秋吉ブログ

20年以上にわたり様々なゲームをやりまくっている、ゲーム大好きな管理人「秋吉」が書くブログです。ゲーム情報を盛り沢山出していきます。ゲーム以外の情報も時々…

【バイオハザード リベレーションズ2】神ゲー?クソゲー?プレイレビュー・評価まとめをしてみた!

今回は、PS4版の「BIOHAZARD REVELATIONS 2」をプレイした感想と、このゲームの良い点、悪い点をまとめていこう。

バイオのナンバリング作品から外れたスピンオフ作品であるリベレーションズシリーズの続編「BIOHAZARD REVELATIONS 2」。

筆者は一度、PS VITA版の本作を実施したことがあったが、その作品はどうにもカクツキやバグがひどく、遊べたものではなかったため、ちゃんとストーリーを最後までやり切ることができなかった。

ちょくちょくセールで1000円以下になることが多かったため、ちゃんとやり切ろうと思い購入。最後までやり切ったため、このゲームがどんなゲームなのか、感想をまとめてみた。

 

 

◆個人的感想

総評

ストーリー、システム、ボリューム、どれをとっても非常によくできている作品だった。PSVITA版にあったカクツキやバグは無く、非常に安定してプレイでき、「今作はこんなに楽しい作品だったんだ…」と感動した。

2016年に発売された少し古い作品なため、グラフィックがちょっと粗い点や、ストーリーだけ追っていくとボリュームが少ない点、過去作とのつながりが強く、本作からやり始めた人は置いてけぼりになりがちな点はマイナス要素。

だが、グラフィックはしばらく遊べば慣れていくし、サブゲームの「レイドモード」は時間泥棒なほどにやり込めるし、過去作のストーリーはWikiなどである程度勉強すればすぐわかるため、これらはそこまで大きな欠点ともいえないだろう。

今はセールで1000円を切る機会も頻繁にあるため、まだやったことない人は、今からでも是非本作をプレイしてみてほしい。

 

◆このゲームの特徴

TPS視点でゾンビ達と戦うホラーアクション

本作はバイオ4からはじまった「ビハインドカメラ方式」を取ったホラーアクションシューティングゲームである。

キャラを背後から見ながら操作し、敵を撃っていくTPS視点のゲーム

ステージは全部で4つあり、各ステージは前半、後半で分けられる。前半と後半では、操作キャラや時系列などが変わった状態で、概ね同じマップを探索する。ステージをクリアすると次のステージが解除され、ストーリーが進んでいく。

ステージ上には、鍵がかかっていて前に進めない地点や、意味ありげな設備が配置され、謎解きを要求される部屋など、旧バイオ作品にあるような探索要素が散りばめられている。

マップの各所には鍵のかかった部屋が登場。開けるための鍵を探しに、マップを探索することとなる

鍵を加えた像と、その横にある小さな台座…旧バイオ作品にあるような謎解き要素も存在

登場する敵も、ステージの前半と後半で異なっている。前半では

  • ゾンビらしからぬ速さで走りながら襲ってくる「アフリクテッド」
  • 鉄仮面を被り、鉄のハンマーを持って攻撃してくる「アイアンヘッド」

など、体力が多く、移動やスピードが速い敵が多い。後半では

  • 脆い上に移動速度が遅いものの、数で圧倒してくる「ロトン」
  • 身体のどこかにある弱点を潰さない限りはいつまでも動き続ける「レヴェナント」

など、前半とは異なり面倒な性能を持った敵が多くなる。一場面を除き、登場する敵に被りは無いため、前半と後半で同じマップを探索することになっても、新鮮味を持ってプレイできる。

 

銃はハンドガンやアサルトライフル、ショットガンなど、ゾンビゲームあるあるなものは一通り取り揃えている。

弾薬は全て現地調達。地面や樽の中、机の引き出しをめくって入手する。無尽蔵に手に入れられる訳ではなく、無駄撃ちするとあっという間に弾がなくなり、弱小攻撃であるナイフでしか戦えなくなるため、使いどころやエイムは慎重に行う必要がある。

 

探索はツーマンセルで実施

ステージの探索は、前半のクレア編では「クレア」と「モイラ」、後半のバリー編では「バリー」と「ナタリア」がペアとなったツーマンセルで行うことになる。

「クレア」および「バリー」は銃とナイフを使用できるため、敵と戦闘する際は基本的にはこの2人を操作する。

「モイラ」は銃を使用できないが、代わりに懐中電灯による支援とバールによる近接攻撃が可能。懐中電灯の光を敵の顔に当て続けると、敵が怯むため、攻撃の隙を作ることができる。バールは振り回すことで周囲の敵にダメージを与えるだけでなく、吹き飛ばされて倒れた敵向かって突き刺すことで大ダメージを与える「追い討ち」ができる。また、「クレア」や「バリー」と同じく、投擲物の使用も可能だ。

