秋吉ブログ

20年以上にわたり様々なゲームをやりまくっている、ゲーム大好きな管理人「秋吉」が書くブログです。ゲーム情報を盛り沢山出していきます。ゲーム以外の情報も時々…

【ステラーブレイド】神ゲー?クソゲー?プレイレビュー・評価まとめをしてみた!

今回は、PS5版の「Stellar Blade」をプレイした感想と、このゲームの良い点、悪い点をまとめていこう。

(本記事の情報は2024/5/5時点を元にしている)

タイトスーツを来た美女が戦うという、衝撃のPV発表を行い、世界中で波紋を読んだ作品である本作が遂に発売。筆者は体験版をプレイし、面白いと感じたため、早速製品版を購入!どんなゲームなのか、神ゲー、クソゲーのどちらだったのか、まとめてみたいと思う。

 

 

◆個人的感想

総評

キャラデザやグラフィック、アクション性の高さは一級品。コンシューマ初参戦でここまでのものを作れるとは、その技術力、発想力の高さに恐ろしさすら感じてしまうほど。「キャラデザ」と「アクション」の2点だけで、ゲームの評価が爆上がりしている。

ただ、それ以外のストーリー面や育成面、ボリューム面、操作性面ではまだ一歩及ばない点が目立った。ボリュームも、収集要素を極めていけば値段相当に遊べるが、ストーリーそのもののボリュームとして見ると物足りない。

総じて「良ゲー」といったところ。プレイして後悔するようなことは一切なく、満足してゲームクリアまで楽しむことはできるため、購入しても問題ないはずだ。

 

どんな人にオススメ?

  • 高難易度ゲームが好き
  • キャラデザ、グラフィックにこだわりたい
  • マルチエンディングや周回要素があるゲームがやりたい

という人にはオススメできる。逆に

  • SF作品をたくさん見てて、ストーリーを期待したい
  • ボタン連打で勝てるようなゲームがやりたい
  • 膨大なサブクエや収集要素が欲しい

という人は、本作は合わないため、オススメしない

 

◆このゲームの特徴

ソロ向けの高難易度アクションゲーム

本作は、パリィをベースにしたソウルライクアクションと、様々な剣戟ができるスタイリッシュアクションを掛け合わせたようなソロプレイ用アクションゲームとなっている。弱攻撃と強攻撃、回避、ガードに加え、TPSゲーム要素も交え、襲い来る敵を倒していく。

剣を振り回し、敵の攻撃をガードや回避でいなしながら戦うアクションゲーム

TPSのガンシューティングを楽しむことも

1本道のステージを進み、奥にいる敵を倒すパートと、比較的小さめなオープンフィールドを探索し、サブクエ達成や目的地到達を行っていくパートが交互に用意されている。各地には、謎解きが必要な場所や、物資が詰め込まれたコンテナなどが置かれているため、それらを攻略、回収しながら、目的達成を目指す。

1本道のステージでは、次々に現れる敵を倒していきながら先に進み、奥に待つボスを倒すことが目的となる

オープンフィールドとなるパートでは、荒廃した世界を自由に探索していく

本作の敵は、こちらの攻撃にも怯まず反撃してくることが多い。そのため、敵の攻撃をいなしながら反撃する戦い方が重要になる。また、敵の攻撃をガードしても少しダメージを受けるシステムとなっていたり、ガード不可、かつ追尾性能の高い攻撃をしてくることも多い。

そんな敵との戦いで重要になるのが、ジャストパリィとジャスト回避だ。敵の攻撃が命中するのに合わせてガードをするとジャストパリィが発生する。敵を怯ませるうえ、「バランスゲージ」という体幹ゲージを削ることができる。「バランスゲージ」を削り切ると一時行動不能になるだけでなく、強力な攻撃である「レトリビュージョン」を使用できる。

敵の攻撃が命中しそう!というタイミングに合わせてガードをすると…

ジャストパリィが発生し、敵のバランスゲージを削ることができる。ダメージを受けることもない

敵の「バランスゲージ」を全て削ると使える「レトリビューション」。敵に大ダメージを与えられる

攻撃によっては、ジャストガードができない攻撃も存在する。その時は敵の攻撃が当たるタイミングに回避をすることでジャスト回避が発生し、全ての攻撃を回避することができる。ジャスト回避時専用の攻撃モーションも存在する。

ガードではなく回避することでもジャスト回避が発動する。その後に専用のアクションを取ることもできる

敵を攻撃すると、ベータエネルギーという専用ゲージがチャージされていく。溜まったベータエネルギーを消費することで、ベータスキルという強力な技を使用できる。ベータスキルには、剣を横に薙ぎ払って周囲を攻撃する技や、複数回の突きを繰り返すもの等、全部で4種類存在し、状況に応じて臨機応変に使用するスキルを変えていく。

