秋吉ブログ

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【ポケモンSV】ポケモン対戦初心者がマスボ級に行くまでにやったことをまとめてみた

今回は、ポケモン対戦初心者である筆者が、「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」のランクマッチで、ランクである「マスターボール級」に到達するまでにやったことをまとめてみた。

(本記事は2022/12/10時点の情報をもとにしている)

ポケモンのランクマッチを始めた人が、まず目標にするであろう「マスボ級」。上級者からしてみれば「マスボ級なんてまだまだ、むしろこれからが本番!」という感じであろうが、ポケモン初心者にとっては、行きたくても中々到達できない壁であることは間違いないだろう。

筆者も、オンラインでもポケモン対戦はこれまでしっかりとやったことは無く、「ポケモンSV」から初めて本格的にやり始めた。ランクマッチ解禁前にポケモンの育成を行い、何とかシーズン1開始の4日後には「マスボ級」にまで到達することができた。

ランクマッチ解禁後、ポケモン対戦を本格的に初めて、4日後にマスボ級に到達!

勝敗比はこんな感じ。勝ち続けているわけでもなく、初心者なりに色々苦労しながらも何とか到達した

そんなポケモン対戦初心者の筆者が、どのようなポケモン達、どんな構成で挑んだのか、ランクマッチ中にどんなことを考えながらプレイしたのか、まとめてみた。

経験者にとっては、意味の分からない甘い構成もあるだろうが、これでもなんとか「マスボ級」には到達できたため、筆者と同じ初心者で、「マスボ級に到達したい!」と思っている人の手助けになれば幸いだ。

 

なお、シーズン1のルールに沿った内容でまとめているため、今後のシーズンでルールが変わってくると、これと全く同じことがいえるわけではなくなる点は注意してほしい。

 

 

◆筆者のポケモン歴と知識

「初心者」と言っても、ポケモン歴自体はそれなりに長い。過去作は

  • エメラルド
  • ダイヤモンド
  • ムーン

と、一応これでも最初期の4シリーズと、比較的最近(といっても5年ほど前の作品だが…)はやっているため、タイプ相性や、物理/特殊の違い、とくせい、タイプ一致技での威力変動、弱点や耐性の計算方法あたりの基礎知識は持っている。

また、種族値、個体値、努力値の、通称「3値」がなんなのか、HABCDSが何を指すか、といったことも把握はしている。

 

ただし、過去作はいずれも殿堂入りまで遊んで終わったり、エンドコンテンツである、PvEゲームの「バトルタワー」や「バトルフロンティア」をある程度やったくらいで、オンラインで対人間相手に本格的にバトルしたことはこれまで無い。

また、努力値の割り振りによって発生する数値変動ロジック(16n-1がどうとか…調整って何それ美味しいの?)といった知識も全く無いところから始めている。

 

◆マスボ級到達時のポケモン構成

筆者が「マスボ級」に到達するために用意していたポケモン達は以下の6匹だ。レベルがバラバラなのは気にしないで欲しい…

各ポケモンの努力値振りや技構成、持ち物などは以下。

ウルガモス

筆者のエースアタッカーその1。とくこうとすばやさに努力値をぶっぱし、素早く、高い特殊火力でごり押しする方針にした。余った努力値はHPに振っている。更に、「ちょうのまい」をする余裕が無い場面を見据え、持ちものを「ものしりレンズ」にすることで、特殊技の火力を常時1.1倍にした。

技は「ほのおのまい」の方が、とくこう上昇の可能性まであり一般的なようだが、火力上げ目で一気に押し通すために、威力が10高い「かえんほうしゃ」にした。

とくせいは、体力がわずかになった時の逆転要素として「むしのしらせ」を採用している。やけどにして火力低下と定数ダメージが与えられる「ほのおのからだ」も優秀だが、運要素にあまり頼らないようにしようとこっちにした。

このウルガモスの優秀な点は、テラスタイプ「かくとう」がある点。ウルガモスを相手にした場合は、だいたいは弱点が取れる「キョジオーン」や、高い物理火力を持つ「セグレイブ」を出してくる。そのようなポケモンを相手にした時に、かくとうタイプにテラスタル化し、テラバーストで効果抜群を取ることで、1発で沈めることが可能だった。

 

水ロトム

特殊技で攻めるでんき、みずタイプのポケモン枠。高耐久力を持つ「ヘイラッシャ」を相手にした時や、とりあえず相手の出方を伺いたい時によくお世話になった。

努力値はとくこうとすばやさにぶっぱし、余った分はHPに振るスピードアタッカー構成である。

「10まんボルト」や「ハイドロポンプ」といったメジャー技と、交代ができる「ボルトチェンジ」に加え、環境に多いゴーストタイプにも強く出るために、「あくのはどう」で特殊の悪技も採用した。

