキャラが優先的に出てくるようになる仕組みである。これにより、他ゲーと比べて「自分の求めているキャラがガチャで出てこない」という問題に頭を悩ませることが少なかった。
イベントキャラが無く、時間の無いプレイヤーも平等に強くなれる!
ソシャゲというと、イベント限定入手キャラがいることが日常茶飯事だ。しかも、だいたいはイベントキャラの性能が高く、高難易度ステージをクリアするのにイベントキャラを持ってないとどうにもならない、ということがよくある。ここはまさにソシャゲの闇そのものだ。
しかし、このゲームには今のところ、イベントキャラというものが存在しない。課金でしか入手できないキャラは何体かいるが、それも壊れ性能ではなく、ほどよい強さに収まっている。
そのため、時間のないプレイヤーでも、入手したキャラを丹念に育て、「共鳴クリスタル」を使用した育成共有を行えば、本題なくゲームを進めることができる点はよかった。
◆このゲームの悪い点
キャラの強化には時間がかかる…
キャラのレベルアップには、放置することで手に入る経験値を一定数消費する必要がある。初めのうちは求められる経験値量が少ないので、ちょっとの課金でサクサク強化できるが、レベルが100を超えたあたりからは、ただ放置するだけの獲得量では、1日に数レベル位しか上げることができなくなる。(ちなみに、本作の最大レベルは、キャラにもよるが240レベルとなっている)
サクサク強化してサクサク進みたい、という人は、中盤以降の停滞に耐えられなくなる可能性が高い。この点はマイナス点と感じた。
…まあ、他の放置ゲーも大体こんな感じなので、本作が特別遅いということはない。「他の放置ゲーでも気になることはなかった」という人であれば問題ないだろう。
はやりソシャゲ…途中から課金しないとつらい面あり…
キャラのランクをあげていくには、同じキャラをいくつも入手するしかない。クエストクリアや、闘技場、イベントダンジョンなどで手に入る特殊アイテムを消費して入手することも可能だが、入手数に限りがあったり、すぐには入手できなかったりと、何かしらの制約があることも確か。
そうなると、ガチャで手に入れるしか方法が無い。ウィッシュリストによる集中獲得システムがあるとは言え、それでも高確率で指定キャラを当てられる訳では無いため、どうしても沢山ガチャを回る必要が出てくる。
ゲーム序盤から中盤は無課金でも楽しめるが、それ以降は4000円から5000円程度の課金を一度は行う位しないと厳しいところはマイナス点だった。
ちなみに、課金するのであれば、ゲームを開始してからしばらくの間購入可能な「成長パック」をオススメする。3000円弱の課金で、ガチャに必要なダイヤを沢山入手できる。かなり使えるので、これ位の課金が許せる人は買うとよい。
強キャラに偏りあり…同じようなキャラ構成になりがち…
メインステージ、闘技場、その他さまざまなゲームモードがあるが、だいたいどのモードでも共通する「強キャラ」が存在する。ぶっちゃけ、この強キャラを入手し、鍛えれば、大体どのモードでも上位に行けてしまう。どのゲームでも強キャラといえるキャラは存在するが、本作はその偏りが大きく、せっかく用意しているキャラの多くが使えない印象だった。
特に、闘技場のようなPvP環境だとこれが顕著だ。戦う相手が毎回似たようなキャラ構成…逆に言えばメタキャラを用意しておけば勝てるとも言えるが、それもそれでPvPの良さがなく、残念に感じた。
今後のアプデでバランスが保たれることを祈りたい。
◆まとめ
より万人受けする作りとなっていながらも、ヘビーゲーマーでも納得できるような戦術性を持った今作。ゲームする時間が取れない、という人でも、少ない時間でプレイできる作品となっている。
無料ゲームなので、騙された気持ちでやってみると意外とハマるだろう、是非試して欲しい!
では!