強烈な突きをお見舞いするベータスキル。スキルを強化すると与えるダメージや攻撃範囲が上がる

敵の攻撃を回避すると、バーストゲージという別のゲージが溜まる。こちらも一定数が溜まると、「バーストスキル」という超強力なスキルが使用できる。バーストスキル発動中は敵の攻撃を一切受けなくなり、周囲の敵に大ダメージを与えられたり、「バランスゲージ」を大きく削る攻撃ができたりなど、全部で4種類が存在する。

敵の「バランスゲージ」を2つも削れる上、ダメージも与えられる強いバーストスキル。このほかにも周囲の敵を一気に攻撃して吹き飛ばしたりするものもある

 

武器やタンブラー強化、スキル獲得などの育成要素

マップを探索する中で、武器の威力強化や、回復アイテムであるタンブラーの容量を増やすアイテムが手に入ることがある。これを消費し、各種性能を引き上げることで、より戦闘が楽になっていく。

また、周囲のスキャンや、ガンアクション時に使用するドローンの強化も可能。スキャン周期を短くすることで探索しやすくし、射撃時に使用できる弾種を増やすことで、多くの戦況に活かすことができる。

専用の強化素材を使用して、武器の威力をあげたり、タンブラーの残数を増やしたりできる

ドローンの性能を強化すれば、ガンアクションで取れる選択肢が増えたり、スキャン性能が向上したりする

また、専用装備品である「エグゾスパイン」と「ギア」というパーツを装備でき、それぞれ装備時の効果が異なる。敵のタイプや目的に合わせて装備するパーツを付け替え、状況に合わせて臨機応変な戦い方ができる。「エグゾスパイン」は専用素材を使用すれば性能強化をすることもできる。

「エグゾスパイン」と「ギア」を組み合わせ、攻撃速度や防御力などのパラメータ強化が可能

敵を倒したり、サブクエストを攻略したりすると、経験値を入手できる。一定数集まるとレベルアップし、スキルを獲得する為のポイントが手に入る。このポイントを使用し、新たなアクションを取得したり、アクション性能を高めるスキルを獲得できる。

レベルアップで手に入るスキル獲得用のポイントを消費し、スキルツリーの中から数多くのスキルを獲得できる

 

スーツ、髪型、耳飾りまで、数多くの着せ替え要素!

マップを探索する中で、ナノスーツの設計図を入手することがある。その後は専用素材を消費することで、新たなボディスーツを身につけることができる。一度着替えれば、戦闘時にもそのスーツで戦うことができるだけでなく、ムービー中にもスーツの色合いがしっかり反映される。

ナノスーツの他にも、耳飾りを手に入れれば、任意のタイミングで好きに付け替えることができる。

設計図を手に入れ、専用素材を確保すれば新たなナノスーツを作成し、着替えることができる

耳飾りを付け替えて、ムービーで顔がアップされた際のアクセントを付けることも

ボディスーツや耳飾り以外にも、髪型や髪色の変更も可能だ。ここで変更した内容も、ムービー中にしっかり反映される。

美容院に行けば、複数の髪型の中から自分の好みの髪型と髪色を選ぶことができる

 

サブクエ、収集物等のやり込み要素

本作の世界の各地では、何かしらの悩み事を抱えた人物がいる。彼らと話したり、彼らからの依頼ごとが書かれた掲示板を見たりすることで、サブクエストを受領できる。

サブクエの内容は、目的の敵を倒したり、アイテムを回収してきたりなど多岐に渡る。中には、超強力なボスと戦うような歯ごたえのあるものもある。クリアすれば、経験値に加え、お金や各種素材が入手できる。

掲示板を見たり、人々と話すことで、サブクエストを受領する

サブクエストをクリアすると、経験値に加え、お金や各種素材が入手できる

世界のどこかには、かつて人類が飲み物を補給する時に使用していた「缶」が落ちている。全部で47種類存在し、一定数集めることで、各種アイテムの保有上限が上がるなど、戦いの役に立つ要素が解放されていく。

世界のどこかに落ちている缶。集めることで冒険に役立つステータスアップができる

その他、人々が残したドキュメントや、システム操作ログなどの文書が数多く落ちている。これらを集めることで、本作の世界の過酷さや、不穏な雰囲気漂うストーリー展開をより深く理解できる。

せかいかんを伝える文書が各地に散らばっている

 