持ち物は敢えて「こだわりスカーフ」を採用せず、「メトロノーム」を持たせた。「ロトム」は基本的には「こだわりスカーフ」で素早く動くタイプがメインのようだが、対戦相手もそれを考慮し、後出しで「ロトム」への相性のいいポケモンをぶつけてくることが多かった。そういった中で、「10まんボルト」や「ハイドロポンプ」を連打し、「こだわりスカーフ」持ちであることを匂わせて、実は「メトロノーム」でどんどん上がっている火力で押し通す、という方針にした。

 

カイリュー

サブアタッカー枠のポケモン。中速アタッカーであり、環境ポケモンの多くが「カイリュー」より早いため、敢えて素早さに努力値を振らず、こうげきとぼうぎょにぶっぱし、高火力、高耐久にした。また、持ちものを「じゃくてんほけん」にし、先制して弱点を突いてきた敵に対し、2段階上昇した火力でカウンターを仕掛けることをメインにしている。せいかく補正だけ、「ようき」にして素早さを上げるようにしたが…ここは素直に「いじっぱり」でよかった気がしている…

テラスタイプは「はがね」とし、ドラゴンタイプに相性の良いフェアリーや、「げきりん」「こおりのつぶて」などで弱点をつこうとするドラゴンタイプに逆を付けるようにした。

 

ドドゲザン

筆者のエースアタッカーその2。HP、こうげき、ぼうぎょの種族値がとにかく高く、努力値もHPとこうげきにぶっぱしたことで、物理面は優秀。環境上、物理型のポケモンの数が多いため、壁役にもなってくれる点も心強かった。せいかくは火力を上げる「いじっぱり」安定。もちものには、弱点タイプ技を受けるダメージを減らす「ヨプの実」を持たせることで、苦手なかくとうタイプの技を受けても、1発は耐えられる。

とくせいは「プレッシャー」になっているが、「そうだいしょう」等の方が圧倒的に使えるはず。とくせいパッチが全然拾えなかったから、とくせい変更ができなかったんだな…拾えたら、とくせいは是非とも変更したいところ。

なにより、高火力な先制わざ「ふいうち」が強力。環境上位にいる素早いポケモン達にも、決まれば必ず先制を取れるため、攻撃技を選んだ相手をカウンターし、そのまま1発ダウンできることが頻繁にあった。「つるぎのまい」を使用する機会が1回でもあれば、「ヘイラッシャ」や「キョジオーン」などの物理耐久に特化しているポケモンでもない限り、誰も「ふいうち」のカウンターを止められるポケモンはいなかった。

テラスタイプは「こおり」であるが、ここは正直全く意味は無い。本来なら「あく」の方が、「ふいうち」との相性も良く、4倍弱点も消せるため優秀。テラピースあくが足りないんですよ…

まあ、たまご産んで1から育成すればいいだけなんですけどね…

 

モロバレル

対キノガッサや、対毒ポケモン向けの耐久枠。努力値をHPにぶっぱ、せいかく補正も合わせて、ぼうぎょととくぼうに均等に割り振り、どの方面からの攻撃も耐えられる構成にしている。もちものには「くろいヘドロ」を持たせ、毎ターンの体力回復に加え、「トリック」による戦術潰しにも対応。

草タイプや耐久ポケモンには「どくどく」、それ以外には「キノコのほうし」で相手の戦略を崩し、体力が少なくなったら手持ちに引いてとくせい「さいせいりょく」で回復する、といういやらしい戦いで、相手を崩していった。積み技で火力を上げたポケモンには、「イカサマ」で反撃も狙う。

テラスタス化することは一切ないため、テラスタイプは何でもよいと感じる。

 

ミミッキュ

よく見るASぶっぱタイプのミミッキュ。努力値をこうげきとすばやさに振り、とくせい「ばけのかわ」による耐久中に「つるぎのまい」で火力を上げ、「じゃれつく」や「シャドークロー」&「かげうち」で倒す基本型。もちものには「いのちのたま」を持たせ、更に火力を上げた。

せいかくは素早さをあげる「ようき」にしたが、ここは火力を上げる「いじっぱり」の方がいいのでは…という気はしている。

ごり押し用に「フェアリー」にテラスタル化し、「じゃれつく」の火力を大きく上げるようにしている。

 

◆初心者がマスボ級に行くためにやったこと(事前準備編)

環境ポケモンとその構築を調べまくる

強くなるにはどうするか、と考えた際、ターン性バトルのポケモン対戦なら、やはり「知識」の割合が非常に大きいのではないか、と考えた。

そのため、YouTubeで多くの実況者が解説している「コレ強いよ」という情報を沢山視聴した。出てくるポケモンが何か、だけでなく、HABCDSのどのステータスが高いポケモンなのか、どんな技構成が多いのか、等まで細かく見た。剣盾の時から存在していたポケモンの場合、ポケモンSVの構築だけでなく、剣盾の解析動画まで遡って見ていた。数で言えば100本は見ていたといえる。

