秋吉ブログ

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【レビュー】サイコブレイク2(PS4) ~より万人受けなサイコホラーシューティング!~

今回は、PS4のゲーム「サイコブレイク2」について、このゲームの特徴や良い点、悪い点をまとめていきたい。

 

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サイコブレイク「2」と名の付く通り、この作品には「1」に当たる「サイコブレイク」が存在する。私はこの両方の作品をしっかりエンディングまでプレイした。

「1」との比較になる部分が多くなるが、実際プレイしてみた率直な感想を書いていきたい。

 

 

 

◆個人的感想

総評

サイコホラー+シューティングの要素をしっかりと取り込んだ良作である。バイオハザードシリーズのような、「恐怖と隣り合わせのシューティングゲーム」を楽しむことができる作品だ。

また、前作「サイコブレイク」と比較し、ストーリー面、システム面、難易度面などのあらゆる面が、より万人ウケするよう丁寧に作られている。「サイコブレイク」の評価があまり芳しくないのを見て嫌煙していた人でも、楽しんでプレイすることができるだろう。

 

ただ、「ホラー要素」と「操作性」という意味では、個人的は前作の方が良かった、と感じた。

 

どんな人におすすめ?

  • しっかりとホラーしているシューティングゲームがしたい
  • 高難易度ゲームのコンプリートがやりがい
  • 「サイコブレイク」のストーリーの続編が知りたい

といった人にはオススメできる。逆に、

  • アクションゲームなら操作性第一!
  • 手に汗握るような本当のホラー作品をやりたい!
  • アクションゲームは苦手…

といった人には合わないかもしれない。

 

◆このゲームの特徴

分けのわからない世界を探索し、敵の目をかいくぐりながら進むホラー作品!

「サイコブレイク」の世界は、他のゲームとは違い、「仮想現実」の世界が物語の中心となる。そのため、ストーリーが進むごとに、マップが意味不明な形でうねり、姿を変えていく。世界全体の風景も、夕暮れや夜といった暗い空間なので、一層不気味さを醸し出している。

そんなめちゃくちゃな世界の中には、諸事情があって人ならざるものへと変形した怪物がうろうろしている。ほかのゲームによくある「ゾンビ」のような姿をしているが、ゾンビと比べ動きは素早く、敵によっては銃器を使うものまでいる。

こんな不安と恐怖に包まれた世界を進むため、常に「ドキドキ」とした緊張感にさいなまれながらプレイする作品になっている。

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不気味な雰囲気を醸し出す空間を探索する

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時にはこんな怪物に襲われることも…始めは太刀打ちできないため、逃げるしかない…

 

少ない弾数でその場を切り抜ける緊張感!

「サイコブレイク」シリーズは、手に入る弾薬がとにかく少ない、という特徴がある。「1」でもそうだったように、この要素は「サイコブレイク2」にもしっかり引き継がれている。

 

道中で手に入る弾の数はせいぜい数発レベル。にも拘わらず、雑魚敵であったとしても、武器の強化をしたり、弱点を正確に撃ち抜いたりしない場合は、倒すまでに何発もの弾を必要とする。難易度ノーマルでも相当な弾数が必要だ。

そのため、プレイヤーは道を進む中で、

  • 敵に見つからぬよう隠れながら移動するのか
  • 敵をどこかに誘導し、爆発物でまとめて始末するのか
  • 正面戦闘で1体ずつ倒していくのか
  • ステルスキルを狙い、一人ずつ確実に減らしていくのか(敵に気付かれず背後から近接攻撃すると1発キルできる)

などの選択肢の中のどれを採用するか、を迫られる。このシビアさが本作の大きな特徴だろう。

 

サイコブレイクから繋がるストーリーが完結

前作「サイコブレイク」をプレイしたプレイヤーであればわかると思うが、前作はかなり曖昧な部分を残してストーリーが終わっていた。詳しくはネタバレになってしまうため避けるが、主人公と一緒にいた女キャラは結局何者なのか、舞台となる仮想空間はなんなのか、などはあまり詳しく描かれておらず、「考察はプレイヤーにお任せ」といった感じの終わり方だ。DLCを購入すればある程度の裏話は分かるのだが、DLC購入には課金が必須のため、最低限のプレイだけやりたい、という人には悶々とした終わり方をすることになるだろう。

