今回は、PS5版の「HOGWARTS LEGACY」をプレイした感想と、このゲームの良い点、悪い点をまとめていこう。
(本記事の情報は2023/3/21時点を元にしている)
2023/2/10にリリースされた「HOGWARTS LEGACY」。
PS5の発売当初から「出る出る」と宣伝されていたが、長期にわたる発売延期を重ねており、「いったいいつに発売されるんだ…」と不安になるほどであった。
そんな中、PS5版とPC版は、2023年初頭に発売されることが発表された!映画のハリーポッターは全て見ている筆者は、あの世界観を体験できる!ということに惹かれ、発売日と同時に購入!
最終エンディング到達まで遊んでみたため、本作の良い点、悪い点をまとめていこう。
なお、本感想記事はPS5版を遊んだ感想である。今後に発売予定のPS4版やSwitch版とは評価内容が異なってくる可能性があるため、その点は留意してほしい。
◆個人的感想
総評
とにかく「ハリーポッターの世界観の再現」に徹底フォーカスし、かつバグやフリーズ等のストレス要素をなくすことに重点を置いたオープンワールドゲーム、といった感じ。ハリポタ要素を取っ払うと、実はありきたりなオープンワールドゲームで、目新しい要素はそこまで無いのが実態だった。
世界観の再現度合いはすさまじく、ハリーポッターのコアファンが見ても唸るほどなのは間違いない。最新作の「ファンタスティックビースト」シリーズの要素も入れているため、原作者の考えた世界が徹底再現されている点は非常に高評価できる。
点数をつけるなら、ハリポタ要素を抜きにして70点、ハリポタ要素込みで大幅加点され85点といった感じの作品。メタスコアが85点という速報値には、個人的には非常に納得できた。
どんな人にオススメ?
- ハリーポッターシリーズが大好き
- オープンワールドゲームをあまりやったことがない
- 収集要素が多いゲームが好き
という人にはオススメできる。逆に
- ハリーポッターシリーズは見たことがない
- 数多くのオープンワールドゲームをプレイ済み
- ローカライズが自然じゃないと受け付けない
- アクション要素高めゲームがやりたい
というのに複数当てはまるなら、避けた方が無難だと感じた。
◆このゲームの特徴
「ホグワーツ魔法魔術学校」を中心とした魔法界を冒険するオープンワールドゲーム
「ホグワーツ・レガシー」は、ハリーポッター小説に登場した魔法魔術学校「ホグワーツ」と、その周辺の街を舞台にした、オープンワールドアクションゲームである。
原作の「ハリーポッター」は、1990年代あたりの世界を舞台にしているが、本作の舞台はそれより約100年前の1800年代となっている。
本作のゲームジャンルは「オープンワールドゲーム」であり、そのゲームジャンルらしく、ホグワーツ魔法魔術学校を中心に、世界の様々な場所を自由に探検し、イベントや収集物確保を楽しむことが可能。ホグワーツ以外にも、「禁じられた森」や「ホグズミード」といった、映画にも出てくる舞台ももちろん用意されており、それらに足を踏み入れて冒険することも可能だ。
オープンワールド化された世界の各地では、様々なトラブルが「クエスト」という形で用意されている。
本作のストーリーを追っていくクエストである「メインクエスト」では、遥か昔に存在した古代魔術の秘密を探りながら、古代魔術の力を悪用しようと計画している組織との戦いが繰り広げられる。
ホグワーツの生徒の中で、特に深い交流が描かれる生徒との間で繰り広げられる「人間関係クエスト」では、メインクエストのように複数の話が連続する形がとられている。友達と共に冒険に出かけていく様は、魔法学校での生活がより豊かに描かれている。
ホグワーツ内の生徒や、各地に点在する村にいる住民と会話し、彼らから相談される形で受けることになる「サブクエスト」では、人や動物探しや、特定の敵の撃破等、様々な内容の依頼が存在する。いずれもそのクエスト単体で終わるものであり、直接ストーリーに関わるものではない。
様々な呪文や魔法アイテムを駆使した戦闘システム
魔法が舞台の本作では、もちろん魔法を駆使した戦闘を楽しめる。魔法主体で戦うため、他アクションゲームにあるような近距離戦闘ではなく、中距離からお互いに魔法をかけあう、公式の言葉で言うと「遠距離フェンシング」をやっているような戦闘システムとなっている。
