秋吉ブログ

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なぜ日本でAPEXはこんなにも流行っているのか?FPSゲーマーが考えてみた!

今回は、FPS作品「Apex Legends」がなぜここまで日本で流行っているのか、数多くのFPS作品をやってきた筆者なりに考えてみた。

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2019年2月にリリースされ、本記事を執筆している2022年2月時点で3周年が経過したが、今なお人気のある作品である「Apex Legends」。

そもそもFPSというジャンル自体、操作が非常に難しく、面白さを感じるには、数多くの練習が必要になる。にも関わらず、一体なぜ、本作がここまで人気作になっているのだろうか…しかも、世界中どこを探しても、本作でここまで人気があるのは日本だけである。

数多くのFPS作品をやってきた筆者なりに、本作が人気な理由を考えてみた。「いや、そうじゃ無いよ」という意見もあるかもしれないが、ひとまずまとめていこう。

 

なお、筆者が遊んだことのあるマルチプレイ向けFPS、TPS作品は、

  • CoD IW以降全てのCoDシリーズ
  • BF4以降全てのBFシリーズ
  • Titan Fall2
  • Apex Legends
  • PUBG
  • 荒野行動
  • Fortnite
  • Hyper Scape
  • R6S

である。

 

 

◆Apex Legendsがここまで人気の理由

【その1】無料である

これはかなり大きな要素だろう。

昨今のゲームはどんどん値上がりが進み、今やフルプライス価格で購入しようとすると7000円を超えることも珍しくない。また、購入したはいいもののバグが多く、満足にプレイできないといった事態までよく聞くようになった。そうなると、もはやフルプライスでのゲーム購入をためらってしまうだろう。

そんな中、スマホの普及と共に世に出始めた無料ゲーム。時代が進むにつれ、有料ゲームと比べても大差ないクオリティのゲームが多くなっていき、もはやリスクがある有料ゲームを買うよりも、さっと手を出し、飽きたり肌に合わなかったりしたら簡単に手放せる無料ゲームの方が、気にせずゲームを遊べるようになり、結果的にプレイヤーの数が多くなっていったのだろう。

 

【その2】バトロワである

「バトロワ」というジャンルは、FPSの中でも運が絡む部分が多く、初心者でも上級者に勝てる機会があるため、初心者から上級者まで、みんなが楽しめる。

これはどこでも言われていることだが、筆者が思うにバトロワの良さはそれだけではない。

 

一つ目は、「どんな戦いをしても正解である点」だと思う。

例えば、2チームに分かれて拠点を取り合うモードが多い「Call of Duty」という作品では、よく「芋プレイヤー」が問題になる。「芋プレイヤー」とは、チームの勝利に繋がる行動をせず、スナイパーライフルやライトマシンガンを持ち、遠くからずっと敵を撃ち続けている人のこと。大体こういうプレイヤーは、KD率(いわゆるキルレ)を上げることを目標にしているため、チームの勝利なんかどうでも良いのだ。この「芋プレイヤー」が敵や味方に多くいると、途端に試合のテンポが悪くなり、ひいてはゲームそのものの面白さが無くなってしまう。

また、FPS経験のない人は、どう頑張ってもなかなか敵が倒せない為、申し訳ない気持ちでいっぱいになり、結果的に前に出るのが怖くなって後ろに籠り気味になり、最終的につまらなくなって辞めてしまう。

が、バトロワの場合、目的は相手に勝つことではなく「生き残ること」である。生き残る為には、率先して周囲の敵を倒しにいってもいいし、戦闘が苦手ならひたすら芋って戦いを避けてもよい。何もしても正解なのだ。FPSが上手くなくても、高順位まで生き残ることができれば、それだけで達成感を味わいやすいのだ。

 

もう一つは、「1位という達成できなくもないが難易度が絶妙に高いゴールがあること」だ。

Apexの1試合の参加者数は60人20チーム。その中でトップを取るのは簡単では無い。10試合やって1回も1位にならないこともザラにある。

でも、決して達成できない目標ではない。諦めずに続けていれば、必ず達成できる。「試合に勝つか負けるか」と2択しかないチームシューターと比べ、1位をとれるかどうか、最後の決戦のドキドキ感と、とれた時の達成感を味わえるバトロワという作品は、プレイヤーに「やりがい」というものをより与えてくれるのだろうと思う。

 

【その3】試合展開がスピーディ

バトロワの欠点とも言えるのが、ゲームスピードの遅さだ。試合時間の多くを、物資を漁ったり、走ったり、草むらに隠れたり…といったことに費やし、実際に撃ち合うのはほんの一瞬しかない。1試合の時間も30分弱あるものが多いため、ずっと草むらに隠れ続け、最後に遠くから撃ち抜かれて負けた際には、「一体何のためにゲームをやっているのか…」という失望感さえ感じてしまう。

が、Apexは他のバトロワ作品と比べてマップが小さく、キャラの動きもスピーディなため、試合時間の多くを、FPSの醍醐味である戦闘に割くことができる。退屈な時間が少ないため、「ちゃんとゲームをしている」という感覚を実感しやすいことが、バトロワの中でもApexが人気となっている理由だと思う。