「モイラ」だけが持つ近接武器「バール」。振り回すだけでなく、倒れている敵に追い打ちができる

「ナタリア」は銃も使えず、ナイフやバールも持てない。投擲物も煙幕しか使えない。唯一の攻撃手段は、道中にある石を拾って振り回したり、投げてぶつけたりするのみ。だが、しばらく使った石は消失してしまうし、威力も高くはない。ただし、「ナタリア」だけが持つ「ナタリアセンス」は強力で、「ナタリア」操作時は、壁越しでも敵の位置把握ができるため、不要な戦闘を避けたり、「バリー」によるサイレントキルを仕掛けやすくなる。敵の弱点がどこか把握することも可能だ。

オレンジ色のモヤが敵がいることを示す。ナタリアセンスの効果で、壁越しでも、どこに何体の敵がいるかがわかる

「モイラ」「ナタリア」が共通してできることとして2つ存在する。

一つはミリタリーボックスの解除だ。マップのどこかに落ちている青黒い大きめの箱。このはミリタリーボックスと呼ばれ、中には攻略に役立つ様々なアイテムが格納されている。開けるには「モイラ」や「ナタリア」を操作して専用の解除をする必要がある。

道中に落ちているミリタリーボックスにアクセスすると、ロック解除のためのミニゲームが始まる

もう一つは見えないアイテムの発見だ。部屋の角や草むらの中など、一見して何もないところから白い光が出ることがある。その時に「モイラ」の懐中電灯照射や「ナタリア」の指差しを行うと、光っている場所から、ハーブや弾薬などのアイテムを入手できる。

「モイラ」の懐中電灯、「ナタリア」の指差しで、マップに落ちている隠しアイテムを発見できる

各キャラは三角ボタンを押して即座に切り替え可能。また、相方を任意の場所に待機させたり、付いてくるように指示出しも可能だ。

特定の場面では、ペアを解消してそれぞれ分断して動き、キャラを切り替えながら進む場面もある。

クレア編で、パートナーの「モイラ」と主人公の「クレア」を切り替えながら、ステージクリアを目指す要素。「バリー」と「ナタリア」にも存在

 

素材を消費してアイテムをクラフト

マップの各地には、すぐに使えるアイテムだけでなく、包帯やガソリンなど、単体では意味を成さないものも多く手に入る。それらの素材を組み合わせることで、手製の爆破ビンや煙幕ビン、止血帯などを作成できる。

どのアイテムを組み合わせるかはプレイヤーの自由なため、不足しているアイテムを補充する形で自由にクラフトができる。

ただし、クラフトに使用した素材はその時点で失われる上、そんなに数多くの素材が手に入るわけでもない。不用意に作りすぎると、後々になってほしいアイテムが作成できない、なんてことにもなりかねないため、計画的なクラフトが必要だ。

道中で手に入れた素材を組み合わせ、プレイヤーの好きにアイテムを作成できる。どの場面でどのアイテムを作るか、により、攻略の難易度が変わる

素材やアイテムを持ち運ぶにはカバンが必要になるが、カバンの上限も存在するため、やたらと溜め込んでおくこともできない。物語の進行に欠かせないキーアイテムの取得にもカバンを消費するため、使えるときにはちゃんと使っておくことが大切だ。

 

BPを使用したスキル習得と、改造を使用した銃性能強化

道中で拾える、ルビーやサファイアなどの宝石、およびステージクリア時にもらえる「BP」という専用ポイントを使用し、新たなスキルを習得できる。

スキルには、

  • 回避性能を上げるもの
  • 回復量や回復速度を上げるもの
  • 「モイラ」や「ナタリア」専用のアビリティの効果を上げるもの

など、ストーリー攻略に役立つものばかりが用意されている。また、同じスキルにもレベルが存在し、同じくBPを消費してレベルを上げることで、より高性能なスキルへと進化する。

基本的にはどのスキルから順番に開放するかはプレイヤーの好きに決められるが、スキルツリー形式を採用しているため、前段のスキルを1つでも習得していないと後続のスキルは習得できない点は注意。

