今回は、PS4の和製ダクソとも言われる「仁王」について、このゲームの特徴と、私の感じたよい点、悪い点などの感想を述べていきます。
もともと興味あったのですが、他にほしいゲームの購入を優先していたので、ずっと手を出せずにいました。それがなんと、今月のフリープレイゲームの対象になっているではありませんか!(仁王2が出るためのプロモーションですかね)
さっそくダウンロード!まだまだ序盤ですが、一通りプレイしてみました。早速感想に行きたいと思います。
◆個人的感想
総評
難しいながらも、理不尽と思えるような場面はありません。マップも比較的単純で、進むべき場所を明確に表してくれるので、迷うこともありません。非常に楽しめています!
どんな人におすすめ?
- ダクソみたいな高難易度ゲー大好きっす
- ハクスラゲームが好きっす
- 複雑な要素があまりない、シンプルなアクションゲームが好きっす
という人にはオススメできます。
逆に、
- 簡単に、すらすら進みたい
- 様々なアクションを駆使し、相手をどんどん倒して行きたい
- 無双シリーズのような、大量の敵を一気に倒す爽快感が欲しい
という人には合わないかな、と思います。そもそもこのゲームシステム自体、結構人を選びますからね…
◆本ゲームの特徴
操作は単純だが、「構え」により技が変わる
このゲームの操作方法は単純です。攻撃手段は弱攻撃と強攻撃しかなく、下攻撃や上攻撃といったコマンドはありません。あとはダッシュとガードと回避くらい、ジャンプすらありません。さらに、「パリィ」や「ジャストガード」といったような、敵の攻撃に合わせて特定コマンドを入力する、と言った、よりゲームを難しくする要素もありません。本当に、攻撃してガードして回避して…を連続で繰り返すだけですね。
本作だけの特徴として、「構え」が存在します。上段構え、中段構え、下段構えの3種類があり、それぞれ攻撃速度と攻撃力の大きさに差異があります。
上段構えは、隙は大きいものの、高威力の攻撃を行うことができます。
中段構えは、隙、攻撃力とも中間くらいですね。
下段構えは、攻撃力を犠牲にして、小さい隙で立ち回ることができます。
この「構え」は戦闘中いつでも切り替えることができるので、戦況に応じて使い分けて戦うことができます。
「気力」による駆け引き
ダークソウルにも「スタミナ」という概念が存在しましたが、本作では「気力」という形でそれが実装されています。この「気力」は、歩く以外のプレイヤーが取るあらゆる行動で消費されます。「気力」がなくなると、ある程度回復するまで攻撃や回避ができなくなる他、一定時間全く動けなくなり隙だらけとなってしまいます。
気力ゲージの最大量を上げることはできるものの、そこまで大きな値にはならないため、いつもゲージ量を考慮しながら、攻撃、回避の立ち回りを使い分けることが要求されます。
この「気力」は、プレイヤーだけでなく敵にも存在しており、敵も攻撃したり回避したりガードしたりすることで気力が減少していきます。この気力が0になったタイミング(ゲーム画面上は気力ゲージが真っ赤になっている状態)で攻撃を1発でも当てると、敵はスタミナ切れとなります。そこに強攻撃を仕掛けることで、特別なアクションが発生し、大ダメージを与えることができます。
自分の気力は保ちつつ、敵の気力をいかにして減らしていくか、を考えながら戦うことが要求されるわけですね。
スキルによる戦いのバリエーションの多さ
本作には、武器、忍術、陰陽術に関するスキルが存在します。このスキルを習得することで、攻撃パターンを追加することができたり、「忍術」や「陰陽術」という、武器以外の特別な攻撃手段や身体強化手段を持ったりすることができます。
特に「陰陽術」は、自分の攻撃に追加属性を付与したり、敵からの状態異常攻撃に耐性を付けたりできるなど、ボス戦には非常に重要な能力になります。
スキルの習得には、それ用のスキルポイントが必要になります。スキルポイントは、使用している武器の熟練度を上げる、などの特定条件を満たすことで手に入れることができます。
お気に入り武器を見つけるハクスラ要素
武器や防具には、攻撃力や防御力以外にも、「上段構え攻撃の威力増加」「敵の気力ゲージの減少量増加」「足の速さ増加」等といった特別なステータスが追加されています。どのステータスが付与されるか、その量はどれくらいか、などは完全ランダムで、同じ種類、同じ名前の装備でも、ついている能力は全く異なります。まさにハスクラゲームですね。
もちろん、レア度が高い武器には、良い効果がたくさん付きやすいです。
武器や防具は、宝箱から入手する、敵を倒してドロップするなどして手に入れることができます。特に、各マップのボスや、中ボス的扱いの敵「鬼」からは、高レアリティの武器を入手可能です。
入手した武器や防具は、「拠点」というベースキャンプのような場所にて、装備同士を合成し、より強力な武器へと改造することができます。この強化システムは今作のハスクラ要素を支える基盤になっているといえます。
◆個人的に良かった点、悪かった点
【良い点】難しいが、まだ取っつきやすい!
