今回は、「Call of Duty Modern Warfare Ⅲ」をプレイした感想をまとめていこう。
なお、マルチプレイのみの感想をまとめている。
(本記事は2023/11/30時点の情報をもとにしている)
2023/11/10に発売された「Call of Duty Modern Warfare Ⅲ」。CoD大好きプレイヤーである筆者も、もちろん発売初日からプレイした!
最大レベルであるプレイヤーレベル55になるまでやり込んだうえで感じた感想をまとめてみたため、「本作は買いなのか?」と気になっている人はぜひ参考にして欲しい。
◆総評
武器やパークなどが前作「CoDMW2」からそのまま引き継がれており、前作に対する大型DLC、といった印象ではある。ただ、それはあくまで見た目だけで、色々な部分が前作から変わっており、「似てるけどどこか違う」という感覚に苛まれる。
この変更点は概ね良い方向に倒れていると感じており、ここ数作品の中で不満要素になっていた芋プレイヤーの抑止や、スピードの無い戦闘感を改善し、CODの良さを取り戻した良改造だ。筆者的には全体通して「良ゲー」であり、やっていて楽しい作品であった。
ただし、本作の変更点のいくつかは、個人的にはあまり好かない印象。ミニマップの赤点追加やマップ投票の追加は良かったのだが、それ以外の要素はあまり噛み合いがよくないと感じている。
- 新マップは無駄に広く複雑
- 体力150への増加によるTTKの大幅増加
- 10m超辺りからのエイムアシストの弱体化
- 武器の性能差が大きい
と、全体的な難易度が過去作の中でもより底上げされている印象。キャラコンの復活も重なり、上級者はより上手くなり、それ以外はより下手になる、といった印象だ。
CODを長くやってる人ほど面白く、FPS新規参画勢ほどつまらなく感じてしまう恐れがあるので、そこは注意してほしい。
どんな人におすすめ?
- 銃マニアで、迷彩解除含めて自分好みの銃を作りたい
- 一緒に遊べるフレンドが沢山いる
- 勝利にはあまりこだわらない
- FPSの経験値が長い
- スピード感のある撃ち合いがしたい
という人にはおすすめできる。逆に
- ソロプレイが多い
- 一人でやるときも勝利に拘りたい
- 自分が使いたい武器だけを選んで使う
- FPSはあまりやったことが無い
- 行動が重たく戦略性のある、リアル重視なゲームが好き
という人には、相当な根性が無い限り、本作は向かないと感じた。
◆CoD MW2の特徴
現代を舞台にしたリアル重視FPS
本作は、現代戦が舞台の6vs6のマルチプレイFPSゲーム。登場する銃も、マップも、オブジェクトも、記事執筆時点でこの世に存在するものがベースになっている。
CoDマルチの王道ルールである「チーデス」、「キルコンファーム」、「ドミネ」、「ハーポ」、「フリーフォーオール」はもちろんのこと、2019年発売の「CoD MW」から続いている、大人数対戦の「グラウンドウォー」「インベージョン」を遊ぶことができる。
キルを重視した戦いがしたいなら「チーデス」や「フリーフォーオール」、オブジェクトに絡んだ戦いがしたいなら「ドミネ」や「ハーポ」を選ぶなどし、自分がやりたいゲームモードを自由に選んでマルチプレイを楽しめる。
「グラウンドウォー」は、24人vs24人、または32人vs32人の大規模モードは変わらず、広大なマップに配置された5拠点を取り合う、「バ◯ルフィールド」でいうコンクエスト的なモードだ。
「インベージョン」は、1チーム内のプレイヤー数は20人、その他に大勢のボットが投入され、大人数の敵味方が集まってチームデスマッチを行うモード。拠点確保といった特殊ルールも無く、ただ敵を倒せばいいだけなので、シンプルでわかりやすい。
更に、過去作「CoD WW2」に初実装され、迷彩解除勢などにかなり好かれていた良モード「ウォーモード」が復活した。
「ウォーモード」は、攻撃側、防衛側に分かれて戦うモード。攻撃側は、目標物の爆破や、指定エリアまで戦車を運搬するなど、エリア毎に指定された目標の達成を目指していく。エリアは全部で3つ用意されており、3つのエリア目標全てをクリアすると攻撃側の勝利となる。
防衛側は、攻撃側の目標達成を防ぎながら、制限時間到達まで敵をキルし続けていく。制限時間到達時点で敵が3エリア全てを攻略しきれなかった場合は、防衛側の勝利となる。
通常のマルチプレイマップとは異なるお祭り的なゲームモードであり、接敵回数も多いのが特徴だ。
新ゲーム「カットスロート」
本作から、新ルール「カットスロート」が追加された。CoDマルチでは珍しい、3チームが同時に戦うゲームだ。
3ラウンド先取のゲームであり、各ラウンドの勝利条件は
- 自Tm以外の全Tmの敵を倒す
- 指定されたポイントを確保する
のいずれかを満たすこととなる。各ラウンドではライフは1つしかなく、やられるとそのラウンドは復活できない。
どことなく、「サーチ&デストロイ」と「コントロール」を合わせたようなゲーム性である。
4つのパークを組み合わせる新たなロードアウトシステム
