秋吉ブログ

20年以上にわたり様々なゲームをやりまくっている、ゲーム大好きな管理人「秋吉」が書くブログです。ゲーム情報を盛り沢山出していきます。ゲーム以外の情報も時々…

【ポケモンSV】プレイした感想、良い点、悪い点をレビューしてみた!

今回は、「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」をプレイした感想と、このゲームの良い点、悪い点をまとめていこう。

(本記事は2022/12/6時点の情報をもとにしている)

なお、筆者はスカーレットからプレイしたため、記事はスカーレットベースで作成しているが、バイオレット側でもプレイはしている。

 

 

◆個人的感想

総評

良い点はとことん良く、悪い点はとことん悪い、とにかく両極端なゲームだと感じた。

筆者は「オンライン対戦で上位を目指すことを楽しみたいプレイヤー」であり、そういったプレイヤーであれば、過去作と比べて育成環境も楽になり、非常に楽しい作品である。が、「数多くのポケモン達に囲まれながら、広大な世界を冒険したい!」という「エンジョイ勢」な人にとっては、本作は最悪な作品とも捉えられる。

「自分がポケモンという作品に何を求めるか」によって、本作の評価は大きく変わるといっても良い。

 

どんな人にオススメ?

  • オンライン対戦で上位を目指したい!
  • 色違いポケモンを集めたい!
  • オープンワールドゲームが好き!

という人はオススメできる。逆に

  • 綺麗なグラフィックで、快適な冒険がしたい
  • そもそもあまりゲーム自体しない
  • 自分の好きな格好に着せ替えて冒険したい

という人は、アップデートで改善がなされるまでは、本作の購入は控えたほうが良い。

 

◆このゲームの特徴

初のオープンワールド化したポケモン作品

ポケモンといえば、これまで基本的に、次の目的地が次々と現れ、そこに向けて一歩ずつ冒険していく、一本道のゲームシステムであった。

しかし本作では、ポケモンシリーズ初となる「オープンワールド」を採用した。オープンワールドとは、

  • フィールドや街といった区切りが設けられておらず、
  • 山や崖、海など、通常は到達できないところにも行くことができ、
  • どのストーリー、道順に沿って進めていっても問題ない、

といった、正に「プレイヤーの思うがまま」の進め方ができるゲームシステムである。

木々生い茂る大地、荒れた荒野、湖にぽつんと浮かぶ小島…行きたいところに、行きたいように移動できるのが、オープンワールドの特徴だ

本作の舞台「パルデア地方」は、のどかな草原を始め、鉱山地帯や雪山、砂漠地帯など、様々な姿を見せる世界。その道中には、各地域に根付いた生態系を有する野生ポケモンや、ポケモン対戦を待ち望んでいるトレーナー達がいる。

野生ポケモンは、実際にシンボルとして歩いている姿を見ることが可能。野生ポケモンに触れることで戦闘となり、これまでのポケモンバトルと同じコマンドバトルへと移行する。

「パルデア地方」の各地には、様々な野生ポケモンがありのままに生息している

野生ポケモンと遭遇すれば、その場でポケモンバトルが始まる

ポケモントレーナーには、話しかけることでバトルが発生するようになっている。

トレーナーとのバトルも、道中で風景になじみながら戦うことができる

ジムバトルでは、ダブルバトルも遊ぶことができる

野生ポケモンを捕まえたり、ポケモン交換したりすれば、過去作同様ポケモン図鑑に登録され、ポケモン図鑑内の本棚が埋まっていく。

ポケモンを捕まえることで埋まっていくポケモン図鑑。ポケモン1匹1匹の扉絵が凝っているのが面白い

 

ポケモンの落とし物を消費して作る「わざマシン」

ポケモンにわざを覚えさせることができる道具「わざマシン」。ここ数作品のわざマシンは使っても消滅しなかったが、本作では一度使用すると無くなるという、かなり昔のポケモン作品の仕組みに戻っている。