BPを消費してスキルを習得。スキルの効果は全操作キャラに適用される。どのスキルのどの順で開放するかはプレイヤーの自由だ

キャラのスキルだけでなく、「パーツボックス」という専用アイテムを使用した銃の性能アップも可能だ。

これが武器の性能を上げられる「パーツボックス」

パーツボックス事に

  • マガジンサイズが増加
  • リロード速度が増加
  • 1発のダメージが増加

など多くの種類が存在し、かつ同じ効果でも、パーツボックスのレアリティが上がれば、より強力な効果を発揮してくれる。

パーツボックスはマップ上、または道中で見つけられるミリタリーボックスから入手でき、マップに点在している作業台にて自由に付け替えができる。

パーツボックス毎に効果が異なる。装備できる銃の種類が限定されるパーツボックスもあるため、どの銃にどのパーツボックスを付けるのかは悩みどころ

 

ハック&スラッシュ要素を取り入れたサブゲーム「レイドモード」

メインモードとは別に、サブゲームとして用意されている「レイドモード」。

所謂「ハック&スラッシュ」と呼ばれるタイプの、アクション性に全振りしたようなゲーム性で、数多くのステージを何度もクリアし、ランダムに手に入り性能の違う武器やパーツボックスを沢山入手して、より高難易度のステージクリアを目指していく。

敵の体力や、与ダメージなども画面上に表示される、アクション性に特化したゲームモード

操作キャラは、本作に登場するメインキャラ「クレア」や「バリー」以外にも、本編では操作できなかったキャラ達や、「レオン」「ジル」「レイチェル」など、過去のバイオ作品に登場したキャラも操作できる。

キャラ毎にレベルが設けられており、キャラを使用してステージをクリアすると経験値を獲得し、レベルアップが可能。スキルポイントを手に入れるため、それを消費してスキルを手に入れることで、体力を上げたり、特定武器のマガジンサイズやリロード即を向上したり、一定量のダメージを防げるバリアをはったりといった、攻略に役立つスキルを自由に習得、装備できる。敵にもレベルが用意されているため、高レベルの敵を倒すには、こちらのレベルも上げておく必要がある。

スキルポイントを消費し、レイドモード専用のスキルを習得。キャラ毎に手に入るスキルに微妙に違いがある

武器やパーツボックスは、ステージに配置されている宝箱を開けることで、ランダムに1つ入手ができる。武器にもレベルが用意されており、高レベル帯のミッションに行くほど高レベルな武器が入手できる。まれに威力増加やマガジンサイズ増加などの特別な性能を持った武器をランダムに入手できることもある。

道中の宝箱を開け、中からランダムに武器やパーツを入手

高難易度ミッションの突破が難しければ、1つ前のステージでレベルを上げたり、強力な武器やパーツボックスを入手するまで何度も繰り返しプレイしたりし、ミッションクリアの準備を整えていくこととなる。

 

登場する敵やマップは、本作のメインストーリーに登場するものだけでなく、過去のバイオ作品の敵やマップが登場するため、過去作をやっていたプレイヤーは懐かしい気持ちになること間違いない。

おや、この敵は…リベレーションズに登場したメーデーさんでは…?

また、炎性能や氷性能を持っていたり、体力が非常に高かったり、前方にバリアを貼って受けるダメージを減らしたりなど、特殊な能力を持った敵が、ミッション中にランダムに登場する。高難易度ミッションに挑むほどこの確率は増していき、中には複数の特殊能力を一度に持った個体が登場することもあり、その分難易度は飛躍的に上がっていく。

前方にバリアに張った敵。裏に回って攻撃しないとまともなダメージを与えられない

 

「オーバーシア」の陰謀と、それに巻き込まれたクレア達の活躍を描く半年間のストーリー

本作は【脱出】を中心にしたストーリーを描く「クレア編」と、【救助】を中心にしたストーリーを描く「バリー編」という二つのストーリーが、1話ずつ交互に展開される、あまり例を見ないようなストーリー形式をとっている。

 

クレア編では、バイオシリーズの有名主人公「クリス・レッドフィールド」の妹である「クレア」と、バイオハザード1に登場した「バリー」の娘である「モイラ」が主な登場人物。

彼女らは、世界を股にかけるバイオテロ対策組織「テラセイブ」に所属し、日々バイオテロ対策に身を投じていた。

ある日、テラセイブ関係者のパーティに出席した「クレア」と「モイラ」は、突然謎の武装組織によってパーティ会場を襲撃されてしまい、「クレア」は攻撃を受け気絶してしまう。