攻撃手段は大きく分けて3つ。
一つ目は基礎呪文。特に呪文そのものに名前はついていない。ノーコストで連打できる呪文で、火力はそこまで出ないものの、連続して使用できる手軽さがあり、最も使用頻度が高い。
二つ目は呪文。こちらは「エクスペリ・アームズ」や「アクシオ」など、ハリポタシリーズ映画にもよく出てくる呪文が並ぶ。呪文毎に効果が異なっており、例えば「コンフリンゴ」なら対象者に爆破ダメージを与える火の玉を発射できるし、「グレイシアス」ならかけた対象者を一時的に氷漬けにすることができる。ストーリーを進めていく中で、「クルーシオ」や「アバダケダブラ」など、いわゆる「許されざる呪文」も使用できるようになる。
いずれも強力な効果を持つため、一度使うと再利用には一定時間のクールダウンが必要になる。どの場面でどの敵にどの技を使うのか、しっかり考えて放つのが大事だ。
三つ目は古代呪文。主人公だけが使用できる特殊な呪文で、敵の頭上から雷を落として大ダメージを与えたり、敵を鶏に変えて戦闘不能にしたりすることができる。超強力な性能を持っている分、専用のゲージがチャージしきっていないと使用できない点だけは注意だ。
呪文以外にも、魔法薬や魔法植物を使用して、戦闘を有利に進めることができる。
魔法薬では、攻撃力や防御力を一時的に上げたり、呪文のクールダウン時間を早めたりと、自分の身体能力を高めることがメイン。
魔法植物は、周囲の敵を自動で狙って攻撃を仕掛ける「噛み噛み白菜」や、強力な鳴き声を発して周囲の敵を攻撃する「マンドレイク」など、プレイヤーの他に敵を攻撃してくれる味方として活躍してくれる。
プレイヤーの好きな空間を作成できる「必要の部屋」
物語中盤で解放される、主人公専用の部屋である「必要の部屋」。
魔法薬調合台や魔法植物育成用の植木鉢など、攻略に役立つ設備を始め、壁画や家具などの部屋のレイアウトを変えられるアイテムを自由に配置できる。更には、壁や床・天井などもカスタマイズ可能だ。
また、物語を進めると、魔法動物を飼育できる飼育場が解放される。そこでは、フィールドで捕獲した魔法生物を飼育し、エサやりとブラッシングをして育てていくことで、動物からしか入手できない専用アイテムを入手できる。
レベル、才能、装備品などの様々な育成要素
本作はRPGに当たるため、プレイヤーの育成要素も存在している。
まずはレベル上げ。敵を倒したり、収集物を集めたり、クエストをクリアしたりすると、経験値を獲得できる。経験値が一定値まで溜まるとレベルアップし、最大体力が増加する。
また、レベルアップすると「才能ポイント」という特殊なポイントを獲得できる。手に入れた「才能ポイント」は、
- 呪文
- 闇の魔術
- コア
- ステルス
- 必要の部屋
の5つに分類された各要素に割り振ることで、攻撃呪文に追加効果を付与したり、索敵呪文の効果範囲が広がったり、魔法薬使用時の効果が増したりと、冒険に役立つ新たなスキルを入手できる。
そのほかにも、全部で6種類存在する装備品を装備することで、防御力や攻撃力などのステータスを強化できる。装備品は各地のショップでの購入や、マップ上の宝箱から入手できる。また、装備品の中には、解析しないとステータスが分からず、装備できないものが存在する。そのような装備品は、非常に強力な性能を持っていることが多く、戦闘を有利に進めることができる。
装備品にはそれぞれ5段階のレアリティが存在し、
スタンダード(灰色)→上等(緑)→極上(青)→非凡(紫)→伝説(黄色)
の順にレア度が高くなる。
また、特定の設備で装備品を強化することで、装備品のステータス強化や、プレイヤー毎にお気に入りの追加効果を付与することができる。
豊富なキャラメイク要素と、装備の見た目変更
プレイヤーキャラクターは、ゲーム開始時に
性別、声、体型、眉、頭髪、アクセサリー、傷跡
といった様々な見た目の要素をカスタマイズできる。眉・髪型・傷跡については、特定の施設に訪れることで、後で自由に変更することができる。
顔や身長以外にも、身に着けている装備品の見た目を変えることも可能。装備品ごとに見た目が異なるが、性能は変えずに見た目だけ変える「重ね着」要素があるため、自分のお気に入りの見た目装備に包まれて冒険することができる。