荒廃した地球から人類を守る任務を背負った空挺部隊のストーリー

本作の舞台は、文明が崩壊した未来の地球が舞台となる。未来の地球では、発達した科学技術の恩恵を受け、人々は歳をとったり、病気になったりしないだけでなく、水中や宇宙空間まで生身のまま生き続けられるような力を手に入れていた。

そんな中、突如現れた謎の生物「ネイティブ」により、世界は未曾有の大混乱に見舞われる。圧倒的数と力を持った「ネイティブ」により窮地に見舞われた人類は、宇宙空間にある居住施設「コロニー」に逃げ込む。その後は地球を「ネイティブ」から奪還するため、戦闘訓練を受けた「空挺部隊」を定期的に地球へ送り込み、「ネイティブ」の根源と言われている「エルダーネイティブ」撃破に向けて戦いを行っていた。

「ネイティヴ」との戦いにより、文明が崩壊した地球が舞台

本作の主人公「イブ」も、第五空挺部隊としてコロニーから地球へと送り込まれ、「ネイティブ」殲滅のために戦いに身を投じる。果たして「イブ」は「ネイティブ」を倒し、地球を奪還することができるのか。そして「ネイティブ」とは一体何者なのか。この世界の常識を疑う衝撃的なストーリーが幕を開ける。

地球に降り立った戦闘美女「イヴ」による、世界の真相を知る物語

なお、本作はゲーム中で取る行動によってエンディングが変わる「マルチエンディング」制度を導入している。

 

◆このゲームの良い点

「ここまでやっていいのか…?」と焦るほどの美麗キャラだらけ!

トレーラー映像の段階から、ポリコレに真っ向から喧嘩を売ったような美少女キャラを主軸におき、且つセンシティブな表現を全面的に押し出したことで、良くも悪くもかなり目立っていた作品だった。実際プレイしてみると、トレーラー映像通り、なんならもっと攻めたような画角での映像が見れたりする。

切断描写などのグロイ表現も結構な回数出てくる。それらも一切手の抜かずにリアル寄りな美麗グラフィックで表現している。プレイしている側が「ここまでやってしまってよいのか?」と困惑するほどだ。

儚げな表情の「イヴ」。守ってあげたくなるが、めちゃくちゃ強い戦士なのがまたグッとくる

険しい表情の「イヴ」も実に綺麗…

「イヴ」が戦う様も実に美しい。これこそまさに「戦乙女(ヴァルキュリア)」だ

「イブ」だけでなく、サブキャラ達もまさに美少女な人たちしかいない。「目の保養」そのものだ。

ポリコレ問題が、映画やゲームなどの多数のエンタメ事業で取り沙汰されている中、よくここまで思い切ったキャラデザを出したな…と、心底感服した。見た目のいいキャラを操作しているだけで、ゲームプレイが楽しく感じるのは間違いなかった。

「イヴ」のパートナーである「リリー」。「イグ」とは打って変わって、活発な女の子、という印象のある可愛いキャラとなっている

サブキャラも全員美麗で魅力的である

 

絶妙な難易度と爽快なアクションが気持ちいい!

パリィが重要なゲームである以上、どうしてもソウルライクらしい難しさが付き纏ってくる。攻撃にディレイをかけてきたり、怒涛の連撃をしてきたりと、初見では捌き切ることが不可能と思える攻撃を頻繁にしてくる敵ばかりだ。また、ガードしてもダメージを受けてしまうため、「とりあえずガードして様子見」ができないのが、難易度を底上げしている。

ただ、他のソウルライク作品と比べると、理不尽と思える攻撃パターンは少なく、かなり戦いやすく作られている印象だった。敵から受けるダメージも比較的抑えめなため、ボス戦でも無い限りは「何もできずにやられてしまってつまらない」とはならない。ボス戦は強力な攻撃や連撃をしてくることが多く、難易度ノーマルでも結構な回数ゲームオーバーになったが、何度も挑むうちに、不思議と敵の攻撃パターンや攻撃タイミングが読めてくる。そうなると、敵の攻撃に合わせて連続パリィをかますことができ始めてくる。「エグゾスパイン」やスキル獲得で、パリィの受付時間を増やせるため、全て強化していけば、敵の連撃を全てパリィしていくこともそこまで難しくない。そんな時は「カッコいい!」と自分のプレイに惚れ惚れしてしまう場面が出てきた。

ベータスキルやバーストスキルを駆使すれば、敵の攻撃を強制的に中断させて大ダメージを与え、且つ吹き飛ばすこともできる点も気持ちいい。

  1. ボスの連撃を全てパリィ
  2. カウンターで連撃を浴びせて大ダメージ
  3. 敵の反撃時にバーストスキルで吹き飛ばし
  4. 一気に距離を詰めて再び連続攻撃