本作の難易度はむちゃくちゃ高いですが、ダクソやブラッドボーン等の他タイトルと比較すると、そこまで難しくはないかな、と感じました。
ダクソやブラッドボーンが難しいといえる理由は、ボスの動きが異様に早く、見切りづらい点や、「パリィ」が必須なゲームシステムである点にあります。特に「パリィ」は、敵の攻撃が当たるタイミングにコマンドを入れる必要があるため、全敵の攻撃の癖を覚えることが必須であったり、タイミングよくコマンドを押すアクションスキルが必須だったりします。ただでさえ敵が強くて大変なのに、「パリィ」まで必須、となると参ってしまいますよね…
しかし、仁王にはパリィというシステム自体ありません。攻撃するか、ガードするか、回避するか、しかないのです、非常にシンプル!
もちろん、ボスを攻略するには攻撃の癖をちゃんと把握しておく必要がありますが、動きがわかってしまえば、ガードや回避を組み合わせれば被弾を防ぐことができます。
また、出てくる敵の動きや攻撃モーションはそこまで素早くはなく、攻撃の前に必ず何かしらの構えや掛け声を出すので、「今からくる」ということがわかりやすいです。
総じて、比較的取っつきやすいタイプのゲームだな、と思います。
【良い点】1ステージが小さく、サクサクできる!
ダクソやブラッドボーンに出てくる1ステージの大きさは、比較的大きかった印象があります。ブラッドボーンの途中に出てくる森のステージは広すぎて次に進む道がわからず、本当にイライラしました…
今作のステージはそこまで広くなく、簡易的なミニマップも存在しており、ボスのいる位置を白い線で表してくれるため、迷うことがほとんどありません。
比較的サクサクと1ステージクリアすることができるので、結構ありがたいシステムでしたね。
【良い点】レベルを上げれば、強敵も撃破可能!
今作では「アムリタ」という、敵を倒すことで手に入る成長ポイントを使用し、主人公のステータスを上げることができます。
行き詰った時には前ステージで頑張ってレベルアップすればクリアしやすくなるので、RPGのような救済措置があり、ありがたかったです。
【悪い点】序盤のキツさは無い…
プロローグ後にプレイする最初のステージの難易度はとてつもなく高いです…武器や防具、スキルも満足にそろっていない状態で放り込まれるため、敵の攻撃を受けた際のダメージ量が半端ないのです…
敵が1体1の状況であればまだよいですが、序盤から複数体の敵を同時に対応しなくてはいけない場面が当たり前に出てきます。特に、山頂のお屋敷のようなエリアには敵が密集しており、遠距離から特定の敵だけヘイトを向かせるようにしても、そのまま他の敵も引き連れてきてしまいます。
正直、序盤のステージが一番ゲームオーバをになった回数が多かった気がします…
ここを突破すればだいぶ楽になるので、そこまでは何とか頑張ってください。
【悪い点】テンポ感が低い…
「パリィ」システムが無いことによる欠点だと思いますが、本作の戦闘テンポは非常に平坦です。お互いにらみ合いながら攻撃、防御、回避を時々行う、といった感じの連続です。
また、「気力」の存在で、コンボ攻撃を最後まで連続で決めていく、ということもそこまでできません。途中で攻撃を切り上げることが必要です。
「スタイリッシュな戦闘」はほぼ不可能で、戦闘のテンポ感は他ゲームと比べると悪い方でした。
【悪い点】下段構え最強。上段構えは…
下段構えは、攻撃力は低いものの、隙の少ない攻撃を行うことができます。また、他の構えと比較し、気力の回復速度もわずかですが早いです。
本作は一瞬の隙が致命傷になりうるゲームなので、隙の少ない攻撃の方が結局重宝されます。そうなると、下段構えが最強の攻撃方法になってしまうのですよね…
逆に、気力消費の激しい上段構えはほとんど使いません。敵の背後から攻撃する時に使う位ですね。高攻撃力、という割にはそこまで高いダメージを与えることができないうえ、気力消費が非常に激しいことから、上段構えを使うメリットが浅いです。
せっかく攻撃のバリエーションが多いことがウリでもあるのに、勿体ないな、と思いました。
◆最後に
高難易度ゲームということで、プレイすることを嫌煙していた人もいるか、と思います。
でも、ここまで述べた通り、本作はまだプレイ難易度は低めなジャンルだと思います。私もまだプレイ中なので、最後までプレイし、クリアし次第再レビューの追記を行っていこうと思います。
では!