ゲームを進めていくと、装備の見た目だけを変えることのできる報酬も出てくる。お気に入りの装備の見た目を手に入れるために、サブクエストクリアやチャレンジ達成を目雑のもよい。
古代魔術の謎と、それを狙うゴブリン、魔法族との戦いを描くストーリー
物語の舞台となる「ホグワーツ魔法魔術学校」は、現実世界のイギリス近辺に存在する全寮制の共学魔法学校。4人の偉大な魔法使いたちによって作られたホグワーツでは、魔法使いの家族だけでなく、それ以外の一般家庭(通称マグル)の子供でも入学でき、呪文や箒の使い方、薬草や魔法薬、魔法動物など、魔法界に存在するあらゆる内容を学んでいく。
また、ホグワーツには、先祖が作り上げた秘密の部屋や裏通路など、普通の学校では考えられないような、ちょっと危険なエリアが隠されていたりするのも特徴だ。
そんな「ホグワーツ魔法魔術学校」に、主人公は5年生というかなりの高学年の段階から編入する場面から、ストーリーは始まっていく。
主人公は、ほとんどの魔法使いが、扱うことはおろか、見たことすらない「古代魔術」という特殊な魔法の痕跡を見ることができたり、実際に使用したりすることができる、特殊な力の持ち主であった。
その「古代魔術」の力を求め、小鬼(ゴブリン)の「ランロク」、および魔法使いの「ルックウッド」が、主人公を捕まえようと必死に追いかけてくる。
果たして主人公は、「古代魔術」の秘密を暴き、「ランロク」達の暴走を止めることができるのか?映画顔負けのストーリーが展開される。
◆このゲームの良い点
ハリポタの世界感の再現度合いは尋常ではない!
ハリーポッターの映画を見たことがある人であれば、一度は「ホグワーツ魔法魔術学校内を好きに動き回ってみたい」と思ったであろう。筆者もそうであった。
本作では、「ホグワーツ魔法魔術学校」の再現度合いが、それこそ他のハリーポッターゲームには真似できないほどに徹底されており、前述したようなユーザの希望を徹底して叶えて暮れている。それだけでも、このゲームを購入する意義がある、と言っても過言ではない。
校長室に移動するための隠れ階段や、ホグワーツ内からホグズミードに移動できる秘密の通路まで再現されている点は、本当に驚いた。ハリーポッターファンであれば、自分は把握している限りのすべての通路、オブジェクト、光景を探しても、全て実現できているのではないか、と感じるほどだ。
また、映画には現れなかった、ハッフルパフやレイブンクロー等の談話室に入ることもできるし、よく見る教室や講堂の脇道を歩いたりすることもできるし、本当に「ホグワーツに入学しているんだ!」といった感覚で楽しむことができた。
「ホグワーツ魔法魔術学校」以外にも、ホグズミードや禁じられた森などの他の街、エリアも徹底して作られている点も素晴らしかった。
謎解きはかなりやりごたえがあって面白い!
ストーリーの道中に出てくるダンジョンや遺跡は、アイテム集めをしていくだけの簡単なものから、魔法を使いながら複数の空間を行き来し、謎を解いていく、中々歯応えのある謎解きまで存在しており、単調なダンジョン攻略では終わらない点は良かった。
ただ、難しすぎてどうしようもない、といった場面もなく、ちょうどいい難易度であったため、謎解きが苦手な人でも楽しめるのは間違いない。ゼルダ作品のような、謎解きとアクションがかみ合った作品が好きな人は、メインダンジョンの攻略は楽しんでやれること間違いなしだ。
バトルは原作再現しながらも爽快で楽しい!
本作の戦いは「遠距離でフェンシングをする」という公式のうたい文句の通り、基本的には敵一人を狙って単発の魔法を放つのがメインの戦いになる。一見すると退屈な戦闘のように感じるが、やってみると非常に面白く感じた。
もちろん、単発で魔法を撃つだけであればつまらないだけであるが、基礎呪文での攻撃以外にも、コンフリンゴやアクシオ等の様々な呪文や、主人公だけが使用できる古代呪文を組み合わせることで、
- レヴィオーソで敵を浮かせて、一時的に無防備状態にして…
- コンフリンゴで爆発ダメージを与えて…
- 基礎呪文を叩き込んで…
- 最後に古代呪文で大ダメージでフィニッシュ!