本作から、武器解放とパーク使用、ストリーク発動の仕組みが、過去作から大きく変わっている。
武器
前作に存在した、同じ武器ツリー内であればアタッチメントを共有できるシステムは、今作でも継続している。同じツリー内の全ての武器を使い込めば、沢山のアタッチメントの中から、使いたいものを自由に選んでいける上、武器レベルが上がり切ってない新武器を触る時にも、既に開放したアタッチメントをある程度使用できる。
更に本作では、前作で登場した武器全てを使用できるため、本作では追加された武器含めて100種類以上が用意されている。さらに、前作で武器のレベル上げや迷彩解除がされていると、そのまま本作へと引き継ぎがされるようになっている。
パーク
パークとは、身につけることで特別な効果が付与されるシステムのこと。移動速度が速くなったり、爆破物から受けるダメージを減らしたり、マップの表示範囲が拡大したりと、どれも試合を有利に運ぶものが揃っている。
本作では、
- ベスト(他パークや武具の装備数、その他特殊効果を付与するもの)
- グローブ(リロード、射撃などの手を使うアクションに関する効果を持つもの)
- シューズ(走る、ジャンプするなどの移動アクションに関する効果を持つもの)
- ギア(周囲の音や、敵から受ける妨害への耐性に関する効果を持つもの)
という4つのカテゴリ毎に、身につけたいパークを選択していく。装備する「ベスト」の種類によって、「シューズ」「ギア」の装備可能数が変わってくるのも特徴的だ。
ストリーク
過去作ではキル、またはスコアのどちらかのストリーク制度しか用意されていなかったが、本作は前作同様、「キルストリークとするかスコアストリークとするか」を、プレイヤーの好きに切り替えることが可能。自分のプレイスタイルやプレイルールによって、どっちのストリーク制度が良いか、選べる自由さが用意されている。
新システム「武器庫」によるロック解除
本作では、ランクを最大である55まで上げ切っても、全武器、全パーク、全ストリークなどは半分も解放されない。残りを解放するには、
- 「武器庫」から解除したいものを選ぶ
- デイリークエスト、及び試合勝利することで手に入るトークンを貯める
という行為をして、順繰りに解放していく必要がある。
デイリークエストは、
- フラグで2キル
- ARでヘッドショット10回
など、そこまで難しい条件は存在しない(たまに面倒なものも出てくるが…)
アイテム数はかなりの数が用意されており、全てを解放しようと頑張ると、かなりの試合数やデイリークエストを消化していくことになる。
一度解放してしまえば、以降はずっと使用可能だ。
様々なキャラコン要素が万歳&システム周りの復活
昨今のCODでは、作品ごとに様々なキャラコンやシステム設計が入れ替わっていた。本作ではそれらの大半の要素を引き継ぎ、更に追加のキャラコンまで入れている。
ミニマップに赤点表示が復活!コンパスでの索敵も継続!
昨今の作品では当たり前となりつつあったミニマップの赤点非表示問題について、本作からはミニマップに赤点が映るようになった。また、画面上部に存在した「コンパス」による前方の赤点表示の継続する。
これで、ストリーク「UAV」が出てなくとも、赤点による索敵が行えるようになった。
ショースラ、リロキャン等のキャラコン復活
過去作では実施できていたが、前作「CoDMW2」では軒並み廃止されていた「ショートスライディング」「リロードキャンセル」などのキャラコンが復活。これにより、昔ながらの、よりスピーディーな試合ができるようになった。
その他にも、前作にあった「ダイブ」も継続採用されている。
※ショートスライディング:走っている最中にしゃがむボタンを押すことで発生する「スライディング」の動作を途中でキャンセルし、すぐに他の操作をできるようにする技術のこと。これにより、スライディング中の硬直の隙を無くし、即座に適切な行動がとれる
※リロードキャンセル:リロードモーション途中で武器切り替えボタンを素早く2回押すことで、リロードをキャンセルする技術のこと。これにより、リロード中に敵が来た際の隙を無くせる
新キャラコン「タクティカルスタンス」
本作から追加された新キャラコン。スライディング中にエイムする事で発生し、ADSと腰撃ちの中間位の制度で撃つことができる。エイム速度が遅めな武器でも、比較的早く構えることができるが、サイト越しに敵を狙う撃ち勝たではないため、命中精度が少し低い。近距離専用の戦い方となる。
スライディング中以外にも、ボタン一つでいつでも「タクティカルスタンス」に変更し、常時この撃ち方で戦うことができる。
マップ投票が復活
前作、前々作はマップ投票が行えず、ロビーに入って始めてどのマップで遊べるかが分かった。その為、面白くないマップが選ばれた場合はいちいち抜けて入りなおす必要があった。
本作からはマップ投票が復活したため、プレイヤー間でやりたいマップを選ぶことができるようになった。
◆プレイして良かった点
グラフィックの高さは非常に良い!
