今回は、「Dead by Daylight Mobile」をプレイした感想と、このゲームの良い点、悪い点をまとめていこう。
(2022/5/13 時点の情報である)
2022/4/28にリリースされた、モバイル版の「Dead by Daylight」。筆者はPS4版をある程度やり込んではいたものの、他ゲーも並走してやっていたこともあり、高ランク帯(いわゆる赤帯)には全くもっていくことは出来ずにゲームを終えてしまった。
そんな「Dead by Daylight」が、モバイル版として手頃にやれるようになったということで、早速インストールしてみた!サバイバーはランク7、キラーはランク9になるまでやり込んでみたため、本作の感想をまとめてみたい。
◆個人的感想
総評
モバイル版特有の手軽さと、「Dead by Daylight」特有の操作性のシンプルさの噛み合いが絶妙!
PS4版と比べても、プレイ感覚は全く引けを取らず、また「本作からDbDを始めた」という人や、音声を聞けない環境にあるプレイヤーでも、より索敵や戦闘が行いやすいフォローシステムが存在するのも良かった。これで基本プレイ無料なのは驚きだ。
ただし、キャラ育成やキャラ入手は、本作を相当な時間やり込むか、課金することが必須。ライトゲーマーの場合は、変わり映えしないキャラが続き、飽きてしまう可能性がある点は留意した方が良いと感じた。
◆このゲームの特徴
1対4の非対称鬼ごっこゲーム
本作はもともと、PCやPS4、XBOX等の高性能ハード向けに展開されていた大人気ホラーサバイバルゲーム『Dead by Daylight』を、モバイル版へと移植したものである。ゲームシステムは、元作品をそのまま踏襲している。
本作は、「キラー」と呼ばれる追いかけるサイド1名、「サバイバー」と呼ばれる追いかけられるサイド4名に分かれて戦う非対称のオンライン対戦ゲームである。
「キラー」の目的は、サバイバー4人を発見し、攻撃してダウンさせ、マップの各所に散らばっているフックにひっかけて全滅させることだ。
「サバイバー」の目的は、「キラー」の目をかいくぐりながら、マップのどこかに置かれている発電機を5台修理し、最後に脱出ゲートから脱出することである。
「キラー」と「サバイバー」の力関係は明確に分かれている。
「サバイバー」は「キラー」よりも走る速度が遅く、また「キラー」を攻撃する手段はない。アイテムを駆使して多少足止めすることはできるが、どう頑張っても体力を0にして倒す、といったことは不可能で、まさに無敵の存在を相手に逃げ回ることになる。その代わり、4人1チームという数の力を駆使し、キラーを翻弄することが可能だ。また、「キラー」が近くに来ると心臓の鼓動が強くなり、「キラー」が近くにいることがわかる上、そもそもの操作視点が3人称視点(操作キャラの背後にカメラがある状態)となるため、周囲の索敵が行いやすい強みはある。
「キラー」は逃げ回る「サバイバー」を攻撃できるだけでなく、「キラー」ごとに持っている特殊能力を駆使して、「サバイバー」を追い詰めることができる。反面、自分以外の助けは無いため、自身のプレイング力が全てである。また、操作視点が1人称視点(操作キャラの視点の位置にカメラがある状態)となるため、索敵力に劣っていたり、「サバイバー」に急旋回されると見失ってしまったりすることがある。
ゲーム開始時、プレイヤーは「キラー」か「サバイバー」のどちらでプレイするか選択し、マッチングすればそのまま試合開始となる。「キラー」と「サバイバー」それぞれで特徴が全く異なるため、どっちを極めていきたいか、プレイヤー自身で決めることができる。
勝利に必要不可欠な「パーク」「アドオン」「アイテム」
試合に勝つには、「サバイバー」「キラー」双方とも、「パーク」を駆使していく必要がある。
「パーク」とは、「キラー」や「サバイバー」に対し、追加能力を付与してくれる特殊能力。「サバイバー」であれば、周囲にいる味方の姿を表示してくれる「絆」や、一定時間「キラー」よりも高速に動けるようになる「全力疾走」などがある。「キラー」であれば、「サバイバー」を攻撃すると、一定時間「サバイバー」がこちらを検知できなくなる「集団ヒステリー」や、「サバイバー」をフックに吊るすと他の「サバイバー」の位置を表示する「バーベキュー&チリ」などがある。
「サバイバー」「キラー」ともパークの総量はかなり多いが、試合に持ち込めるのは最大4つまで。自分のやりたい戦い方を実現するためにはどうすればよいか、パークの組み合わせを練るところから試合は始まっている。
「サバイバー」は、自身の脱出の助けとなる「アイテム」を一つ持ち込むことができる。自己治療が可能な「医療キット」、発電機の修理を高速で行える「工具箱」、発電機の場所を画面表示する「マップ」など、全部で5種類が存在。