ではわざマシンはどこで入手するのか。一つは道中に落ちているものを拾うことだ。フィールドに落ちているわざマシンは、取得後も一定時間経てば同じところに再配置されるため、消費しても再回収できる。

もう一つは、全てのポケモンセンターにある装置「わざマシンマシン」で作ることだ。わざマシンは、「リーグペイ(LP)」と「ポケモンのおとしもの」を消費して作る。「リーグペイ(LP)」は、物語を進めたり、ポケモンのおとしものと交換したりして手に入る専用のポイントである。「ポケモンのおとしもの」は、野生ポケモンを倒すと手に入る素材である。「わざマシンマシン」で作成できるわざマシンの種類は、冒険するにつれて増えていく。

ポケモンセンターに配置されている「わざマシンマシン」でわざマシンを作成できる

わざマシン作成に使用するポケモンのおとしものは、リーグペイに変換することもできる

 

伝説ポケモンに乗って世界各地を移動

広く地続きで繋がっているパルデア地方を、徒歩で移動するのは困難。そのため、冒険にはパッケージにもなっている伝説ポケモン「コライドン」や「ミライドン」に乗り、彼らと一緒に冒険することになる。

伝説ポケモンに乗ることで、早く移動できるだけでなく、高い段差を大ジャンプで飛び越えたり、水の上を自由に渡ったり、空を滑空して移動できたりと、プレイヤーの思うがままの、自由な冒険をすることができる。

伝説ポケモンにまたがり、陸を、海を、空を、自由気ままに冒険できる

 

ポケモンに指示を出して自動で戦闘、収集をする「レッツゴー」

本作の新要素の1つ「レッツゴー」。手持ちのポケモン1匹をフィールドに呼び出し、一緒に連れ歩くことができる。それだけでなく、プレイヤーが指示した方向に向かい、そばにいる野生ポケモンと自動で戦ったり、そばに落ちているアイテムを自動で拾ったりしてくれる。

自動で野生ポケモンと戦う「おまかせバトル」では、通常の戦闘画面にはならず、ポケモン同士が戦っている姿をそばで見守ったり、近くにあるアイテムを散策しに行ったりできる。戦闘が終われば、通常通り経験値や道具を獲得可能だ。

手持ちのポケモン1匹を呼び出し、野生ポケモンと自動で戦闘。野生ポケモンを倒せば、経験値も入手できる

 

ポケモンと交流する「ピクニック」と、冒険に役立つ効果を発揮する「サンドイッチ作り」

自分のポケモンと自由に交流できる新要素「ピクニック」。ここでは、手持ちのポケモンをフィールドに開放し、自由に触れたり、写真をとったりすることができる。ポケモン同士で戯れあったり寝始めたりと、自由気ままに過ごす彼らとの交流は、一時の休息をプレイヤーに与えてくれること間違いない。

手持ちのポケモン達と自由に戯れる「ピクニック」

ピクニックで戯れるポケモンと一緒に写真撮影!

また、複数のポケモンを「ピクニック」で解放すると、ポケモンの卵を産むことがある。進化前ポケモンの入手や、高性能なポケモンを厳選するのにも、「ピクニック」は非常に大事な要素となる。

 

更に、「ピクニック」中にできることとして、「サンドウィッチ作り」がある。各地で食材を調達し、それらを組み合わせてサンドイッチを作るのだ。できたサンドイッチを食べると、使った食材や配置の綺麗さによって、特定タイプのポケモンに遭遇しやすくなったり、手に入る経験値が増加したり、色違いポケモンに遭遇しやすくなったりする。

自分の目的に合わせて、作りたいサンドイッチを選び、作って食べよう。

手に入れてきた食材を自由に組み合わせて、自分だけのサンドイッチを作成

作ったサンドイッチを食べ、特殊効果を発動し、冒険を有利に進められる

 

ポケモンのタイプを変更する「テラスタル」

本作から追加された新たな戦闘システム「テラスタル」。戦闘中に一度だけ使用でき、ポケモンのタイプを全く違うタイプへと変更できる。これにより、戦闘中にポケモンの弱点を変更することができてしまう。