PS5でCoD作品が発売されてから早4年。それに伴うグラフィックの真価はすさまじく、本作でも美麗なグラフィックを十分に見せてくれている。
建物やプレイヤーの影、銃の光沢、発砲時や爆破時の煙の上がり方など、「リアルさ」を追求した高グラフィックであり、現実にいるプレイヤーを自分自身が操作しているかのように感じられた。
爽快感のあるCoDの復活!
高速移動ができる「タクティカルダッシュ」がクールタイム制になり、かなりの頻度で使えるようになったことや、足跡を消すパークが標準搭載できるようになったことを受け、マップ中を走り回りながら戦うことがこれまでよりやりやすくなった。赤点がミニマップに出るようになったことで、敵のいる位置を概ね把握できるようになった点も、移動のし易さを助長してくれている。
また、ただ止まって撃つだけでなく、スライディングとジャンプを組み合わせたようなトリッキーな射撃ができる等、キャラコンの復活によるスピーディな操作性の恩恵を非常に感じられる。
特に狭いポイントを敵味方で取り合う「ハードポイント」では、敵味方が入り混じり、様々なキャラコンを駆使して戦う爽快な撃ち合いが発生し、「自分、今、めっちゃ爽快なFPSをしてる!」という楽しみを味わうことができた。
豊富な武器、アタッチメント、装備品!
本作では、前作に登場した武器が全て使えるため、使用可能武器は全て合わせてなんと脅威の100種類超え!フラグなどの投げ物、及びストリークも、前作のものはそのままに、本作からの追加分もあり、過去に類を見ないほど、大量の種類が用意されている。
同じ武器ツリー内でのアタッチメント共有も引き継がれており、1つの武器に付けられるアタッチメントの種類も大量だ。
このバリエーションの多さは、ゲームの飽きを防げるだけでなく、敵や味方の戦い方や装備内容に合わせて、様々なロードアウトを用意できるため、自分のお気に入りの武器やロードアウトを作ることができた。
操作設定周りが充実!自分のやりやすいプレイングができる!
本作では、実に様々なキャラコンが取り入れられている。これはいい面もありつつ、誤動作を引き起こしやすいことにも繋がる。特に、「ダイブ」と「タクティカルスタンス」は使う機会がかなり限られているため、寧ろ不要な人もいるだろう。
そういった人向けに、自分が使わないキャラコンを操作設定でオンオフ切り替えできるようになっている。これにより、誤操作が防げるようになり、より快適なプレイが実現できている。
また、MRのようなセミオート銃(トリガーを1回押しても1発しか弾が出ないタイプの銃)は、敵を倒すには何度もトリガーを押す必要があり、その分エイムが乱れやすい。初心者には少し扱いにくいジャンルの武器になる。
そういった人向けに、トリガーを押しっぱなしにしてても、ある程度の周期で射撃してくれる設定「マニュアル射撃設定」なんてものも採用されている。自分でトリガーを押す時よりは射撃間隔が長いものの、フルオート銃(トリガーを押している間、弾が出続けるタイプの銃)に近い操作ができるため、初心者にも配慮された設定ができるようになっていた点は良かった。
運営の対応速度が高速!かつ良心的!