「アイテム」は一度でも使うか、「キラー」に吊るされて敗北してしまうと消失する。ほとんど使用せずに消費してしまうのは勿体ないため、持ち込んだのであれば積極的に使っていきたい。
「サバイバー」であれば持ち込んだアイテムに、「キラー」であれば自身の特殊能力に、それぞれ「アドオン」という追加効果を付与できる。これにより、アイテムの効果時間を伸ばしたり、使用時の硬直を減らせたりできる。
一回きりの使い切りのため、ここぞ!というマッチで装備し、勝利へと繋げていきたい。
「パーク」の獲得は、解放したいキャラを使用してマッチを重ね、経験値を獲得してレベルアップすることでランダムに解放される。「アイテム」と「アドオン」は、マッチ完了時や、デイリーミッション(ゲーム内用語で言うとデイリーリチュアル)達成時に獲得できるブラッドポイントを一定数消費して購入する。
ランクマッチ、クイックマッチ、カスタムマッチが存在
ゲームモードは大きく分けて3種類。
「ランクマッチ」は名前の通り、自身の腕前をかけて戦うモードだ。似たような腕前のプレイヤーが集まるため、熱い戦いが繰り広げられることが多い。初めは全員ランク20から始まり、勝ち上がるにつれ数字がどんどん小さくなり、最高ランクであるランク1を目指していく。ランクは「キラー」「サバイバー」それぞれに存在する。
なお、本作には明確な勝ち負けというものは存在しない。「キラー」は全員をフックに吊るす、「サバイバー」は脱出する、という明確な目標はあるものの、それが達成できなかったら負け、といったものではない。
両陣営とも4つの評価基準が設けられており、マッチ完了後に「各基準をそれぞれどれだけ満たせたか」によって最終評価が変わる。「サバイバー」であれば、
- どれだけ発電機を回したか
- どれだけ長時間生き残れたか
- どれだけ他のプレイヤーを助ける行為をしたか
- どれだけ「キラー」との鬼ごっこで逃げ切れたか
が評価軸で、無事脱出できたとしても、発電機を回さず、フックに吊るされた他プレイヤーを助けず、ひたすら「キラー」から隠れ続けてたなら、評価はかなり低くなり、増えるランクの数値も小さくなる。
続いて、「キラー」か「サバイバー」どちらかの陣営を選択し、気軽にオンラインマッチを楽しむ「クイックマッチ」。勝っても負けても自身のランクには影響がないため、まだ慣れていないキャラや操作の練習、レベル上げを行うのにピッタリなモードだ。
最後に、フレンドと一緒に自由にマッチを楽しんだり、コンピュータを入れて練習したりできる「カスタムマッチ」。パークやアイテムを好きなように組み合わせられるため、この先のキャラの育成方針を決めたり、特定のテーマのプレイ練習に最適だ。
ガチャは各種スキン関連が排出
本作にももちろんガチャが搭載されている。が、今のところはガチャで出るのは「キラー」や「サバイバー」の衣装関連のみで、キャラ解放やアイテム、アドオン獲得は別に行うことができる。
◆このゲームの良い点
モバイル版になったことで手軽!
もともと、「Dead by Daylight」の操作は非常にシンプル。「サバイバー」であれば
- 移動(しゃがみ、歩き、走り)
- 板を倒したり窓を飛び越えたりするアクション
- アイテムの使用
- ランダムで発生するQTE的なイベント「スキルチェック」の実施
のみ。「キラー」であれば
- 移動
- 攻撃
- 特殊能力使用
- 板破壊や乗り換えなどのアクション
のみだ。アクションゲームの中では突出してシンプルな操作である。
基本的に操作性が悪いとされるスマホ版でも、ここまでシンプルであればそこまで問題にはならない。キーコンフィグもちゃんと実装されているため、初期の操作感が悪くても、自分に合うキー配置を見つけられれば、PC版やCS版と遜色なく遊ぶことができた。
そのため、いつでもどこでも、手軽に手に汗握るオンライン対戦が、多くの人によってできるようになっていると感じた。
サバイバーでも即マッチングするほど人口が多い!
本家の「Dead by Daylight」は、「キラー」であれば比較的即座にマッチングするものの、「サバイバー」は中々マッチングしないことで有名。筆者もCS版をプレイした際は、「サバイバー」側のマッチングに5分かかるのはざらだった。ゴールデンタイムである夜10時以降は、それこそ10分待ってもマッチングしなかったこともあったほど。さすがに筆者も、これには辟易していた。
しかし、基本無料のモバイル版になりプレイ人口が増えたためか、「サバイバー」であっても基本的には10秒、長くても1分もすればマッチングしてくれる。
これは何よりも、「キラー」「サバイバー」共にプレイ人口が多いことの証!筆者のようにマッチングの悪さに嫌気がさしていた人でも、この早さであれば問題なくプレイできるだろう。
初心者でもわかりやすい!モバイル版の新要素!