それだけ沢山動画を見ていると、だんだん強いといわれるポケモンの傾向や、どんな技や努力値振りで攻めてくることが多いのか、どんな動き方をすることが多いのか、といった傾向が見えてくる。そうすれば、実際にそのポケモンに対峙した時、「こういった行動取ってくるな」「次にこういう動きが待っているから、このターンはむしろチャンスだな」といった行動が頭に浮かび、次に自分が取るべき行動が見えてきた。

 

例えば、岩タイプの「キョジオーン」を相手が出してきた時、事前勉強をしていないと、「岩タイプだから、相性のいい水タイプのヘイラッシャでも出そう」と考えがちだと思う。だが、ある程度動画を見ていると、

  • 「キョジオーン」の専用技「しおづけ」を序盤に使ってくるから、固定ダメージ量の多い水と鋼タイプはあまり出さない方がいいな
  • 物理防御力が高く、努力値もHBあたりに振ることが多いから、特殊技が強いポケモンを出すべきだな(たまにD振りもいるけど)
  • 体力が少なくなったら「じこさいせい」で回復してくるから、そこで攻めポケモンへ交換してもいいな
  • 「ステルスロック」や「てっぺき」を使ってくる場合があるから、余裕がある時を除き、積み技はせず攻めた方がいいな
  • テラスタイプはゴーストか草が多くて、とくせいは「きよめのしお」だから状態異常は効かないな

等といった、相手のステータスや次に取りうる行動のパターンが大体わかってきた気がしている。そのため筆者は、耐久ポケモンである程度体力を削ったのちに、敢えて弱点である「ウルガモス」を出し、相手が油断したところで「かくとう」タイプにテラスタル化してテラバーストで倒す、という戦略を使い、切り抜けていた。

環境上位30位くらいまでにいるポケモン達について、それぞれ上記のような内容を頭に入れるようにすると、バトル中に有利に立ち振る舞えるようになった。

 

努力値と持ち物の構成を考える

「環境ポケモンと構築を調べる」に近いが、環境ポケモンの構築や動き方が分かったら、自分のポケモンが環境ポケモンに対してどうやって戦って行けばいいか考え、それに向けた努力値や持ち物構成を考えた。

もちろん始めの時は、ネットや「オススメ」と言われている努力値振りや持ち物を持たせ、カジュアル対戦をしてみた。が、やはり有名な構築だと、相手に簡単に動きを読まれ、こちらのやりたい行動ができない場面が見られた。

そうしたら、「この部分で躓くことが多かったから、そこに耐えられる努力値、持ち物にしてみよう」といった試行錯誤を実施するようになり、今の構成に落ち着いた。

例えば「カイリュー」は、始めはオススメと言われてたASぶっぱに「こだわりハチマキ」構築にしていたが、「カイリュー」自体のすばやさ種族値がそこまで高くないため先手が取れず、ダメージトレード的に負けてしまうことが多かった。そのため、敢えて耐久面に努力値を振りなおし、「じゃくてんほけん」で後攻カウンターを取る形で火力を上げてダメージを与え、次のターンで「しんそく」で倒す、という形へと変更し、勝ち抜けるようになった。

他に例を挙げると、「ウルガモス」はとくこうが非常に高いものの物理耐久にとぼしく、物理型のポケモンの多いシーズン1では、「ちょうのまい」で火力を上げたり、先手を取って大ダメージを与えても、返しの物理技で倒されることが多かった。そのため、努力値はCSぶっぱのまま、もちものを「ものしりメガネ」に変更し、特殊耐性が高くないポケモンに対しては、「ちょうのまい」をせずともワンパンで倒せる火力を付けるようにした。

 

自分の手持ちポケモンの役割を考える

筆者も、序盤は「強い」といわれるポケモンばかりで戦っていたが、どうにも勝てなかった。「手持ちポケモンで何を実現したいのか」が見えていなかったのだ。

例えば、相手が物理耐久がメインのポケモンを使ってくる場合、物理攻撃技ばかりのポケモンだと勝ちようがない。そのため、特殊技で攻められるポケモンを入れないといけないことが想定できる。その逆もしかりだ。

また、攻撃ポケモンばかりだと、厄介な状態異常技を使ってくる「キノガッサ」や「モロバレル」、「ドヒドイデ」、「キラフロル」等を出された場合に対処しきれないことがわかる。よって、彼らをかわす受けポケモンも必要だと気付ける。

