秋吉ブログ

20年以上にわたり様々なゲームをやりまくっている、ゲーム大好きな管理人「秋吉」が書くブログです。ゲーム情報を盛り沢山出していきます。ゲーム以外の情報も時々…

【NieR:Automata】プレイした感想 ~なぜ私たちは戦うのか、なぜ私たちは存在するのか、奥深いストーリーがあなたを待っている~

今回は、PS4のゲーム「NieR:Automata」をプレイした感想と、このゲームの良い点、悪い点をまとめていこう。

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PS4ソフトの中でもトップ10には君臨するほど人気の本作。発売は2017年とかなり前だが、プレイしたことなかったため、早速ダウンロード!

どんなゲームなのか、早速見ていこう。

 

 

◆個人的感想

総評

おすすめ作品の名前に恥じない、非常に良い作品だった。ストーリー面、アクション面、やり込み面、どれをとっても一級品だ。

気になっているプレイヤーには是非ともオススメする!絶対後悔はしない!

 

どんな人にオススメ?

  • 深みのあるストーリーをプレイしたい
  • ライトゲーマーでも楽しめる作品がしたい

という人は楽しめる。逆に

  • 周回ゲームは好きじゃない
  • 特定ジャンルに特化した本格ゲーマー

という人には向かないだろう。

 

◆このゲームの特徴

アドベンチャー+弾幕+アクションの要素をふんだんに取り入れた作品

本作には、「シューティングゲーム」や「アクションゲーム」など、特定のゲームジャンルを当てはめることができない。ある時は弾幕ゲーム、ある時は横スクロールアクション、ある時は3Dアクションと、場面場面によってゲームの形を変える。

それぞれのゲームスタイルは無理やり切り替わるということはなく、シームレスに、自然に切り替わるため、プレイしていて違和感を感じることもない。

さらに、アドベンチャーゲームのような様々なマルチエンディング要素も取り揃えられている。様々なジャンルのゲームを取り入れたハイブリッドゲームである。

 

アクションゲームの場合は、複数存在する武器やスキルの中から、どれを使うかを自分で選択する。武器ごとに攻撃回数や攻撃モーションがそれぞれ違う徹底ぶり。素早い連撃が得意なタイプもあれば、一撃は遅いものの、広範囲を一気に薙ぎ払うタイプもある。スキルには強力なレーザーを発射するもの、近距離や遠距離の攻撃をしばらく無効化するもの、周囲に剣や槍を展開し、プレイヤーの代わりに攻撃するものなど様々だ。

操作方法は回避、射撃、近接攻撃、スキルとも、どのゲームジャンルであっても基本的に変わらないため、操作方法に戸惑うこともない。

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こちらは弾幕ゲームのプレイ映像。敵の弾幕を避けながらこちらの攻撃を当てていく

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続いて横スクロールアクション。操作もシンプルでわかりやすい。武器やスキルを自分の使いやすいものから選ぼう。

 

マルチエンディングを採用!マップも広大!

このゲームは、最低3周することが前提として作れているゲームである。

1週目は主人公「2B」を中心にしたメインストーリーを楽しみ、2週目以降は「2B」の周囲のサブキャラクターに着眼点を当てたストーリーが展開されていく。3週目は1週目、2週目の後のストーリーとなっており、これまで明かされなかった伏線が回収され、真のエンディングを迎える。

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本作のメインキャラクターである2Bと9S。2人を中心とした壮大な物語が展開される

 

マップはオープンワールド形式を取っており、荒れ果てた都市や砂漠地帯、海辺や木々が生い茂るジャングルなど、さまざまな風景をバックにゲームを進めていく。荒廃した世界に徘徊する機械生命体を相手にした壮大なストーリーが繰り広げられる。

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荒廃した世界を舞台に、さまざまなフィールドで戦いを繰り広げる

 

多彩なやり込み要素!

本ゲームはメインストーリーだけでなく、サブクエストも豊富に揃っている。

サブクエストの数は非常に豊富。お使い要素が多いのは否めないが、クエストによっては、その結末に考えさせられるクエストもあるため、馬鹿にはできない。さらにサブクエストの一つには、ラスボスを超える強さを持つ裏ボスを倒すクエストもあるため、やりごたえ十分だ。

また、サブクエストをクリアすることで手に入る強化素材を使って、武器やキャラ性能を向上されることが可能。武器にもそれぞれ背景・ストーリーが設定されており、武器強化することでそれらのストーリーを読むことが可能だ。

他にも、新種の敵を倒すことで敵図鑑をコンプリート出来たり、釣りをして釣り図鑑を埋めたり、やり込み要素が豊富だった。図鑑を埋める、というようなやり込みが好きな人も長い間プレイできる。

  

◆このゲームの良い点

何よりストーリーが面白い!

このゲームの面白さはなんといってもストーリーのよさだ。勧善懲悪というわかりやすい設定ではなく、どことなく悲しく、考えさせられるようなストーリーとなっていた。

一周目は伏線を多く残しながらも、比較的メジャーなストーリーが展開され、「よかったね〜」で終わる。二週目も同じ時系列のため、同じように「よかったね〜」で終わるものの、一周目には描かれなかった敵側の視点や、この世界の裏側の一部が垣間見える。三周目では、平和的解決をした一周目、二週目とは一変し、残酷な選択や、悲しい選択をプレイヤーに突きつけてくる。もう一方の選択肢を選んだらどんな結末を迎えるんだろう、というような気分になり、すぐさまもう一方の結末を見たくなる。それらを見た上で描かれる真のエンディングを見ると、何となくホッとしたような、でも切ないような、そんな結末だった。

これは実際に全ストーリーをプレイし、手に入る文書を読み、実際に体験してほしい。私的には、サブクエストにあまり時間を掛けず、三週目の終わりまで一気にやり切った方が、ストーリーにのめり込みやすいと感じた。三週目が終わると、かなり細かく刻まれたチャプターセレクトができるようになり、回収し切れなかったサブクエストも、該当チャプターを選んでそこからクリアできるようになるため、サブクエストをクリアしてからメインを進めたいんだ!と言う人でも安心して良い。

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「2B」に似たこのキャラクターは一体何なのか…物語が進むほど、先の展開が気になって仕方なかった

 

広いフィールドながらも快適な移動性!

