今回は、Nintendo Switchの「龍の国 ルーンファクトリー」について、このゲームの特徴や良い点、悪い点をまとめていきたい。
(本記事は2025/8/10時点の情報をもとにしている)

2025/6/5に発売された「龍の国 ルーンファクトリー」。ルーンファクトリーのメインシリーズから外れた「外伝」作品であり、これまでのルーンファクトリーシリーズにはなかった要素を多く詰め込んだ意欲作である。また、Switch2とSwitchの両媒体で発売された作品でもあった。
そんな本作を、筆者はSwitch版でプレイ。ストーリークリアに加え、クリア後のやり込み要素まで実施してみたので、どんなゲームだったのかまとめてみたいと思う。
総評
アニメーションの作り込み、ほぼフルボイス、やりごたえのあるボリュームなど、様々なクオリティが外伝とは思えない程に高い。むしろこれがメインシリーズだ、といった方がよいのではないか、と思うほど。非常にやりごたえのある作品にも関わらず、これで値段が昨今のフルプライス作品よりも低いというのがびっくりだ。
ゲームをよくやる人、あまりやらない人、どんな人でも楽しめる、優等生的な作品になっており、迷っているなら買って後悔はしないだろう。
ただ、「何かに特化した」感じではない器用貧乏感は、ゲーマーである自分としてはちょっと残念。もう少し「やりがい」みたいなものが欲しく、「寝食忘れて熱中できる」というものではなかった。ここはルーンファクトリーというゲームシリーズから見たら仕方がないのかもしれないが...
どんな人におすすめ?
- 生活シミュレーションも、恋愛も、戦闘育成も、いろんなことがやりたい
- アニメーションがきれいなゲームがやりたい
- クラフト系ゲームが好き
といった人にはオススメできる。逆に、
- 何かに特化した作品をやりたい
- スローライフゲームが非常に好き
といった人には、一部合わない部分が出てくる可能性があるため、注意して欲しい。
このゲームの特徴
農場経営、戦闘、恋愛を自由に楽しめるスローライフ&アクションRPG
「ルーンファクトリー」は、「牧場物語」に代表される農場経営系のスローライフ要素に、アクションRPGの要素を加えた、少し特殊なゲームシリーズである。
拠点となる村には、プレイヤーが自由に開拓できる農地が用意されている。農具を使って畑を耕し、春夏秋冬の季節に沿った作物を育てて様々な食材や花を入手し、それらを用いて料理を作成したり、納品してお金を稼いで新たな設備や作物の種を購入したり、誰かにプレゼントしたり、という繰り返しが基本のゲームとなる。


街の外に出ると、中規模なフィールドが広がっている。中には、特別なダンジョンに入れる入り口もある。フィールドには木材や石材といった素材が手に入る木々や岩、アイテムが手に入る宝箱、各種クラフトに必要なレシピが入手できるカエル石などが点在しており、それらにアクセスして必要アイテムを入手していく。


また、上空には様々な浮島が存在し、白竜の背に乗って自由に探索できる。浮島には、そこにしかいない人物やイベントもあるため、隅々まで探索していこう。

フィールドでは魔物がうろついており、プレイヤーを見つけると襲い掛かってくる。武具で身を固め、襲い来る敵を倒し、キャラを育成しながら目的達成を目指す、アクションRPG要素も含んだゲームとなっている。

自分好みの里を作り上げる里山つくり
本作では、広大な敷地に、畑のみならず様々な建物を建築し、自分好みの里を作り上げることができる。
里づくりができる開拓エリアは、複数のパネルで構築されている。各パネルに何を配置したいかは、プレイヤーの好きに決めることができる。プレイヤーが持っている建築物毎に、配置時に必要となるパネルサイズが異なるため、自分の持っている建築物と、配置の順番、パネル残量などをもとに、里を作成していく。
「農業」をするには、用意されたパネルの中から好きな場所に「畑パネル」を設置する。その後、畑に種をまき、水やりをすることで作物が育つ。その後は作物を納品してお金を手に入れたり、料理の素材に使用したり、といったことで活用する。




鍛冶屋や花屋などの商業施設や、招き猫やベンチなどといった置物も設置することが可能。これらも、自分の好きに開拓パネルへ配置していく。これらの施設は、木材や石材などを消費して、工務店で作ってもらえる。