という、他のソウルライク作品では得られないスタイリッシュアクションが決められた時は、脳汁ドバ!!と出てしまう程爽快だった。

 

「難易度ノーマルでも難しい」という人向けにイージーモードも完備。イージーモードにすれば、敵の攻撃が当たるタイミングでスローモーションがかかり、その場にあった最適なコマンドが画面表示される。そのコマンドを押せば、お手軽にパリィや回避ができるようになる。スローモーションの発生回数は、プレイヤーの実力を見てゲーム側で判断しているようで、慣れてないうちは頻繁に表示され、慣れてくると勝手に表示回数を減らしていってくれるため、アクションが苦手なプレイヤーも、着実に成長していることを実感できる作りになっている点も素晴らしい。

 

この高難易度とスタイリッシュアクションの絶妙な塩梅を取ったアクション性はかなり出来が良く、遊んでいて非常に楽しかった。苦労してボスを倒した時の達成感は、何者にも変え難い感動を与えてくれること間違い無しだ。

 

音楽が非常に聞き心地よい!

ゲームプレイ中に流れるBGMは、そのほぼすべてが、コーラスパートが含まれた、別ゲーム「ニーアオートマタ」に近しい音楽となっている。これが非常に心地よい。

探索パートでは、壮大とまではいかないが、開放的な空間をイメージさせるようなパーカッションやコーラスが続き、フィールドを歩き回るのも楽しく感じる。休憩所に入れば、心休まる心地よい歌が流れ、プレイヤー自身の気持ちも落ち着いていく。戦闘パートでは途端に激しい音楽へと変わり、まるでアクション映画の主人公になったような、「絶対勝つ!」と思わせてくれる音楽を流してくれる。

この音楽の作り込みの良さは、非常に素晴らしいものになっており、本作の魅力を底上げしてくれていた。

 

◆このゲームの悪い点

既知感が強く、描き方が足りないストーリー…

本作のストーリーは、大枠はSF作品として良く練られた展開が作られている。

  • 地球はなぜ滅んだのか
  • 「ネイティブ」とは何者なのか

等の重要な要素は、1つずつ丁寧に回収、説明されていくため、惹きこまれる展開ではあった。

が、それはあまりSFゲームやSF映画などを経験したことが無い人向けの話だ。SF作品に色々触れた経験のある人は、ゲーム中盤くらいから「大体こういうストーリーなんだろうな…」というのが読めてくる。特に、本作のディレクターが影響を受けたと公言しているゲーム「ニーアオートマタ」をプレイした人は、「これってニーアオートマタの姉妹作だっけ?」と言いたくなるほどに展開が似ているのだ。

個人的に、SF作品は非現実的な要素をいくらでも持ってきて、意外性を持たせてなんぼな展開が大事になると思っているが、ストーリーの先が分かってしまう本作は、ちょっと物足りない、残念なものではあった。

また、本作はマルチエンディングを用意しているものの、どのエンディングもバッドエンドというか、完全解決しない、続編ありきな展開になっているのも若干いただけない。登場人物の掘り下げも少し甘く、全体的に駆け足な展開で進んでいる印象のため、もう少しストーリーボリュームを持たせ、丁寧に描き切った方が絶対に良かった。

 

ストーリーのボリュームは短い…

本作は、ストーリーを追うだけだと、あまりボリュームはない。筆者は1週目は難易度ノーマルで、サブクエや収集要素を半分弱達成した状態で、クリアまで約20時間ほどだった。ストーリー上で出会うボスの数が少ないことや、オープンフィールドステージの数が少ないことが、全体のプレイ時間が短い要因になっていると感じる。

一応、複数用意されている全ストーリーを見たいなら、周回プレイが前提となるため、その分ボリュームが増える。周回プレイ時は強化状態を引き継いだまま「強くてニューゲーム」ができることに加え、1週目とは別の場所に敵が配置されるようになり、新鮮な気持ちでプレイできる。

全エンディング回収と、サブクエや収集要素をやり込もうと思えば、50時間は遊べるボリュームはある。ここまで遊び尽くそうと思えば、値段相当のボリュームはある、とは言えるが、多くのプレイヤーがメインストーリーを1周クリアするのみでゲームからはおさらばすると思うので、そこから見るとやはりボリューム不足といえるだろう。

 