モバイル版の「Dead by Daylight」だけに存在する要素が、2つ追加されている。
1つ目は「サバイバー」のみが使える簡易チャット。CS版やPC版では、ボイスチャットを使わない限り、他サバイバーと言葉で交流することができなかったため、野良プレイでは連携がとりづらかった。しかし本作では、「キラーが近くにいる!」「助けに行く!」「発電機の修理に集中して!」というような、他のサバイバーに対する簡易的な周知メッセージを送ることができるようになった。これにより、野良プレイでも他プレイヤーと連携がとりやすく、より生存に向けての立ち回りがしやすくなった。
実際に使ってみると、これがかなり快適!近くに「キラー」がいて救助できそうにないときは、「助けに来ないで!」とチャットすれば他サバイバーは発電機修理に集中できるし、吊られているプレイヤーを助けるために「助けに行く!」とチャットすれば、他プレイヤーと救助タイミングが噛み合って無駄な時間を過ごすことが無い。
2つ目は、音声だけでなく、視覚でも何かしらの情報を周知するようになった。
具体的には、「キラー」がすぐそばにいる際にいると、心音が音声として聞こえてくるだけでなく、画面上で操作するキャラの心臓が描写され、どんどん鼓動が大きくなるように描かれる。これにより、音声が聞けない状態でも、「キラー」の接近に対応できるようになった。
そのほかにも、「キラー」でサバイバーを追っている最中に見逃してしまったとしても、近くに寄ればうめき声のする方向が赤くハイライト表示されるため、索敵がしやすい。
上記要素は、CS版やPC版を極めた人からすると、自身の力で戦況を切り開いているわけではないので若干不憫に感じるかもしれないが、より広い間口を構え、多くのプレイヤーにやってもらえることの多い「モバイル版」に対しては非常によいシステムであると感じた。
◆このゲームの悪い点
キャラ育成と解放はかなり大変…
本作のキャラ育成は、本家の「Dead by Daylight」とは少し違っている。
本家では、パークの解放もアイテムの獲得も、全て「ブラッドポイント」という専用ポイントを一定数消費して実現する。そのため、まったく使ったことの無い新キャラであっても、他の操作慣れしているキャラで「ブラッドポイント」を集めておけば、一気に大量のパークやアイテムを解放することができた。
しかし本作では、「ブラッドポイント」を使用する場面はアイテムやアドオンの入手のみ。パークの解放には、レベル上げしたいキャラを実際にマッチで使用して、ゲーム終了時に手に入る経験値でレベルアップするしかなくなったため、キャラ育成に非常に時間がかかる。事実、筆者は「キラー」をある1つのキラーのみ使用してランク20からランク9まで、約10時間弱をかけて上げたが、それでもレベル38まで上げるので手一杯であった。
一応、取得経験値を増加させるものが存在するが、ここまで時間がかかると、「色んなキャラを使ってみたい」という人にはかなり厳しいと感じた。
また、新キャラの解放も大変。新キャラの解放には、無課金であれば「イリデスントシャード」というアイテムが一定数必要になるが、キャラ解放に必要な要求量と比較し、1日当たりに取得できる量の差が大きい。デイリーミッションやウィークリーミッションをクリアすれば一定数手に入るものの、それでも1週間やり続けても必要量の半分が手に入ればいい方。もっと手早く手に入れたいなら、課金するしかない。
中には課金しないと絶対に入手不可能なキャラもいるため、全キャラ揃えたいと思った段階で課金が必須になる。
そのため、「本作を本格的にやり込んでいく!」という人であれば積極的に課金した方が良い。無課金の場合は長い時間をかけないと育成やキャラ解放ができないことだけは念頭においてほしい。
ラグが若干気になる…
基本的にはなめらかに動くため快適にプレイできるが、数戦に何回かは、「ちょっとラグってるな…」という感覚にさいなまれることがあった。
スマホ版のオンラインアクションゲームのため仕方がないところもあるが、自分が「サバイバー」で「キラー」に追いかけられた際に、板を乗り越えられた!と思ってもつかまったりした時にはちょっとむっとしたものだ…
◆まとめ
満を辞してリリースされたオンラインの非対称アクションゲームである「Dead by Daylight Mobile」。本家と遜色ないプレイの良好さを持ちながら、スマホ版向けにUIの改善を施すなど、非常に親切に丁寧に作られている。長時間かけてプレイしたり、課金したりしないとフルに楽しめないのは玉に瑕だが、それでも十分と言えるほどの良作だった。
気になっていたけどこれまでやってこなかった、という人は、これを機に是非やってみてほしい。
では!