里が発展すると、その里に住む住民が増えていく。増えた住民には、作物の管理や商業施設の経営などのお願いをすることができる。農業はプレイヤーが面倒を見るよりも品質劣化しやすいが、プレイヤーの手を煩わずに栽培サイクルを回せるし、商業施設に配置すれば、実際に商品の売買ができたり、利益を生み出したりしてくれるため、オートであらゆる生活シミュレーション要素が回るように作り上げることができる。

住民にはそれぞれ得意な作業や固有スキルがある。住民の得意不得意を見極め、適正にあった仕事をお願いすると、よりよい成果を発揮してくれる。
また、住民が生活していくには、食料を確保する必要がある。農業とは別に、住民たちが稼いだ収益がそのまま食料へと変換される仕組みのため、住民が満足して生活できるために、お金をしっかり稼いでいく必要がある。


里に様々なアイテムを配置して里の景観度合いを高めていくと、里レベルを上昇させることができる。作成可能な建物が増えたり、その里で受け入れ可能な住人数が増えていく。これにより、その里の中でより様々なことができるようになっていく。

仲間と共闘するリアルタイムアクションバトル
本作に登場する武器は「片手剣」「両手剣」「双剣」「弓」「呪符」の全5種。それぞれ攻撃速度や攻撃範囲、回数などが異なるため、好みのスタイルに合わせて使い分けていく。攻撃は、Yボタンを複数回押すことでできる連続攻撃以外にも、ボタン長押しで出せるチャージ技や、連続攻撃の最後に派生して出せる奥義等がある。


敵の攻撃が当たりそうになったら、回避ボタンを押して回避しよう。攻撃が当たるタイミングでジャスト回避すると、しばらくの間周囲がスローモーションとなり、敵を一方的に攻撃できるようになる。


プレイヤー以外にもメイン3名・サブ3名からなる最大6名のパーティを編成して冒険が可能。仲間たちは攻撃系や回復系、支援系などの様々なタイプを持っているため、敵を一気に殲滅したいのであれば攻撃寄りのパーティ、倒れないような防御系構築を行いたいなら回復や支援系のパーティを組んで、フィールドを冒険していく。

生活やバトルを通じて成長する育成要素
本作では、プレイヤーのとった行動によって専用のスキルが獲得できるスキル制と、敵を倒してレベルアップしていくレベル制、装備品を身に着けステータスを上げる装備制、という3つの育成要素が用意されている。
まずはスキルによる成長要素。農業や料理、村人との交流に、特定武器種での戦闘といった様々な行動をとると、その行動項目ごとにスキルポイントを獲得できる。手に入れたポイントを、用意されたスキルツリー上で消費することで、最大HPや最大RP(所謂スタミナ)の増加や、新たな戦闘スキルや交流スキルを獲得できる。

1日の終わりには、その日に取った行動内容に応じて、「汎用スキルポイント」を入手できる。このポイントは、どのスキルツリーでも共通して利用できるポイントのため、何か育成したい項目があった場合は、普段の行動によって獲得するスキルポイントと併用し、集中して育成していくことが可能だ。

続いてレベルアップによる育成要素。フィールドやダンジョンで敵を倒すと経験値を獲得し、一定量が貯まればレベルアップして各種ステータスが上がる、という往年のRPG的な育成要素だ。

続いて装備による育成要素。「メイン武器」「サブ武器」「頭装備」「肩当て」「装飾品」の5つに装備品を割り当て、攻撃力や防御力を増加したり、特定属性に対する耐性をつけたりすることが可能。装備品は鍛冶屋でレシピと素材を使用して作成していく。


プレイヤーと一緒に行動してくれる仲間キャラにもレベルが設けられており、戦闘する中でレベルアップしていく。また、余った武具を装着させ、より頼もしい味方にしていくことも可能だ。
街の人との交流イベント
里の住人と交流をはかると、その住人との間で絆レベルが上昇し、一緒に冒険に出かけたり、特別な交流ができるようになる。また、特定のキャラクターは、彼ら彼女らの背景や心情にフォーカスを当てたサブストーリーである「絆クエスト」を受けられるようにもなる。