 

本作はそんな一作目の謎をきちんと回収し、綺麗にストーリーの完了までを描いている。1作目と通してプレイすると、大きくつながった物語を楽しむことができる。

 

半オープンワールドを採用した自由度の高さ

前作はチャプターごとに一本道ルートしか用意されておらず、サブクエストのようなものも無い。ただただ、与えられたメインストーリーを順繰りにこなしていく、という作品であった。昨今はオープンワールド型や箱庭型が主体となっているゲームが多いため、一本道というのは自由度が低く、あまり受け付けないプレイヤーもいたかもしれない。

 

その反省を踏まえてか、今作は半オープンワールドを採用している。中規模程度のマップを探索し、強化素材やアイテムを集め、メインストーリークリアを目指していくことができるようになっている。また、各ステージには攻略が任意のサブクエストも用意されており、それらをクリアすることでさらなる強化素材の獲得や、物語の裏を描くファイルなどを入手することができ、ユーザーのプレイスタイルに合わせた遊び方ができるようになっている。

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とあるチャプターで探索するマップ。端から端まで移動すると結構広い。点在する建物の中にも入ることができる。

 

前作に存在した強化システムは改変、さらにクラフトシステムの追加

前作から存在していた武器の強化やスキルの獲得も、本作にはしっかりと踏襲されている。ただし、違う点としては、

  • 前作では武器強化とスキル獲得がすべて同じ素材を使用していたところ、武器強化用とスキル強化用で素材が分かれている
  • さらに上のスキルを獲得するには、専用の上限突破素材が必要

と、たった一つの強化素材ですべて賄っていた前作よりも多少複雑化されている。 

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前作でも出てきた、拘束椅子で行うスキル強化。画像に表示したもの以外のスキルもたくさん存在する。

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こちらは武器の強化画面。ギアという強化パーツを使用して強化していく。

 

また、前作にはない要素として、回復アイテムと弾薬を自作できるクラフト要素が追加されている。ガンパウダーや発煙筒等のクラフト素材を入手すると、クラフト画面から必要に応じてアイテムを作成できる。そのため、「ハンドガンの弾はたくさん余ってて、ショットガンの弾が全然なくて、ショットガン使いたいのに使えない!」といった事態が極力発生しないようになっている。

 

◆このゲームの良い点

前作の不満点を払拭!誰でも楽しめる作品に昇華!

前作は一本道のため、メインストーリーで詰まってしまうと、武器やスキルの強化、弾薬の補充といったことが行いづらい。そのため、これ以上どうすることもできない、といった事態が生じやすかった。

しかし、今作は半オープンワールドへの変更とサブクエストの追加を行ったことで、強化アイテムが入手しやすくなった印象がある。メインストーリーに多少詰まっても、サブクエストをクリアしていくことで手に入る強化素材を使えば、メインストーリーをより攻略しやすくなるよう作られていた。

 

また、前作はソウルシリーズに負けず劣らずの高難易度ゲームであり、難易度ノーマルであってもかなりの回数ゲームオーバーになるような作品であった。本作は前作よりも難易度を1段階下げた(前作のイージーが今作のノーマルくらい)感じとなっており、シューティングゲーム経験が少ない、という人でも多少は遊びやすくなっているのでは、と感じた。

 

シューティングゲームに自信があるプレイヤー向けには、敵が硬く、入手できるアイテム数も少なく、オートセーブも無く、セーブ回数も全部で7回しかできない、という極悪難易度も存在している。

総じて、いろんなプレイヤーが楽しめるように進歩した作品だと感じた。

 

主人公の人間模様が描かれる良ストーリー!