といったようなコンボ技が、結構簡単に、かつ自由にできるため、格闘ゲームでテンポのいいコンボ技を決めていくような爽快さがあった。
戦闘は基本的に複数人を一気に相手にすることの方が多い。自分が攻撃していない敵からは、自分のコンボを邪魔する形で攻撃が飛んでくるが、そういった時は△ボタンで防御魔法「プロテゴ」を発動することで、敵の攻撃を無力化できる。「プロテゴ」等の防御魔法を間に挟んだとしても、そのまますぐに別の攻撃魔法を放つこともできるため、自分のコンボ攻撃を邪魔されてストレス…といったこともない。まさに攻撃して防御、反撃して防御…というような、途切れることの無い戦闘を楽しむことができる。
原作の最後の方にある「ホグワーツの決戦」で、四方八方から魔法攻撃が飛び交う中、ハリーやホグワーツの教員たちが防御魔法で攻撃をはじきながら反撃するシーンを、自分でも再現するようなことができるのだ。
この、比較的単純な操作性なのに心地よいコンボ性の高さ、爽快さは、このゲームだけにある特徴的な楽しさであると感じた。
世界の探索が楽しい!
オープンワールドとなったフィールドの冒険は、他のオープンワールドゲームにも負けない広めのマップが用意されている。マップの各地には、村や敵の拠点だけでなく、
- 宝箱が置かれた小さなダンジョン
- 小さな謎解きをしていく「マーリンの試練」
- 夜の間だけ使用できる「星見台」
など、小さいながらもやり込みコンテンツになるようなオブジェクトが多数設置されており、探索のし甲斐があった。
個人的に思う本作特有の良かった点として、「早期に箒を手に入れて、自由に空を飛べるようになる」がある。他のオープンワールドゲームでも、各地にやり込み要素が点在している、といったことはあるが、全体的に移動が多くなり、目的の場所まで移動するのがめんどくさくなりがち。そんな中でも、箒を早くから手に入れて、空を自由に移動できる、というのは、探索の楽しみを損なわずに冒険できるため、非常に楽しかった。
ストーリークリアだけでも十分なほどのボリューム!
筆者はストーリークリアに加えて、チャレンジを約6割ほど消化するまでやったが、それでクリアまで約30時間かかった。ストーリーを最優先に進めるようにしたとしても、クリアには15時間は間違いなくかかるだろう。
更に、ホグワーツ内外の数多くの場所で、収集物やミニゲーム、コレクションなどのやり込み要素が「これでもか!」と詰め込まれている。全部集めようと思ったら、この要素だけで60時間近くは遊べるだろう。
◆このゲームの悪い点
始めてから10時間程経ってからはだるくなってくる…
ゲーム開始直後は、映画で見たホグワーツを自由に探索できたり、禁じられた森を含めたホグワーツ周辺を自由に探索できたり、映画に登場した魔法を自分で好きに使うことができたりと、とにかくワクワク感が止まらず、「すごく面白い!」といった感覚を持ってプレイできた。
が、そのような面白いという感覚は、10時間ほど遊んでいると段々と薄れてくる。そうなると、本作はありきたりなオープンワールドゲームとなってしまう。
クエストを受けても「どこどこに行ってこい」「これこれを集めてこい」といったお使い要素が目立ち、どこに行けば何があるのか、アイコンで全て表示され、道筋も明らかにされるため、「ただ作業をしているだけ」といった感覚に苛まれてきてしまう。
いい点にも色々書いた戦闘も、ずーっとプレイしていると、段々と強い呪文が固定化され始め、同じような行動をしているだけになってくる。そうなってしまうと、R2連打による通常攻撃をしながら、セットされた魔法を順番に放ち、敵の攻撃が当たりそうになったらパリィする、といったよくあるシステムで、同じような技の連打をしているだけになってくる。
これはオープンワールドゲームをほぼやったことが無いプレイヤーには訪れない感覚だと思う。オープンワールドゲームをよくやっているプレイヤーは、ちょっと退屈さを覚えてしまう点はわかっておいた方が良いだろう。
セリフ回しが回りくどく、時々理解し辛い…