 

【その4】バランスのよいランクシステム

Apexは無料ゲームにも関わらず、ランクシステムが実装されている。有料ゲームですらランクを用意していない作品も珍しくない中、ランクシステムがあるだけでまず凄い。

また、これは筆者の偏見だが、日本人は数値による明確な偏差値比較が好きな傾向がある気がする、シルバーやゴールドなど、ぱっと見でその人の強弱がわかるランクシステムというのが、そもそも日本人にウケが良いのだろう。

また、ランクシステム自体もなかなか良くできている。バトロワの目的である「生き残ること」を重要視する順位ポイントと、敵を多くキルして手に入るキルポイントが半々の割合で存在しているため、「戦闘が苦手だけどランクを上げたい!」という人も、戦闘が好きで率先して前に出て行きたい人でも、両者が均等にランクポイントを上げていける。

他の FPS作品のランクは、「その試合に勝つか負けるか」の2択しかないため、上手くないプレイヤーはひたすらにランクが上がらず、つまらないと感じることが多くなる。FPSが得意でなくてもランクを上げやすい本作のランク制度は、多くのFPS未経験者がこのゲームを楽しいと感じられる機会を与えるため、良い制度だと感じた。

 

【その5】PS4、Switchでも遊べる

日本でゲームハードを持っている人は、ほとんどがPS4かSwitchだろう。いずれも昨今の高グラフィックなゲームを動かすには無理があるゲームハードだ。

ただ、Apexはそもそもがアニメ調な為、高グラフィックが要求されない。そうなれば、PS4やSwitchのようなハードでも、問題なくゲームができる。

多くの人が持っているハードでプレイできるなら、必然的に人口も増える。昨今の人口の多さは、これが大きいのだろうと予測する。

 

【その6】体力が多く、すぐ倒されない

FPS作品は全作品に共通して体力が低く、数発撃たれればすぐにやられてしまう。そのため、FPS経験の浅い人であれば、敵の存在に気付く前になすすべなく倒されてしまいがちだ。たとえCoDやBFのような、リスポーンが無限にできる作品であったとしても、すぐに倒されることを繰り返していれば、面白さを全く感じれずにゲームをやめてしまう。

しかし本作は、とにかくプレイヤーの体力が多い。ここまで敵を倒すに時間がかかる作品を、筆者は過去にプレイしたことは無い。「体力が多い」ということは、必然的に「敵から倒されにくくなる」ので、結果的にプレイできる時間や、敵目掛けて銃を構えて引き金を引き、弾を当てる機会が増えていくことになる。

この「FPSをやっている」という感覚を、他の作品と比べても多く感じることができるため、FPSに触れてこなかったプレイヤーでも「FPSって楽しい!」と感じられるのだろう。

 

【その7】スキルを活かしたスペシャリスト制を採用している

FPS作品のメインは、ミニマップや銃声、足音を聞いて敵の位置を把握し、敵目掛けて銃で攻撃する、泥臭い戦いである。

しかし本作は、キャラ毎に索敵、攻撃、回復等のスキルを持っており、たとえ銃を扱う能力が低くても、これらのスキルを使いこなせば、シューティング経験がある人とも対等に戦えるようになっている。

この「銃撃戦闘に特化した泥臭い戦い」という、FPSのある意味本来の形に特化し過ぎていない点が、FPSをプレイしたことが無い人にとっても楽しいと思える点だろう。

 

【その8】他のFPS作品の存在を知らない

これは「Apexが初めてのFPS」という人にのみ当てはまる話だ。

Apex以外のFPS作品の名前、いったいいくつ言えるだろうか?「Call of Duty」「Battle Field」という名前を聞いて、どんな作品か、知っているだろうか?「Apexにめちゃめちゃハマっているけど、FPSは本作が初めて」という人はおそらく答えられないだろう。

これはひとえに、「ApexしかFPS作品をやったことが無いから」にある。FPSと一口に言っても、バトロワだけでなく、「Call of Duty」に代表される小規模なリス有りチームシューター、「Battle Field」に代表される、戦車や戦闘機も有りな大規模戦闘、「Rainbow Six Siege」のような戦略性が非常に求められる作品まで、幅広いジャンルがあるのだ。

最近は軒並みApexに人気を持っていかれ、どの作品も若干下火になりつつある。Apexを通じてFPSの楽しみを知ったのであれば、是非それ以外の作品もやってみてほしい。

…というかマジでやって欲しい!人口増えてほしい!筆者はバトロワよりもチームシューターの方が好きなんだ!!!←

 

 

 

◆まとめ

Apexがなんでこんなに人気なのか、まとめてみた。あくまで筆者の予想のため、いや、私は違うよ」という意見もあるだろう。

人気がある本作からFPSを始め、FPSの楽しさを知った、という人は、是非とも他の作品をやってみてほしい。

 

では!