例えば、「ピカチュウ」のタイプである「電気」は、地面タイプが弱点である。しかしテラスタルして飛行タイプになれば、地面技を全く受け付けないピカチュウが誕生する。反面、これまでは効果いまひとつであった電気タイプに対して弱くなるため、相手も電気タイプのポケモンなら、テラスタル化しないように注意する必要がある。

むし・ほのおタイプである「ウルガモス」をテラスタル化!かくとうタイプへとタイプが変わる

この、テラスタルで変化するタイプ、通称「テラスタイプ」は、各ポケモンにひとつだけ設定できる。どのポケモンにどのテラスタイプを設定するか、テラスタル化をいつするか、によって、不利な局面も一気に有利になったりと、戦況が大きく変わる。

 

キャラメイクやコーディネート要素

ゲームを起動すると、まず主人公の見た目を決める作業から始まる。男女の違いといった大きな括り以外にも、目や唇、髪型や髪色、ホクロやそばかすの有無など、細かなパーツを自分好みにアレンジし、お気に入りのキャラを作れる。

髪型やメイク、そばかすの有無まで、かなり細かいところまで、操作キャラの見た目を設定できる

帽子やカバン、手袋などの着せ替えアイテムも、街中のお店で購入すれば自由に着せ替えが可能。

前述した「ピクニック」にも、テーブルクロスやコップ、水筒などの道具を購入してくれば、レイアウト変更が可能だ。

お気に入りのキャラで、お気に入りのアイテムを身につけ、お気に入りのコーディネートをしたピクニックを楽しめる。

 

多彩なマルチプレイ要素

本作には、Nintendo Switchの性能をフルに使い、様々なマルチプレイ要素を取り入れている。

 

ユニオンサークル

本作の新要素「ユニオンサークル」では、最大4人のプレイヤーが、ホストとなるプレイヤーの世界に集まり、バトルやピクニック、写真撮影などをしながら、自由に冒険することができる。ローカル通信を使えば近くの人と、インターネット通信を使えば遠くの人と、自由に交流可能だ。

自分とは違うバージョンのソフトを持っているプレイヤーをホストにして集まれば、バージョン違いのポケモンを、通信交換をせずに捕まえることも可能だ。

 

テラレイドバトル

本作の目玉「テラスタル」を使用したゲームモード「テラレイドバトル」。制限時間の中で、オンラインで集まった4人が協力し、特定のタイプにテラスタルした野生ポケモンの撃破に挑むバトルである。

通常のバトルとは異なり、他のプレイヤーのターンを待たずに行動できるため、

  • 味方ポケモンがダメージを負っているのを見てから、自分のポケモンのわざでHP回復させてあげたり、
  • 味方が野生ポケモンの防御力を下げるのを見てから攻撃を仕掛けたり、

など、プレイヤー同士で協力することが重要なシステムになっている。

「テラレイドバトル」に出てくるポケモンは、★1〜★6まで強さが分かれており、★の数が上がるほど、上級プレイヤーですら突破が難しいほどの強さを誇るようになる。

特定のタイプにテラスタル化した野生ポケモンと4人1組戦うテラレイドバトル

オンラインで集まった4人で、野生ポケモンを倒す。一人でプレイする時もNPCが入ってくれる

 

バトルスタジアム

シングルバトル、ダブルバトルの中から自分がやりたいルールを選び、世界中のプレイヤーとインターネットを介してポケモンバトルを楽しめるモード。

世界中のプレイヤーと、ポケモンバトルの腕前を競う「ランクバトル」や、ランダムに選ばれたプレイヤー同士で気軽にポケモンバトルができる「カジュアルバトル」など、様々なオンラインバトルを体験することが可能だ。

自分で育て上げたポケモンを手に、より最強のポケモントレーナーとなることを目指し、終わりのない戦いに身を投じることができる。

オンラインで他プレイヤーと戦うバトルスタジアム

手持ちのポケモン6匹の中から3匹を選び、オンライン上で対戦

ランクバトルでは、世界中の強プレイヤー相手に、自分の育てたポケモンでどこまで行けるか腕前を競える

 