交流手段は、ただの会話から、一緒に出かけたり、プレゼントを渡したりなど、様々なバリエーションが存在。人によっては同じ交流手段でも好き嫌いがあり、仲良くなりやすさが変わる。中には絆レベルが高くないと行えない、より高い親密度が求められるイベントもある。

特定のキャラクターは、絆クエストを進めていくと恋人同士になることができる。そこからさらに仲良くすると結婚し、子供を授かり家庭を持つことが可能だ。異性とだけではなく、同姓と結婚することもできる。

特定の人物とだけでなく、里に住む住民とのイベントを介して交流することもできる。イベントは花火大会や七夕など、固定で決まっているイベントと、お弁当コンテストやカレーコンテストなど、プレイヤー自身が開催を決めることのできる大会がある。各イベントに積極的に参加することで、特別な報酬を獲得できる。

神器による戦闘、生活支援、探索
ゲームを進める中で、神の力の一部を利用できる神器を獲得する。この神器を利用すると、より強力な攻撃ができるようになったり、農業でより役立つ行為ができたり、より多くの範囲を探索できるようになる。
戦闘では、神器による支援や攻撃ができる。例えば、地属性の「鼓の神器」を利用すれば、味方の体力を回復できる。また、火属性の「剣の神器」をふるえば、周囲の広範囲を炎の剣で切りつけ、大ダメージを与えられる。
また、スキルで各種神器の能力を解放することで、強力な技を利用できるようになる。広範囲かつ高火力の技が揃っており、雑魚戦でもボス戦でも役立つ貴重な技だ。


神器は農業でも利用できる。農作物の前で「鼓の神器」を利用すると、農作物の成長を促進できるし、「傘の神器」を活用することで、周囲の畑に一気に水をまくことができる。これらを活用して、より立派な農作物を、楽に栽培できるようになる。

マップの各地には、特定の神器を使わないと解除できない穢れ地帯やギミックが存在している。対応した神器を活用することで、これらのギミックを解放し、先に進んでいく。

「龍星崩落」により崩壊した世界を救う舞手の物語
本作の舞台は、「東の国」と呼ばれる、四季がモチーフとなった里が存在する世界。「東の国」では、過去、突如として「龍星崩落」という災厄により大地が崩壊し、活力の源である「ルーン」が途絶えてしまう。これにより、各里の自然を司っていた神達も姿を見せなくなり、山や野は枯れ、人々は滅びの時を待つばかりとなっていた。

そんなある時、「春の里」に記憶を失った一人の若者が降り立つ。若者は「大地の舞手」としての役割を持っていることは確実なのだが、自分がなぜ「大地の舞手」となったのか、それによって何をするのか、などが全く分からないまま、春の里のお寺で暮らしていた。
ある日、夢の中で、春の神と呼ばれる人物から神器を授かる。神器を用いて木々へ力を与えると、なんと枯れた木々が青々しく復活する。それと同時に、ずっと行方知れずだった春の神が顕現した。春の神の依頼により、里へ力を取り戻すことを依頼される。果たして、主人公がなくした記憶に隠されたものは何なのか。「大地の舞手」として求められる責務を果たすことができるのか。そして、ルーンが枯渇し崩壊の一途をたどる「アズマの国」を救うことはできるのか。かくして、若者の神々を探す長い旅が始まったのである。

このゲームの良い点
男性、女性どちらでもプレイ可能!魅力的なキャラが豊富!
本作で登場する男女キャラは、
- おしとやかな雰囲気がありながらも、どこか抜けたようなお姉さんキャラである「いろは」
- 村の看板娘として、主人公を気にかけながら元気に振る舞う「ソフィア」
- 基本無口で、ひたすらに剣の道を突き進む武士の「ムラサメ」
など、どれも癖の強いキャラが勢揃いしており、1人としてキャラ被りしているものはない。中には人間ではなく、半獣のようなキャラも存在している。
キャラとの親交を深めるとみることのできる絆クエストでは、メインストーリーで見ることのできない、各キャラたちの苦悩を垣間見ることができる。この


