今回は、PS4のスターウォーズゲーム「STAR WARS ジェダイ フォールンオーダー」について、このゲームの特徴や、私が感じた良い点、悪い点をまとめていく。
過去にPS4で発売されたスターウォーズゲームは「STAR WARS バトルフロント」シリーズがあった。バトルフロントは基本マルチプレイメインだったが、こっちは完全シングルプレイ用。
一体どんなゲームなのか、早速みていこう。
◆個人的評価
総評
非常に楽しめた!時間が忘れるほどのめり込むことができた!
- 単純ながらも奥深い戦闘システム
- 練られたストーリー
どれを取ってもよい作品だった!
ただ、周回してまでやりたくなるようなものか、というと微妙なところだ…
どんな人におすすめ?
- 王道なアクションRPGをやりたい!
- ジェダイになって、ライトセーバーで戦いたい!
というような方は楽しめる。
逆に、
- オープンワールドのような、自由度が高い方が好き!
- 「マーベル スパイダーマン」のようなとんでも戦闘がしたい!
という人には合わないかもしれない…
◆このゲームの特徴
フォースとライトセイバーでジェダイを再現!
ジェダイ、といえばフォース、ライトセイバー、が思い浮かぶ人も多いはず。ジェダイの騎士の物語にフォーカスした今作では、もちろんフォースやライトセイバーを使いこなす操作が可能である。
フォースを使えば、敵の動きを遅くしたり、引き寄せたり、押し返したりと、まるで魔法を使ってるかのように戦える。
ライトセーバーでは、相手のブラスター弾を弾き飛ばし、華麗に振り回しながら敵を攻撃するなど、まさに映画さながらの動きが可能だ。
また、フォースやライトセイバーは、戦闘だけでなく、フィールドの謎を解いたり、進む道を切り開いたりするためにも使用する。
まさに映画の主人公たちがやっていたようなアクションを、そのまま自分の手で再現することができるのだ。
謎解きと戦闘が綺麗に融合したゲームシステム!
フィールドを歩き回る時は、フォースの力を駆使したり、ギミックを動かして道を作るなど、「ゼルダの伝説」にあるような謎解き要素がそこら中に散らばっている。中にはかなり頭を使うものも。
一転、戦闘時は、敵の攻撃の隙を見て反撃したり、ジャストガードを決めて隙を作ったりするなど、有名な高難易度ゲームである「ダークソウル」を彷彿とさせるゲームシステムになっている。
これらのゲーム性が、価値観に埋もれることなく、綺麗に融合し、常に冒険心といい緊張感に包まれながらゲームを進めることができる。
特に、戦闘の難しさはかなり抜きん出ている。難易度ノーマルに該当する「ジェダイ・ナイト」でも、敵はこちらの攻撃を当たり前にガードし、隙を見ては攻撃を仕掛けてくるため、ダークソウルのようなゲームに慣れていない人にとっては難しいだろう。
プレイヤーの腕前が問われる!
本作ではRPGみたく、経験値をためるとレベルアップすることができる。レベルアップして手に入るのは、新たなスキルを習得するためのスキルポイントを1つ得るのみ。主人公カルのステータス向上は、全てこのスキルポイントを使うことで行なっていく。
手に入るスキルは、
- カルのステータス向上
- フォースの能力向上
- ライトセイバー攻撃の能力向上
の3ジャンルに分けられており、どのスキルから習得していくかは、全てプレイヤー次第だ。スキルを習得していくことで、カルはどんどんと強くなって行くが、強くなりすぎて戦闘が簡単になる、ということはない。
そもそも、このゲームには防御力という概念がない。また、スキルによりライトセイバーの攻撃力を上げることはできるが、そこまでの上昇量はない。ストーリー後半になるにつれ現れてくる強敵に勝つには、フォース、ライトセイバーの技、ジャストガード、回避をうまく使いこなすプレイヤースキルが問われてくる。
複雑性の無い王道ストーリー!
本作の舞台は、映画「スターウォーズエピソード3 シスの復讐」のその後を描いた作品である。
オーダー66によりジェダイが粛清され、銀河を帝国に乗っ取られた後、運良く粛清を生き残ったパダワン「カル」とその仲間達が、ジェダイを再建しようと奮闘する話になる。。
ストーリーは映画さながらの壮大さを持っている。沢山の伏線をはって回収していく、といった、良く言えば濃厚な、悪く言えば複雑なストーリーではなく、シンプルで分かりやすい、王道スターウォーズ作品である。
世界観を知れるアーカイブファイルの豊富さ
本作のゲームの舞台をより深く知ることができるよう、フィールド上には数々のアーカイブ情報が散りばめられている。
アーカイブを見れば、このゲームに出てくる惑星やキャラクターの背景を、より深く知ることができる。
◆このゲームの良い点
「まさにジェダイ」と思える爽快な戦闘!
敵の動きをスローにしたり、敵を突き飛ばして崖から落としたり、一気に引き寄せて弱点を突いたり、と、フォースを使うことで映画さながらの立ち振る舞いができ、非常に面白かった。
ライトセイバーを使った戦いも、剣と剣がぶつかり合う感じが「まさに映画!」といった感じで、ライトセイバーを振った時のあの「ブゥン」という独特の音もちゃんと表現されていて、本当に自分がジェダイになったような感覚でプレイできた。
もうこれだけで、このゲームをプレイする価値が十分にあるともいえた。
ユーザーに合った難易度を選べる!