海外のゲームにありがちなのが、ローカライズができておらず、意味不明な日本語になってしまい、内容が全く理解できない、といったことがある。
本作のローカライズはしっかりできている方ではあり、ゲーム内のアイテム説明やチュートリアル、字幕などは、しっかりと意味のわかるように、かつ改行箇所なども不自然ではない形で作られていた。
ただ、登場人物同士の会話だけは、個人的には回りくどく感じ、理解に困る場面がかなり多かった。『受験生が、難関学校の入試問題にある英語の和訳問題を解いた回答』同士で会話をしているような感覚、といったところか。プレイ中はムービーが流れるので、目からの情報で意味を理解することができるが、せめて言葉だけでもわかるようにして欲しいところだ。
例をあげよう。以下は、「デミガイズの像」という不気味な銅像を、主人公に対して集めてきてほしい、と依頼する場面。
『デミガイズは不気味でおぞましいが、大抵の者は俺の恐怖を根拠なきものと思うだろう。だがお前は、俺がどう影響されるか見た』
…こう言われた時、何となく言いたいことは伝わるが、妙に周りくどく感じる。綺麗に訳すなら、
『デミガイズは俺にとっては本当に不気味でおぞましく感じるのだ。お前も、俺がどれだけデミガイズを怖がっているのか、その目で見たからわかるだろう。だが、多くの人は「そんなのはただの思い込みだ」とでも言ってまともに受け取ってはくれないに違いない』
といったところだろう。
こう言った「分かりはするけど、理解にワンクッション必要になる、絶妙に分かりにくい和訳」が数多く出てくるのは、個人的には嫌だった。
ちょいちょい発生するUI面の悪さが気になる…
UI面も全体的には分かりやすく、使いやすいものではあったが、遊び続ける中で少しずつではあるが気になる点が出てきた。
メニュー選択時に頻繁に微妙なロード時間が発生
オプションボタンを押すとメニュー画面に移動するが、その際に2秒前後のロード時間が発生する。装備画面からスキル獲得画面に移動する時なども同様だ。
たかが2秒なのだが、メニュー画面表示はかなりの頻度で行うため、サッとスムーズに移動できないのは、プレイしていくうちに段々と気になった。
見た目のプリセットが用意できない
装備を身につけると、外見もその装備に合う形に更新される。新たに身につけた装備品の見た目が気に入らなかった場合は、装備画面から、最高は変えずに見た目だけ変えることができる。
これ自体は非常にありがたいのだが、見た目の変更設定が装備アイテム単体に適用される仕様のため、別の装備に付け替えると、付け替えた装備に当てていた見た目の設定が全て消えてしまう。そのため、装備品を変えるたびにいちいち見た目の変更をしないといけないのは非常に面倒だった。
見た目のプリセット一覧でも用意してくれればだいぶ話は違うのに…
クィディッチが遊べない…
ハリーポッターの中で人気の競技と言えば「クィディッチ」。箒にまたがってお互いのゴールにボールを投げ合う、ハンドボールのような有名競技だ。ハリーポッターのゲームをやるなら、「クィディッチ」をやってみたい、という人も多いだろう。
が、本作では「クィディッチ」が実装されていない。主人公の入学前に「クィディッチ」でけが人が出たため、1年間の「クィディッチ」実施が校長の指示により禁止となってしまったのだ。
原作や映画の1作目から登場し、その後の作品でも頻繁に登場する要素なのにも関わらず、なぜ実装しなかったのか…せっかくリアルなハリポタの世界観を再現できているのに、この点はひたすらに残念だった。
◆まとめ
ハリーポッターの世界観の再現を徹底した作品である「HOGWARTS LEGACY」。
ファン向けの作品としては一級品の出来で、ハリーポッターの映画や原作本を見たことが無い人でも、オープンワールドゲームの1つとして遊ぶ分には十分楽しめる作品ではあった。
オープンワールドゲームを沢山やったことのある人にとっては、途中から退屈さが押し寄せてくるかも、という点だけは否めない。ただ、「洗練されたハリーポッターの世界感に浸りたい」という人は、是非とも触ってみることをオススメする。
では!