本作はオープンワールドの構成をとっており、広いフィールドを行き来する必要が出てくる。となると付き纏ってくるのが移動のめんどくささだが、本作には移動の面倒くささを回避できるよう、ショートカット機能が実装されている。使えるようになるのは物語中盤に入ってからなのだが、これがあるとないではやはり違う。

ショートカット時のロードもそこまで長くはない。私は旧式PS4に外付けHDDを付け、本ソフトを外付けに移した上でプレイしたが、ショートカット時のロード時間は10秒かからなかった。

また、ショートカットを使わなくても、キャラの移動速度が速いため、目的地までは意外とささっと到達できる。

このような移動にかったるさがないのは高評価だった。

 

アクションの操作性が快適!思った通りのアクションができる!

アクションゲームとしての出来が非常に良く、プレイヤーの思った通りのアクションができたた点も高評価だ。

大体のアクションゲームでは、武器を振り回している間に回避はできないため、敵の隙を見て攻撃し、回避するという動きが必要になる。しかし今作は、攻撃中であっても回避コマンドを押せば回避ができる。また、絶対に回避できない理不尽攻撃も存在せず、敵の動きを見て回避すれば確実に避けられる。この理不尽無しのストレスフリーな設計は素晴らしかった。

攻撃モーションも、近接攻撃、遠距離攻撃がしっかりと備えられており、両方同時に行うことも可能だ。用意されているスキルも数多くあり、

  • 大量の敵を同時に相手にする→近接攻撃を無効にするスキルで一方的に叩く
  • 空中の敵を相手にする→強力なレーザーを発射するスキルで撃ち落とす

など、場面に応じて最適なスキルを選び使いこなしていくことで、クリアしやすさが大きく変わってくるため、戦術性もしっかり考えることのできるシステムになっていた。

 

「アクションゲームが本当に苦手なんです」と言う人でも安心の「オート戦闘システム」も良かった。使えば、プレイヤーが一切操作しなくても、敵からの全攻撃を回避しながら攻撃を繰り出すため、もはや負けることはありえない。「オート戦闘システム」のオンオフもボタン一つで行えるため、初めは普通に戦い、どうしてもダメだ、と感じたらオート戦闘に切り替えることも可能だった。

 

なんとトロフィーの購入ができる!

他のゲームでは見たことない要素として、トロフィーの購入ができてしまう。トロフィーには作業感の伴う項目が多いので、作業が嫌いな人(私も嫌いだ)には怪訝してしまう要素だが、敵を倒したり宝箱を開けたりすることで入手できるお金を使用し、特定の商人にお金を払えば、実際にその作業をやっていなくてもトロフィー解除できてしまう。これは非常にありがたかった。実際私もこの機能を使って大半のトロフィーを解放し、プラチナトロフィー取得までできた(笑)

図鑑攻略系のやり込み要トロフィーも解放可能だが、解放したら図鑑が自動的に全部埋まるわけではないのでそこは注意。また、ストーリーに関する部分だけは購入できないため、そこだけは実際にゲームを遊んで全ストーリーを経験し、解除していこう。

 

◆このゲームの悪い点

周回要素が嫌いな人には全く向かない…

このゲームは、周回することでこの世界やストーリーの裏側を把握していくことが面白いゲームである。よって、同じようなボスやステージを何度か回ることになる。

もちろん、完全に同じではなく、間に特別なムービーが挟まったり、特別なイベントゲームが発生したりと凝った部分もあるが、根幹部分は変わらない。このような周回要素が嫌いなプレイヤーにはとにかく合わないと感じた。 

 

3週目からがかなり面白くなるので、それまで頑張れるかどうか、でこの作品の評価が変わるだろう。

 

特定ジャンルの本格ゲームを求める人には合わない…

ゲームには、それぞれ何かしらのゲームジャンルが存在する。

アドベンチャーであれば、大量の伏線を張り巡らせ、様々な場面で出てくる選択肢により、ストーリーの裏側を把握できたり、思わぬストーリーへと発展する驚きがある。

弾幕ゲームであれば、大量の弾幕をくぐり抜け、敵を倒すやり込み感がある。

アクションゲームであれば、様々なスキルやガード、回避を組み合わせ、敵の弱点を突きながら立ち回る面白さがある。

 

本作にはこれらの要素がどれも非常によく取り込まれているのだが、やはりその道一本のゲームには劣る部分はある。特定ジャンルに特化した本格ゲームを求めている人には、どこか片手落ちなゲームに感じるだろう。

 

 

◆まとめ

PS4の傑作ゲームとしても名高い本作、ありふれたストーリーのアクションゲームにはもう飽きた、と言う人は、是非とも手に取ってプレイしてみてほしい。

なお、主だったストーリーを全て見ると、ゲームキャラではなく、プレイヤー向けに最後の選択が下され、その選択を承認すると、なんとすべてのセーブデータが削除される。本当にすべて削除される。

一応、PSのクラウドデータにセーブデータをアップロードしておけば復元は可能だが、心には止めておいてほしい。ただ、本作をすべて遊び切ってからその選択を行うと、なんだか非常にすっきりとした気分になれ、綺麗にゲームから離れることができたため、「もうこのゲームをやり切った」という人は、その選択を承認しよう。

 

では!