発売から約3週間がたった今でも、すでに運営は複数回のアプデを繰り返しており、そのどれもが、ユーザーの求めるものであることが多い。適切なアプデを、ここまでの速さで取り入れてくれた過去作を、筆者は最近の作品群では見た記憶がない。それほどまでに、運営は本作に力を入れているのだろう。ここは非常にありがたいところだった。
…が、忘れてはならないのが、本作の運営が「CoDV」や「CoD WW2」を作成した「スレッジハンマーゲームズ」であることだ。先述した2作品も、発売から2ヶ月ほどは面白かったが、運営の意味不明なアプデにより、どんどん人気がなくなっていってしまった。本作はそのようにならないことを祈るばかりだ。
◆プレイして残念な点
クソマップの数は過去1かも…
発売直後に6vs6のマルチプレイで遊べるマップの数は全部で10種類。そのうち、筆者的に面白く遊べるマップは
- ハイライズ
- スキッドロウ
- サブベース
- アンダーバス
の4つのみ。それ以外のマップは面白くないマップばかりだった。まだ遊べるラインとして「ラスト」「ターミナル」「スクラップヤード」「カラチ」位はあるものの…それでも、「このマップやりたい!」「やってて楽しい!」と感じるマップが少ないのはかなりのマイナスポイントだ。(というか、毎作どんどんと楽しいマップの数が減っていってるような…)
MW作品に登場するマップは、
- 無駄に広い
- ロングが見れるポイントが多い
- 建物や小部屋、小窓が多い
といった特徴から索敵が難しいため、自分は動かず、敵が近寄ってきたところをキルをする、というプレイが常習化している。その例に漏れず、本作も広く、複雑で、クリアリングポイントが多いが、それに加えて屋上まで行けるマップまで出始めてしまったため、更に警戒すべき場所が増えている。これにより、動きまわるプレイヤーが中々いない印象だ。
せっかくキャラコンや赤点が復活しても、このマップのせいでゲームテンポを大きく乱している。チーデス、キルコンでは、勝利上限に到達せず時間切れになる場面も何度も見た。
もう何年もCODを使っているのだから、いい加減どういうマップが喜ばれるのか、運営には覚えてほしいところではあるが…
(一応、本作に登場しているマップは、いずれも過去作に登場したマップなのだそうな…過去作のマップってどれもかなりきつかったんですね…)
TTKが長く、連続キルが決めにくい…
ここは人によっては逆に「良い」と感じる部分だろう。体力が多い方が撃ち合いが発生し、面白い、という人もいる。ここは完全に好みの世界だが、筆者は「否」の立場だ。TTKが長くなると、敵を素早く、連続でキルすることがやりにくくなり、爽快さが失せてしまうのだ。
過去作でも体力150という低TTKのCoD作品はあったが、そのどちらもブラックオプス作品なためマップ構造が比較的わかりやすく、またミニマップの表示範囲も広めだったことから、索敵した上で敵が複数存在しない場所を選び、倒しに行く、ということができた。
が、本作はマップが複雑で広く、ミニマップの表示範囲はブラックオプス作品よりも小さいため、索敵が難しく、「1人しかいない」と思っても他の敵が角待ちしてたり、中距離ポイントから狙撃されたりすることが頻発する。
また、後述するエイムアシストの弱さもあり、弾を4発分当てても、敵が近くの物陰に隠れて逃げきる、ということが非常にしやすくなってしまい、「イラッ!」とすることが増えた。
更に、TTKが長いと、野良プレイヤーに取ってはオブジェクトルールで勝利しにくくなる、という点もいただけない。野良プレイでは、味方の動き方が不定期であり、勝ちに行くための拠点確保行動をとってくれないことも頻繁にある。体力が低い作品であれば、それでも一人で連続キルしながら拠点防衛し続けることもできなくはない。が、体力が多い作品では連続キルがしにくい為、1人で拠点にも入りながら、次々に襲ってくる敵を倒す、といったことに限界が増えてくる。そうなると、野良プレイで勝つのは難しくなりつつあると感じた。
武器毎の強弱バランスは悪め…
体力が多いFPSで問題となるのが武器バランスの悪さ。本作ではこの問題が特に露骨に現れている。前作と比べてもその差が歴然で、「強くはないけどこの武器が好きだ!」という人は、地獄を見る覚悟で戦わないといけない可能性があるのは残念だ。
AR、BR
本作で最も強い武器種。試合中の多くのプレイヤーがARやBRを使っている。そうでないと勝ちにくいからだ。
交戦距離が長めな場面が多く、更には火力自体がSMGやLMGよりも高火力なものも揃ってたりするため、他のフルオート系武器と比較しても、非常に優秀な性能を持ってしまっている。完全に他武器を喰う勢いだ。
ただ、AR、BRなら全武器が強いのか、というとそんなことは無い。実際に強いのはAR、BR内の5種類ほど。そのほか大量に用意されているものはさして強力とは言えないため、同じ武器種内でも、武器バランスは悪いといえる…