アカデミーの学生である主人公を取り巻く3つのストーリー

主人公は、「パルデア地方」の最大都市「テーブルシティ」にあるアカデミーの新入生だ。アカデミーでは、様々な出身、年齢、思いを持った人が集まり、一緒に学んだり、ポケモンバトルをしたりと、思い思いの過ごし方をしている。

主人公であるプレイヤーは、アカデミーに入学後、友達となった「ネモ」「ペパー」「ボタン」といった仲間達と共に、学校を飛び出して、自分にとって大切なものを見つけ出す課外授業「宝探し」に向かうこととなる。

 

「宝探し」を始めたプレイヤーに待っているのは、目的の全く異なる3つのストーリーだ。

「ネモ」と共に、8つのジムとポケモンリーグをクリアして、チャンピオンランクとなることを目指す「チャンピオンルート」。

各地にある事務を回り、バッジを集める「チャンピオンルート」

「パルデア地方」の各地に存在するジムリーダーたちを撃破する

「ペパー」と共に、「ヌシポケモン」と呼ばれる強力なポケモンが隠し持つ、超貴重な秘伝のスパイスを入手する「レジェンドルート」。

巨体を持つ「ヌシポケモン」を、相棒の「ペパー」と共に撃破する

ヌシポケモンが有する秘伝のスパイスの入手が目的だ

「ボタン」と、謎の人物「カシオペア」と共に、強引な勧誘や不登校を貫くアカデミーの問題児集団「スター団」の解散を目指す「スターダスト★ストリート」。

学校の問題児「スター団」と戦うストーリー

スター団トップとの戦いでは、通常のポケモンバトルに加え、魔改造された新ポケモン「ブロロローン」との戦いが待っている

オープンワールドである今作では、上記3つのストーリーをどの順番でクリアするのか、ストーリーすら無視して「パルデア地方」の隅々を冒険するのか、どうして行きたいかは全て、プレイヤー自身の手で決めることができる。

目的地は「パルデア地方」の各地に散らばっている。どのストーリーを、どの順で進めるか、全てはプレイヤーに任されている

 

◆このゲームの良い点

自由な行動が可能で、冒険している感は過去一!

オープンワールドゲームの良さといえば、やはり「どこにでも行ける自由度の高さ」にある。本作でも、崖上や海の果てなど、さまざまな場所に自由に行けるオープンワールドの要素はしっかりと取り入れられている。そこにしか置いてないどうぐや、そこにしかいないポケモンががいるため、探索の楽しみが多い。

各地を回れるようになるには、ライドポケモンの強化が必要で、その為にはある程度ストーリーを進める必要がある。が、何も「崖上まで登れないと本作を楽しめないか」というとそんなことは無い。広く、彼方まで広がる草原や森、荒野を歩いているだけで、新たなポケモンやどうぐ、隠れスポットの発見ができ、まさに「あぁ、自分は本当に『課外授業』に出て、宝探しをしているんだなぁ」といった気持ちになれた。

草原でのどかに群れて楽しむポケモン達を片目に、世界を冒険できる

険しい雪山のてっぺんまで登り、周囲を見渡すことも可能

このような神秘的な風景の中も、自由に冒険することができる

 

初手から出会えるポケモンの数が多く、常に新鮮!

本作では、発売初期から実装されているポケモンの数が400匹と非常に多い。その為か、マップを歩いているだけで、実に様々なポケモンに遭遇することができる。過去作であれば、1つの道路やダンジョンなどで出会えるポケモンはせいぜい4、5匹、レアポケモンを入れても6匹程度であったが、本作は10匹は出会うことができる。

また、同じ場所でも昼と夜で出会うポケモンが変わる場所もあるため、もう一度訪れたとしても、別のマップに来たような新鮮さを持ってプレイできる。

オープンワールドによる自由度の高さも相まって、「あっちに行ったらどんなポケモンに出会えるかな」といった、実に冒険心をくすぐられるシステムは非常に良かった。

 