前作は、ビーコン精神病棟という施設で起きた謎の事故に巻き込まれる形でストーリーが進行していた。そのため、どちらかというと「恐怖からの脱出」といった部分に着眼点が置かれており、主人公やその周りにいるキャラクターの人間模様はあまり描かれることはなかった。

本作では、主人公「セバスチャン」を対象に、様々な苦悩や葛藤を乗り越えながら成長していく姿を描いており、より「RPG」らしいストーリーとなっている。先に述べた「サイコブレイクから続くストーリーの完結編」ということもあり、癖が無く、非常に良いストーリーであると感じた。

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前作には出てこないキャラクターと織りなすストーリー。もちろん、前作に登場したキャラも出てくる。

 

◆このゲームの悪い点

ホラー要素は前作よりも低下…

前作は病院や遺跡等の閉鎖的な空間が部隊となることが多く、かなり「ホラー」に重点を置いた作品であった。

本作は「ユニオン」という一つの街を中心にストーリーが展開されていくため、探索の中心となるのは町中等の開けた空間であることが多い。道中には街灯も多いのであまり暗い印象はなく、更には夕暮れの中進むという怖さがあまり出てこないステージも多い。ホラー要素よりもアクション要素の方が強い印象のため、ホラーを期待して購入するとちょっと肩透かしだろうな、という印象を受けた。

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このような開放的な空間での探索がメイン。恐怖感はあまり感じない。

 

操作性が悪く、シューティングゲームとしての不満点が高い…

本作は主人公の操作性が悪い、とにかく悪い。様々なシューティングゲームをやってきたが、ここまで悪い作品に巡り合った試しがない。前作の方がもう少し良かった印象がある。

まず、感度が非常に低い。感度最大に設定しても非常に低い。どれくらい遅いかというと…COD作品でいうところの感度2くらいが最大感度、と思ってもらえば良いだろうか。とにかく視点操作が遅いため、周囲の状況を把握したり、迫ってくる複数の敵に素早く照準を合わせたり、といったことがとにかくやりづらい。

 

もう一つは、アクションゲームであればあって当然であろう回避コマンドがない。殴りかかってきた敵をいなす手段としては、背を向けて走って逃げるか、襲い掛かる前に銃で撃ってひるませるかしかない。ただし、先ほど話した通り、視点移動が非常に遅く、敵目掛けて撃った後に素早く向きを変えて走ることなど到底できない。一応クイックターンはあるが、ターンしてから走りだすまでに0.5秒くらいかかるため、その間に襲われないような距離感を保っておく必要がある。敵を倒すのも、感度が低いせいで中々思うように当たらない上、胴体や足などを撃っても大したダメージにならず、必要以上に多くの弾薬を消費することとなってしまう。このシステムはさすがにやめてほしかった。

 

このことから、基本は戦闘を避けるかステルスキルで勝負をつける必要が出てくる。複数人を相手にした戦闘は絶対に避けるべきだが、ストーリー上どうしても複数人を相手にしなくてはならない場面が何度が出てくるため、その時はとにかくストレスだった。

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複数の敵を相手にすると、操作性の悪さにより苦戦を強いられる。なるべく一人ずつひっそりと倒していくことが求められる

 

前作未プレイのプレイヤーは置いてけぼりになりがち…

前作をプレイした人にとっては、今作のストーリーは面白いと感じることができる。しかし、前作未プレイの人はチンプンカンプンのままストーリーを進めていくことになるだろう。

一応、前作で何があったのか、どんな展開を迎えたのか、等は、道中手に入る参考資料の数々を見ることで補完してくれる。しかし、説明の仕方が「思い出を振り返る」というような感じで、体系だって綺麗に説明してくれるわけではないので、「わかるようなわからないような」といった形で終わってしまう。

 

本作のストーリーをしっかりと楽しみたいのであれば、前作をプレイしてから、または動画サイトなどで他の方のプレイ動画を一通り見てからプレイすると良い。

 

 

◆まとめ

前作に出てきた不満点を解消し、多くのプレイヤーが楽しめる良作に仕上がった本作。OS STOREのセール対象としてよく上がってる作品でもあるので、気になった方はぜひプレイしてみよう、

 

では!