キーコンフィグが無い…

本作には、昨今のアクションゲームによくあるキーコンフィグがないため、いくつか操作しにくいコマンドがあった。

1つは、銃の弾薬種類を変更するコマンドだ。弾薬種類を変更するには、銃を構えた状態で十字キー下を長押しする必要があるが、筆者の手の大きさ的に、十字キー下を長押しするためは、一度左スティックから指を離す必要がある。十字キー上であれば左の人差し指で長押しできるのに、割り当て変更ができないため、いちいち敵からの被弾リスクを保ちながら弾薬タイプを入れ替えなくてはならなかった。

もう1つは、ベータスキルの使用コマンドだ。ベータスキル使用には、ガードであるL1ボタンと○×△□のいずれかのボタンを押すことになる。このうち、○ボタンは回避ボタンにもなっているが、ガードしたまま○ボタンを押すとベータスキルが発動し、回避ができない。ガード中にガード不可攻撃が来た場合には、L1ボタンを押したまま○ボタンを押して回避しようとするが、その都度ベータスキルが発動して誤爆してしまった。筆者は最終的には、L1+○ボタンで発動するベータスキルは全て取得せずに、ゲームを最後までクリアする事態に陥った。

本作のボタン配置が自分の体に合うのかどうか、は実際にプレイしてみないとなんとも言えないとこではあるが、「キーコンフィグが無いと不安」という人は、アプデ等で追加されるのを待つか、頑張って慣れるか、どっちかをするしかない。

 

探索や移動等の操作性、快適性が悪い…

本作は、戦闘回りの操作性はかなり良く、プレイしていて非常に気持ちいい。しかし、探索面や移動面はあまりいい操作性とは言えなかった。

ジャンプのは、変な浮遊力のようなものが働き、やたら奥に飛びすぎたり、前に行きたいのにあまり進まなかったりなど、他のアクションゲームと比べても制御がしにくい。それでいて、狭い足場を転々とする場面が求められることが多いため、操作をミスって下まで落下し、大ダメージを受けることが頻繁にあった。数多くのアクションゲームをやってきた筆者でも、本作は最後の最後まで、ジャンプの制御は上手くできなかった…

移動面では、ダッシュしてしまうと慣性力のようなものが働き、ターンするのにある程度の円を描く必要が出てくる。そのせいで、目的のコースへ移動することができず、突っかかってしまうことがよくあった。突っかかってしまうとまたダッシュし直しになるため、いちいちL3ボタンを押し込みなおさないといけないのはかったるかった。

 

また、ミニマップが画面上に表示されないため、中規模のマップを移動する際には、どこに向かえばよいかわからず、いちいち全体マップを開きなおす必要があるのは非常に手間だった。目的地にピンを指しても、しばらくしたらピンの表示そのものが消えてしまうのもいただけない。ピンはスキャンすればまた表示されなおすものの、毎度毎度スキャンしなおすのも非常にかったるいところがある。

 

このあたりはまだ粗が多く、改善の余地があるな、と感じた。

 

ビルド幅が少なく、同じような構成になる…

プレイヤーのアクション性能の底上げができるビルド要素として、「エグゾスパイン」と「ギア」。いくつもの種類が存在するが、使えるものはほぼ固定化されていた印象だった。

「エグゾスパイン」で一番使うのは、ジャストパリィやジャスト回避性能を上げる「リフレックスエグゾスパイン」だ。これを手に入れて最大強化すればかなり戦いやすくなるため、最早これ以外の者を付ける意義が無くなってくる。その他の候補としても、ベータスキル性能を上げるものか、防御力を上げるもののどちらかくらいしか使うことは無い。

「ギア」も、ベータエネルギーのリチャージ量を上げたり、攻撃速度を上げたり、被ダメージを軽減したりするものくらいしか使えるものは無い。敵に合わせて付け替えて楽しむ、みたいなものはほぼ無かった。

せっかく様々な育成要素が存在しているのに、使えるものが限定されていたのは、個人的には残念だった。

 

 

 

 

◆まとめ

昨今のリアル調ゲームの中では圧倒的美麗なキャラデザを引っ提げ、ソウルライクのシビアさと、スタイリッシュアクションのカッコよさの両方を楽しむことができる良作品「Stellar Blade」。

CS機初参戦ということで、いくつかの場面では作り込みが粗い面は見られたが、魅力的な作品には間違いなく仕上がっており、最後まで楽しくプレイすることができた。

気になっているのであれば、本作を是非ともプレイしてみてほしい。

(…くれぐれも、プレイする時は自分ひとりだけでプレイし、家族には見られないように…)

 

では! 

 

【PS5】Stellar Blade(ステラ―ブレイド)

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