育成環境は超簡易化!面倒くささがとにかく少ない

オンラインバトルで勝てる「強いポケモン」を育てるには、ポケモンごとに個別に設定されている強さを見て、最適なポケモンを選び、何度も卵を孵化させる、といった厳選が必要であった。この「孵化厳選」がとにかくきつく、筆者もポケモンバトルに本腰を入れるのを躊躇っていた。

しかし、本作ではこの孵化厳選が一新され、より短時間で、オンラインバトルで使える強力なポケモンを作れるようになった。

 

まずそもそも、「孵化厳選」自体、ほぼ不要になったのが大きい。本作の目玉「テラレイドバトル」をクリアすれば、初めから高性能なポケモンを捕まえられるため、孵化させて厳選して…という行動が必要がない。

更には、「ぎんのおうかん」という、後天的にポケモンの強さを引き上げてくれるアイテムが、ショップに普通に売られているため、そのアイテムを購入して使用すれば、一般ポケモンですら、対戦環境で活躍できる強力ポケモンへと化ける。

また、ポケモンに使うことで経験値を入手できる「経験アメ」や、ポケモンごとに持つ特性を切り替える「とくせいカプセル」「とくせいパッチ」、ポケモンに間違って振ってしまった努力値(隠れステータスみたいなもの)を戻してくれるきのみなどが入手可能だった。

上記を組み合わせれば、自分がストーリークリアまで連れて行っていたポケモンですら、ショップに売られているアイテムを買い集めたり、テラレイドバトルを何回もクリアすることで、オンライン対戦で活躍できるポケモンへと変更できてしまうのだ。

 

とにかく、「お金があればほぼ全てが解決する」というシステムのため、孵化作業よりもお金集めの方が大事、とまで言えた。

 

テラスタルによる奥深さは超楽しい!

新規要素である、ポケモンのタイプそのものを変えてしまう「テラスタル」。これがとにかく奥深く、戦闘の楽しみを引き上げてくれる印象だった。

 

筆者が経験したのは、お互いのポケモンがゴーストタイプの盤面だった時。こちらの方が素早さが早く、先に攻撃できるため、「効果抜群のゴーストタイプ技で倒してしまおう!」と思った瞬間、敵がテラスタルでノーマルタイプとなり、こちらのゴースト技が無効化され、逆に敵のゴースト技で倒された…という場面があった。こちらが押していた場面が、たった一回のテラスタル化により形勢が逆転し、筆者が負けてしまったのだ…

逆に、こちらがタイプ相性的に不利な場面でも、全然関係ないタイプにテラスタル化し、敵の攻撃を効果抜群から通常ダメージに下げたことで、かろうじて生き残り、そのまま逆転した、という場面もあった。

 

このように、試合中に一回だけ使える「テラスタル化」をどの盤面で使うのか、敵が今テラスタル化してくることを加味したらどんな行動を取るべきなのか、といった戦略性が非常に面白く、非常にやりがいのある作品になっていた。

ポケモンバトル初心者からすると少し難しくなった、とも思うが、逆に「深みが出た!」と思って一生懸命に取り組んでみてほしい!

 

数々の魅力的なキャラクター達が勢揃い!

本作には、各ストーリーの中核となるキャラ達だけでなく、学校の先生やポケモンリーグの四天王、スター団のボス達など、様々なキャラが存在しており、かつ各キャラ全てが魅力を持っていた。

 

例えば、主人公の友達「ネモ」は、明るく元気な性格で、同級生にも関わらずポケモンバトルの腕前はチャンピオン級、という優秀な人物。ポケモントレーナーの先輩として、各地で主人公を導いてくれる、頼り甲斐のあるキャラだ。が、ポケモンバトルにこだわり過ぎて、なんとなく戦闘狂なところが見え隠れするのが少し面白い。