SMG
前作に引き続き、本作では1番の不遇枠。
キャラコンが復活したから使えるようになったか、と思ったが、そもそもマップが広すぎ&交戦距離がSMGの距離ではないというマップが多く、且つ適正距離内だったとしても、TTKがARとほぼ同じ、というか遅めなものが多いことから撃ち負けたりする。
マップによってはARよりも活躍できるため、全く使えない、というわけではない。事実、競技マップでは比較的SMGも輝きやすい。ただ、全体的にはSMGが輝きにくいマップが揃っているため、SMGを持って走り回りながら敵を蹴散らしていくプレイスタイルの人には、とにかく不遇としか言えない性能になっていた。
LMG
不遇枠その2。TTKがARよりも平均して低く、射程もARとそこまで変わらず、取り回しはARに負けている、と、わざわざLMGを使う意義が見られないほどに残念な状況。
一応、弾速は早いため、遠距離を狙う分には活躍できるのだが、それでもごちゃついているマップを走り回る敵目掛けて4,5発分の弾を当て続けるのは難しい。
これ使うなら、ARやBR使えば良くね?となってしまうのだ。
SG、SR、MR
可もなく不可もなく、使いこなせる人がいれば強い、というタイプの武器。
特にコメントすることは無いが、やはり元の性能上場面や人を選ぶ武器ではある。
大きなバグから細かなバグまで、バグの数が多い…
CoD作品発売の度に言われているバグ問題だが、本作はその数が過去作と比べても多い印象だ。
デイリークエストを達成したはずなのにカウントされなかったり、経験値2倍トークンを使ったはずなのに反映されなかったり、ゲームプレイ中にクラッシュしてしまったりと、中々に致命的なバグが散見されている。一応、運営の改善スピードが速く、すでに解消しているバグも多いが、それでもこのようなバグがいくつも混入した状態でゲームが発売されているのはいただけない。
その他、武器ステータスの詳細数値が、距離を示す単位なはずなのに「分」と書いてあったり、ロードアウト選択画面で別のロードアウトを指定したはずなのに反映されなかったり等、細かなバグも散見される。今後の改善で良くなっていくことを期待したい。
初心者、初級者を見捨てたような難易度…
キャラコン復活、赤点復活、デッドサイレンスの標準装備可能など、多くのCoDプレイヤーが望んできたシステムを全て取り入れており、正に「歴代CoD作品の中でもトップクラスに神ゲー」と言いたくなるような作品となっているが、そうなってくると懸念となるのが、初心者向けの救済が無い点だ。
初心者は敵に標準を合わせてトリガーを引くだけで精一杯なはずであり、
- キャラコンして被弾を避ける
- ミニマップ確認と画面に映る敵へのエイム合わせを瞬時に切り替える
といったことはできない。ましてや、長い間敵を狙って撃ち続ける追いエイムは難易度が非常に高い。本作ではこの「被弾回避」「センタリング」「追いエイム」といった能力全てが要求されるため、実現できないと中々撃ち合いに勝つことができない印象だ。
また、エイムアシストの強度が、筆者がやってきた過去作の中でも弱い印象。マップが広くごちゃごちゃしている点や、体力が150と多く、撃ち合いに時間を要する点から見て、Padプレイヤーの操作難易度は過去作と比べても高い。
長年CoDをやり続け、前作「CoDMW2」のランクプレイではクリムゾン帯(上位5%前後)に到達したこともある筆者でさえも、本作はかなり難しく、苦戦を強いられていることからも、その難易度の高さがうかがえる。これはこれで、筆者としてはやりごたえがあるのだが、言い換えれば初心者、初級者お断りの難易度と言っても過言ではない。
悪い点とはしているが、初心者が入ってきてくれないとゲームが衰退するのみであるため、是非とも諦めずに、本作に挑んでプレイしてほしい、というのが本音だ。
◆まとめ
まさかの2年連続現代戦となりながらも、多くのCoDプレイヤーに求められた様々な要素を取り込み、大きな進化を遂げた作品である「CoD MW3」。
CoD作品に求められている「リアルさ」×「スピード感」をイイ感じに盛り込んでおり、「CoDといったらこういう感じなゲーム性だよね!」という理想を概ね実現してくれていた。
ただ、相変わらずマップがクソなのは本当に残念…ここさえ良ければ神ゲーに近付いていると思うのだが…そのほか、初心者を見捨てたような難易度設定は、本作を始めてプレイする、という人にはキツイ作品になっていることだろう、
しかし、やりごたえは充分ある作品で、操作や立ち回りに慣れてくれば「楽しい!」と思える部分も増えてくる。やり込んでいくと味わい深くなって楽しくなるゲームだと感じるため、忍耐強く遊んでいける人は、是非買ってみるといいだろう。
では!