やりごたえ抜群なボリューム!
筆者は、難易度ノーマルでプレイし、キャラとの有効度や穢れ浄化などのサブ要素や収集要素を6割ほど進めた状態でクリアし、クリアにかかった時間は約35時間であった。更に、クリア後にしかできない要素も存在しているため、その当たりの要素を楽しもうと思うと、50時間ほど楽しむことができた。
ただゲームクリアを目指す、というだけではなく、
- 特定のイベントで優勝する
- 各キャラクターと恋人関係になる
といった要素をクリアすることで手に入る、いわゆる称号的な要素「御朱印」も完備している。それ以外にも、各種図鑑を埋めたり、里レベルを最大まで上げたり、マップの各地に存在し、アイテムの作成レシピを教えてくれる「カエル石」の発見など、やりこもうと思うと非常に多量のやり込み要素を楽しむことが可能。
フルプライスまではいかない値段設定にも関わらず、かなり多くのゲームボリュームを持っているため、多くのプレイヤーが値段以上に楽しめる作品になっていると感じた。
やりたいようにできる街づくりが楽しい!
敷地内に用意されたパネルには、何をどのように配置してもよい。全て畑にしてもいいし、お店を敷き詰めてもよい。大量の置物を駆使して、博物館のようなエリアを作り上げてもよい。この街づくり要素が実に作りこまれており、「マインクラフト」や「ドラクエビルダーズ」のようなクラフトゲームが好きなプレイヤーであれば、それこそ止め時を失うほどはまれるに違いない。
街づくりに没頭していくと、街がきれいになるだけでなく、キャラのステータスや、街の農業力、商業力などに強化がかかるのもよい。戦闘や農業、経営などの様々な面に対して、街づくりを頑張った恩恵が報われるのはいい要素だと思った。