先輩気質のある頼りがいのある同級生「ネモ」。どこでもバトルをしたがる、ちょっと戦闘狂な一面が面白い

同じアカデミーに通う先輩トレーナーの「ペパー」は、「ネモ」とは異なりポケモンバトルは苦手な反面、料理が非常に得意。少しクセのある性格をしており、初見では「なんだコイツ…」というツンケンした印象を受けるが、実は非常に情に熱く、いいヤツであることがわかってくる。

ちょっととっつきにくいが、中々人間味のある優しい人物「ペパー」

敵となるスター団のボス達も魅力的。スター団ほのお組のリーダー「メロコ」は、少し荒っぽい性格で、若干汚い言葉遣いをしながら強引に問題解決をはかろうとする人物。しかしストーリーを進める中で、一度決めたことを最後までつらぬく姿があり、チームメンバーからとても信頼されていることがわかってくる。

粗悪な行動をとりながらも、実にリーダー気質のあるスター団ほのお組トップ「メロコ」

その他、アカデミーの校長で、常に生徒に気を配ってくれる優しい人物「クラベル」や、ポケモンリーグのトップに君臨し、パルデア地方のポケモントレーナーの育成にも携わる優秀な理事長「オモダカ」など、個性的なメンバーが数多くいる。ゲーム内では、彼らと交流するイベントも存在しているため、よりキャラクター一人一人の魅力を知ることができたのは非常に良かった。

 

ちなみに、筆者のお気に入りキャラは「ミモザ」だ。同じことを思った人はいるだろうか…

 

ちゃんと「学校生活」を送ることができる!

本作の主人公は、身分上「学生」である。「学生」なのであれば、ちゃんと授業を受けたいところ。

もちろん、しっかりと「授業」を受けることは可能。更には中間テストに期末テストまで存在する。(テスト、という言葉を聞くと蕁麻疹が出るような人もいるだろうが…)

ゲームの背景にしっかり沿った内容も実装されている点は評価できた。

数学の授業。2000円で200円のモンスターボールは何個買えますか…正しく解答できるだろうか?

中間、期末テストでは、授業で出た内容が試験として出てくる。しっかり勉強し、合格を目指そう

また、ただ授業受けて終わり、ではなく、授業を進める中で担当教員との個別ストーリーを進めることが可能。個別ストーリーが進むと、専用ポケモンがもらえたり、特定のポケモンの解放条件を教えてもらえたりと、ゲーム攻略のヒントにもなる点は良かった。

 

◆このゲームの悪い点

Switchへの最適化不足がひどい…

あらゆるレビューサイトでも取り上げられている、Switchへの最適化不足による処理落ち問題。これには流石に筆者も同意せざるを得ない。

 

ゲームを始めたらすぐにカクツキ始めるほどに処理落ちが酷く、ポケモンが数多く描写されているようなマップを通ろうものなら、「ゲームがエラー終了してしまうのではないか」と心配するほどにカクついてしまう。特に「オージャの泉」というエリアでは、それが顕著に現れた。

ポケモンバトル中に地面がめくれ、異世界が見えている…

また、ライドポケモンに乗った状態でダッシュすると、野生ポケモンのシンボル表示が間に合わず、突然目の前にポケモンが現れて戦闘に移行する、といった場面も頻発する。いちいち戦闘に移動して逃げるを押して…とやるのは非常におっくうだった。

ポケモンによっては、表示するシンボルが小さすぎて、いるのかいないのか全く分からないものもいる。先述の読み込みの遅さも相まって、さすがにここまでの小ささはいただけない。

 

目玉要素である「テラレイドバトル」にも、処理落ちは影響している。

他のプレイヤーを待たずに、リアルタイムバトルを可能にしたのは面白いが、そのせいで訳の分からないタイムラグが目立つ。

  • 敵の体力を削ったはずなのにもとに戻ってたり
  • こちらの行動を選択しようとしたら敵の行動が割り込んできたり

と、ラグなのか何なのか分からないことがよくおこる。グラフィックバグがテラレイドバトルにも反映されることがあるのも良くない点だ。

テラレイドポケモンと自分達との間に、全然関係ないポケモン「タイカイデン」がいる…

幸いだったのは、このゲームがアクションゲームではなく、コマンドRPGである点。銃を使うようなシビアなゲーム性ではなく、次のコマンドを選べばいいだけなので、処理落ち気味でもなんとか体裁は保ってくれる。