筆者が主に考えたのは、

  • 物理主体で戦えるポケモン
  • 特殊主体で戦えるポケモン
  • 状態異常への耐性や、逆に相手を状態異常ではめるポケモン
  • 相手の虚を突ける行動が可能で、油断したところを崩せるポケモン

という4軸で自分の手持ちポケモンを考え、上記の構成になった。

 

◆初心者がマスボ級に行くためにやったこと(戦闘前編)

相手の全ポケモンに対する行動を考える

対戦相手とマッチングすると、相手の所持ポケモン6匹が開示される。そこで映った全ポケモンに対して、

  • このポケモンだったらこの行動をとって、攻め手にこの行動で返そう
  • 相性が悪いタイプだけど、相手は物理耐久が低いから、1発耐えて押し切ろう

などの対処方法を検討した。

もちろん全ポケモンに対して完全な対処をすることは不可能だが、何も考えずに出たとこ勝負!ではなく、「最悪こういう手を取って何とか引き分けに持ち込もう」となるようなことは常に考えた。

これを考えたうえで、自分の手持ち6匹の中から、考えた戦い方に最も近しい動きができるポケモン3匹を選択するようにした。

相手の手持ちを見た時、それぞれに何をぶつけるべきか考え、結果、一番均等に対処できる「ロトム」「カイリュー」「ウルガモス」を選んだ

 

最初に相手が出すポケモンを想像する

相手の手持ちポケモン6匹のうち、

  • 「カバルドン」「キョジオーン」「モロバレル」「ミミズズ」等の耐久型起点ポケモン
  • 「ロトム」「マスカーニャ」等の、手持ちに引きやすく臨機応変に対応できるポケモン
  • 「サザンドラ」「クエスパトラ」等のちょっと特殊な行動や特殊な攻めわざを出せるポケモン

の所持割合を見て、どんな行動で攻めようとする敵かを察し、初手に出すポケモンを選ぶようにした。

なんとなくであるが、「ビギナー級」~「スパボ級前半」までは、初手に耐久型起点ポケモンが出ることが多く、それ以降は臨機応変型ポケモンや、特殊な行動や攻めわざを出せるポケモンが出てくることが多いと感じた。そのため、「スパボ級」辺りにいた時は、「特殊火力の高いポケモンを初手から出して押し切ろうかな」と考えた。「ハイボ級」では、「相手の手持ちにマスカーニャがいるから、モロバレルをぶつけて交代を誘おうかな」「クエスパトラがいるから、ドドゲザン当たりでカウンター仕掛けようかな」といったことを考えた。

このあたりができるためにも、事前準備編に上げた「環境ポケモン達とその構築」を勉強しておく必要があったと感じる。

相手の手持ちを見た感じ、ポケモンの使われ方を勉強していれば、壁を貼って後続に繋げる「オーロンゲ」が明らかに先手ポケモンになりそう、とわかる

実際に出てきたのは、予想通り「オーロンゲ」だった

 

◆初心者がマスボ級に行くためにやったこと(戦闘中編)

「自分が相手の立場だったら」を常に考える

実際に戦う際は、「自分はこうしたいんだ」と考えるのではなく、「相手は何がしたいと考えているか」という、相手目線での考えを持って動くとよかった。

例えば、こちらは「マルチスケイル」の効果が無くなった「カイリュー」に対し、相手は素早さで勝っている「ガブリアス」を出してきた場面。弱点を付いて確実に倒せるため、「ガブリアス」側はドラゴン技で攻めようと考えそうだ、と考え、はがねタイプにテラスタル化&逆に4倍弱点を付ける「れいとうパンチ」でカウンターを狙う行動をとった。結果、見事に相手の動きを見切ることができ、「ガブリアス」を倒すことができた。

「マルチスケイル」が削られた対面。相手の「ガブリアス」の方が素早く、相手目線に立つと、高火力なドラゴン技で倒そう、としたくなる

そこではがねタイプにテラスタル化!ドラゴン技を半減にする

予想通り、ドラゴン技「げきりん」で仕留めにきた!

こちらのダメージは少なく、返しの冷凍パンチで反対に仕留めることができた

まだまだ筆者も勉強中の身。上級者であれば、このような先見の明は常に持っていると思うが、上記のような考えを持つように常に意識しておけば、マスボ級到達までは行けると思った。

 

 

 

 

◆まとめ

色々書いたが、やはり初心者がマスボ級到達するためには、

  • 事前のしっかりとした勉強
  • 相手の考えに立った行動選択

の2つを意識すればいいのかな、というのが筆者の意見だ。

 

まだまだ、筆者のポケモン構築には甘いところも沢山あるし、戦略、戦術、知識面にも至らないところは沢山あるため、この後も色々勉強し、ランク上位帯に入れるようになっていきたいと思う。

 

では!