Switchでも比較的早めなロード!
本作は
- フル3Dのアニメ調で作成
- メインストーリーや絆クエストの大半はフルボイス仕様
- 広大なマップがいくつも用意されている
など、かなりの読み込み量を要求するにもかかわらず、旧switch版でもロード速度は比較的早いのは驚いた。
別の里のエリアにファストトラベルする場合は5秒ほどの時間で済むし、同じ里の中でのファストトラベルには1秒もかからず移動できる。新たなムービーの開始にはスムーズに展開してくれる。フィールド上で出会った敵との戦闘にはシームレスに移行してくれる。
さすがに、ゲームを一度落としてから再度立ちあがるまでにかかる時間はかなり長いものの、そもそもそこまで多い頻度でゲームを落とすようなことはせず、大体のプレイヤーがスリープモードで中断するようなプレイングだろうから、この点はそこまで欠点ともいえない。
全体通して、この読み込み速度の速さは純粋に凄いと感じた。
スローライフゲームとは思えない魅力的なストーリー!
スローライフゲームのストーリーはほのぼのとしたものが多く、「惹き込まれるストーリー」とはならないもの。しかし本作は、「大地の崩壊」というかなり重いテーマを掲げ、その裏で暗躍する様々な人間の思惑を描きながらストーリーが進んでいくため、非常に見ごたえのあるストーリーへと仕上がっていた。
主人公は記憶喪失という設定で始まっていることから、
- 何故自分が「大地の舞手」として力を持つことができるのか
- 「龍星崩落」とは一体何なのか
といった事項がプレイヤー自身もわからないが、段々と「アズマの国」の真相や、主人公が背負っていた宿命などがわかっていくと、ゲーム中盤以降は、「長編のRPGかな?」と思うほど壮大なストーリーが展開されていく。進めるほどに、「この先はどうなっていくんだろう…」と気になる物語となっていた。
なぜゲームのタイトルに「龍の国」とついているのか…それはゲームを実際にやってみて、その目で見てみてほしい。
このゲームの悪い点
ゲームシステム1つ1つの深みはあまりない…
アクションもスローライフも、両方遊ぶことができる、というのが本作の魅力ではあるのだが、言い換えると何かの要素に特化した面白さがある訳ではない。アクション面は大半がただのボタン連打だし、スローライフ面は結婚相手が変わる位で、行動によってイベントが分岐するような要素はないのだ。日々の生活も、大半が同じ作業の繰り返しであることは否めない。
昨今のAAAタイトルだったり、何かに特化させたインディーズゲームなどと比べると、どの要素を取っても深みがなく、まさに「器用貧乏」と言った印象を抱いてしまう。熱中して止められない、といったゲームではなく、細々と長く遊ぶようなゲームだな…というのは避けられなかった。(逆に言えば、何かに特化しすぎてない分、いろんなゲーム経験のプレイヤーでも楽しめる、ということなのかもしれないが)
特に戦闘面は、アクションゲームとしてあるべきレスポンス面の作りが粗い印象を強く受けた。攻撃後の硬直が非常に長く、攻撃と回避を組み合わせた行為がやりにくいため、回避によるモーションキャンセルをしたり、攻撃の合間に敵の攻撃を回避したり、といったプレイングが非常にやりにくいのだ。
また、複数回の連続攻撃をしてくるボスは初見殺しもいいところ。連続攻撃全てに当たり判定が発生し、当たってしまうと僅かな怯みが発生してすぐに回避ができず、怯み後の無敵時間もないため、ダメージを受け続けることが多い。結果、一瞬にして体力が0となり、ゲームオーバーとなることが何度かあったのはかなり気になった。
酪農、経営などの農業以外の要素は薄い…
農業要素は、本作の完璧ではない自動化により、いいバランスで楽しめて良かった。住民に全部任せると、農作物の飼育をサボって育たなくしたり、種をまかずに放置したりして無駄が生じるし、良い作物の種を作りたいなら、プレイヤーが率先してお世話する必要がある。よって、欲しい食材の飼育だけ頑張り、残りの時間は探索や戦闘、里の民との交流に充てるといったことができるため、他の要素といい塩梅をもって進められた。
が、それ以外のスローライフゲーム要素は結構残念な作りになっていたと感じる。
まず、酪農要素はほぼ皆無。牧場を建設し、魔物を捕まえて飼育して、魔物からしか手に入らない素材を入手する、もいうただそれだけしかできない。ブラシできれいにしてあげたり、好きな食べ物を与えて有効度合いを上げたり、といった要素は一切ない。ここまで酪農要素を差っ引いたスローライフゲームは見たことがない…
また、魔物から入手した素材を消費して、服や帽子などのおしゃれアイテムを作ったり、プレゼントアイテムを作ることもできない。魔物素材は武具の作成や強化などに使うのみで、それ以外の利用点がないのだ。
また経営面も、経営スキルのある住民を1人配置するだけで充分であり、なにか経営指針をだして稼ぎを上げたり、事業拡張のための投資をしたり、といった要素は全く無い。
必要な設備を人員を配置すれば後は放置するだけ、と言えば楽といえば楽だし、1日の間にやる事が膨大なため、動物の飼育や経営に手間をかけてる余裕はそこまで無いため、これらの要素の削除はありがたくはあるのだが、スローライフゲーム要素を期待した筆者としてはちょっと残念な印象だった。
処理落ちが目立つ…
Switchのスペック限界なのか、処理落ち場面が目立ったのは残念。
操作すらできない程とはならないが、様々なエフェクトが飛び交ったり、人が多く集うようなイベントを開催した際に、「カクカク」とする描写が目立った。また、ムービーの切り替わりなどでは、キャラの服装が映像に反映され切るまでに時間がかかる場面が多いのも残念ポイントだ。
このあたりのポイントが気になって仕方がないプレイヤーは、Switch2版をプレイするほかないだろう。
恋人候補キャラが少な目…
本作では、恋人関係に慣れるキャラは全部で13人(課金DLCを含めると15人)だ。この数値だけ聞くと多いように見えるが、その半分は同姓であり、異性だけに絞ると8人のみだ。サブキャラクターとして登場する異性は結構多く存在するにも関わらず、恋人関係になることができないのは結構残念だった。
筆者は「ヤチヨ」さんと恋人関係になりたかったのだが…せっかく頑張って有効度を上げたのに、恋人同士になれなかったのは残念だったな…
まとめ
沢山の要素をふんだんに取り込み、非常に優れたゲームへと昇華している良作である「龍の国 ルーンファクトリー」。簡略化され過ぎていて、スローライフゲームとして微妙な部分はありはするものの、多くのプレイヤーが楽しんで遊べること間違いなしだ。
何かに特化した作品がよい、というプレイヤーでなければ、多くのプレイヤーが満足して楽しめる作品なので、是非とも子雲竜してみてほしい。
では!