本作は全部で4つの難易度設定がある。アクションゲーム経験が長く自信のあった私は、上から2つ目の難易度「ジェダイ・マスター」でプレイしたが、かなり歯応えがあった。雑魚敵戦でも常に手が抜けず、ボス戦では何度もやられ、その度に自分のプレイスタイルを見直し…といった感じで、最後まで退屈せずに遊ぶことができた。
最高難易度の「ジェダイ・グランドマスター」なんてどんな難易度なのか想像できない…
と、ここまで「難しい」を連呼してきたため、「アクションゲームが苦手」という人は楽しめないかも、と思うかもしれない。
しかし、そんなことはない。一番難易度の低い「ストーリーモード」を選べば、敵の攻撃回数が下がり、受けるダメージも低くなるので、かなり戦闘は楽になる。ボタン連打のゴリ押しでもなんとかなる笑
難易度調整はいつでも可能だ。敵が強くて行き詰まったら難易度を下げればよし、逆にプレイに慣れ、より歯応えを感じたくなったら難易度を上げればよし。ユーザーの腕前にあわせて自由に変更できる点は、非常によいシステムだった。
一本のスターウォーズ映画!ストーリーは面白く、映像は綺麗!
端的に、本当に面白かった!ストーリーはもちろん、映像もすごく綺麗でグラフィック落ちすることもなく、ちゃんとした「スターウォーズ」の新しい映画を見ているようだった。「早く続きが知りたい!」となり、やめ時が中々見つからなかった。
ネタバレになるので詳しくは書かないが、エピソード4に繋がる作品であることから、エンディングは「あ〜、なるほど〜」といった終わりになり、映画のエピソード3と4を合わせて見たくなりました。
また、ラスト直前のあのキャラの登場はもう……これ以上は言えないので、是非プレイしてみてほしい!
◆このゲームの悪い点
敵が硬く、戦闘のテンポが悪い…
本作では雑魚敵でもかなり硬い。ライトセイバーを数発当てないと倒れてくれないにも関わらず、かなりの頻度でこちらの攻撃をガードしてくる。
しかも、そんな硬い敵が、ストーリー中盤以降は常に数人出てくる。戦闘のテンポがかなり悪くなってしまうので、終盤はイライラすることがちょくちょくあった…
一度に登場する数が1体、2体レベルであればまだいい。そんなのが一度に4体、5体出てくるため、かなり辛かった…
数を減らすか、体力減らすか、ガードの頻度を下げるかしてほしかったところだ…
一応、無視しようと思えば無視することも可能は可能である。どうしても倒すのがめんどくさければ、素通りしてしまおう。
ライトセイバーの技を使う機会が少ない…
ライトセイバー関連のスキルを手に入れると、ライトセイバーを使った様々な攻撃技を身に着けることができる。ライトセイバーをブーメランのように投げたり、大きく振りかぶって大ダメージを与える技を出したり…すべて使いこなすと、かなりスタイリッシュな戦闘をすることができる。
が、ライトセイバー技を使うには、「フォースゲージ」を消費する必要がある。この存在により、ライトセイバー技を使う機会があまり設けられなかった。
「フォースゲージ」はフォースを使う場合でも使う、特殊スキルを使うためのMPゲージのようなものである。ライトセイバー技やフォースを使うと、その威力に応じてこのゲージを消費する。消費したゲージは最大値の1/4ほどまでしか自動回復せず、これ以上回復するためには、敵にダメージを与える必要がある。
ゲージの最大値はそこまで大きくないため、ライトセイバー技やフォースを少し使うだけでかなり消費されていく。せっかくライトセイバー技を覚えても、数回使っただけでフォースゲージが無くなってしまう。
また、ライトセイバー技の多くは雑魚敵でもガード可能な攻撃が多く、せっかく使っても防がれてしまうこともしばしば…結局、ライトセイバー技は使わず、通常攻撃である□ボタン連打を軸に、めんどくさい敵をフォースを使って処理する、という戦い方がメインになってしまった。
フォースゲージとライトセイバー技ゲージを分けるか、自動回復量を上げるかなにかしてほしかった。
ファストトラベルが無く、移動が面倒…
本作で登場するステージ各種は、オープンワールドゲーム顔負けの広さを持っており、スタート地点からステージ末端まで移動するためにはかなりの時間を要する。にも拘わらずファストトラベル機能がないため、目的地に向かうには地図を都度確認しながら自力で移動する必要がある。これが結構めんどくさかった…
先に紹介したアーカイブデータをすべて取得するには、別ステージで新たな力を手に入れた後に戻ってこないと取得できないものが多く、そのたびにステージ開始地点から目的地まで移動する必要があった。トロフィーの一つに「すべてのアーカイブデータを取得する」というものがあり、これを手に入れるために移動しまくったのはいい思い出だ(笑)
救済措置として、ショートカットコースはちょくちょく設けられているが、使えるようにするには自力でコース開通をする必要がある。ステージを進んでいく最中に、周りにショートカットコースが無いかしっかり観察しないと、後で大変な目に合ってしまう…注意してほしい。
◆まとめ
スターウォーズを舞台に、PS4のきれいなグラフィックに包まれながら、王道のアクションRPGを楽しむことのできる今作。
「最近、PS4面白いRPGがない」と思っているゲーマーの方でも全然楽しめる作品に仕上がっている。
ぜひともプレイしてみてほしい!
では!