が、少しテストプレイすれば一瞬でわかるレベルの処理落ちなのに、これで発売を決行したのはちょっと信じられない。「これまでのポケモンシリーズのように快適なゲームプレイをしたい」「ポケモンレジェンズアルセウスのような世界で快適に冒険したい」と思うプレイヤーは、間違いなくここに落胆し、最悪遊ぶのをやめてしまうレベルだと感じた。

 

細かなUIや操作性、レスポンスがひどい…

処理落ちのマイナス点だけでなく、ありとあらゆるUIや操作性が不便なのもいただけない。

まずは捕まえたポケモンを預けるボックス。何よりボックス表示速度の遅さが致命的。ボックスを開き、入っているポケモンを見ようとすると、ポケモンが画面に完全に現れるまでに数秒の時間を要する。ボックスが切り替わる度に再読み込みが走るため、捕まえたポケモンの数が増えるほど、読み込み遅延による不便感をより一層感じる。こんなことは過去作では考えられなかった。

画像のボックスには、実際には全枠にポケモンが埋まっている。しかし、格納されているポケモン全部を画面表示するには時間がかかる…

また、ボックス間のポケモン移動も、ボックスの数が多いにも関わらず、一覧から移動したいボックスまで素早くポケモンを持っていく、ということができないため、ボックス整理もやりづらいのも欠点だ。ボックスは使用頻度も多いのに、10年以上前のポケモン作品よりも操作性が悪いのはなぜなのか…

 

続いて、オンラインでのテラレイドバトルの検索仕様の悪さ。オンラインで募集されているテラレイドバトルに参加する際、検索結果の8つの中から、自分が参加したいものを選んで入ることになる。この時、★1~★6のどのランクのレイドに入りたいのか、事前に指定できないため、何の募集が出てくるのか、実際に開いてみるまでわからない。気に入る募集が無い場合でも、募集の更新ができるようになるまで1分ほど待つ必要があり、いちいち待ち時間が発生する。

気に入る募集が見つかり、入ろうとした場合の動きも良くない。もしレイドの募集人数が埋まってしまい、入ることができなかった場合でも、「レイドに参加できませんでした」という表記が出るまで、約20秒の待ち時間が発生する。何でもっと早く結果が返ってこないのか、とにかくこの待ち時間がウザい。

 

そのほか、主にメニューに関するボタンを押したときの反応速度の遅さもマイナスポイント。ボタンを押してから反応するまで約0.5秒の待ち時間が毎回発生するし、オンライン接続する必要があるメニューの場合は、約1,2秒の待ち時間が毎回発生する。

 

その他、細かな不満点の数はかなり多い。少し遊べば問題点であることがわかると思うのだが…なぜ改善できなかったのか…ひたすらに疑問だった。

 

着せ替え要素が非常に少ない…

本作では、全部で4種類の学校制服を中心に、手袋やカバン、靴などの小物を組み合わせて、着せ替えをすることができる。

…そう、着せ替え要素が整っているのは手袋やカバンなどの小物のみ。メイン要素である洋服はたった4種類しかない。

自分の好きな格好で世界を冒険したい、という人にとっては、この少なさはあまりに残念。むしろNPCの方が個性的な格好をしているため、なぜこれをプレイヤー側に適用できなかったのか、かなり疑問が残る。

筆者はあまり着せ替えを楽しむプレイヤーではないが、確かに本作の着せ替え数の少なさは、キャラメイク要素が豊富な昨今のゲームと比べると、極端に少ないと感じた。

 

 

 

 

◆まとめ

良い点、悪い点をそれぞれ大きく持っていながらも、筆者としては非常に楽しんでプレイできた「ポケモンSV」。

対戦を頑張りたい人は、購入しても間違いなく楽しむことができる。ぜひ購入して、この世界を堪能してほしい。

 

では!