「クレア」が気が付くと、そこは見たこともない汚い収容施設であり、更に腕に奇妙な腕輪が巻かれていた。施設内で「モイラ」を見つけ、脱出を図ろうとする2人。しかしこの収容所は、生存者を見つけ次第、叫び声をあげながら襲い掛かってくる「アフリクテッド」と呼ばれる怪物が巣くう恐怖の施設であった。何とか施設を抜け出すも、急に腕輪から「オーバーシア」と名乗る女性の声が…。果たして「オーバーシア」とは何者なのか、そしてここはどこなのか…「クレア」と「モイラ」による脱出の物語が展開される。

対バイオテロ組織に所属して活躍する「クレア」と「モイラ」。そんな彼女らが、新たなバイオテロの脅威に巻き込まれる…

「クレア」達を巻き込み事件を起こした「オーバーシア」とは何者なのか…?果たして「クレア」達は助かることができるのか…?

バリー編では、「モイラ」の父親である「バリー」、そして謎の少女「ナタリア」が主な登場人物である。

「モイラ」の失踪から半年後、「バリー」は「モイラ」が連れ去られたとされる孤島へ、一人救助へと向かっていた。島に着くと、埠頭に白いワンピースを着た幼い少女の姿が。「ナタリア」と名乗る彼女は、「バリー」による待機命令を聞き入れず、彼の後をついていくといって聞かない。

仕方なく「ナタリア」を連れ、島の探索に向かう「バリー」であったが、探索を進める中で、「ナタリア」が「モイラ」の生存に関して知っている旨を語りだす。更には、「モイラ」を連れ去った張本人である「オーバーシア」の情報も持っているという。

果たして無事「モイラ」を連れて家へ帰ることができるのか。そして「ナタリア」の正体は一体何なのか?「バリー」と「ナタリア」による救助の物語が展開される。

娘の「モイラ」を救出しに向かう「バリー」と、島で遭遇した謎の少女「ナタリア」。「クレア」達が失踪してから半年後が彼らの冒険の舞台

 

◆このゲームの良い点

高品質なホラーアクションは非常に面白い!

初代のバイオシリーズといえば、閉鎖的で不気味な空間を探索しながら、限られた資源でゾンビと戦い、生き残っていくスタンスが特徴的。一転、バイオ4からはホラーよりもアクション要素の方が強い傾向にあり、「これはホラーなのか?」と首を傾げるような場面も珍しく無い。

本作はホラーとアクション、そのちょうど絶妙なラインをいったゲームシステムに仕上がっており、ホラー要素が好きな人にも、アクション要素が好きな人にもハマるような作りになっていた。

 

舞台となる孤島には、不気味で薄暗い工場や監獄、森など、「この先に何が待ってるんだろう…」と恐怖するようなオブジェクトやレイアウトがそこらじゅうに用意されており、先に進むのも躊躇われるような場面が多い。ここはホラーゲームが好きな人にも、どっぷりハマれること間違いなしの雰囲気作りができていた。

特に「クレア編」は、序盤は装備が貧弱で、かつ真夜中の暗い場面からゲームが始まるため、かなりホラー要素が強く描かれており、恐怖感は十分あった。

血塗れの壁や床に、遠くから聞こえる敵の足音…前に進むのも躊躇われるおどろおどろしい雰囲気…

アクション面も負けじと作り込みこまれている。

事前に十字キー4つに銃を割り当てておけば、そのキーを押すだけですぐに銃の切り替えが可能。ナイフを振りたい場合は、銃を構えずに射撃ボタンを押すだけですぐに振り回せる。怯んだ敵を蹴り飛ばしてダメージを与える技も、倒れた敵にナイフを刺して大ダメージを与える追い討ちも用意されている。

しゃがむボタンを押して身を屈みながら移動すれば、敵に気付かれずに移動ができ、背後から攻撃すれば1発で敵を倒せるサイレントキルができる。

敵の攻撃が当たりそうなら、○ボタンを押すだけで任意に回避行動をとることができ、リベレーション1にあったような回避行動の不便さも解消されている。

このように、アクションが好きな人にもすんなり馴染める良質な作りをしていた。

 

やり込み要素がとにかく多い!

メインのストーリーモード、サブのレイドモードともに、ボリュームが半端じゃ無いほどに多いのは、ゲーマーとしては非常に高評価だ。

 

ストーリーモードでは、3段階ある難易度毎にステージクリア時の評価が用意されており、全部をS評価にすることを目標にしてプレイできる。

ストーリークリア速度をランク付けし、「あなたは世界の中で何番目に早くゲームクリアできたか」というのを可視化するRTAチャレンジ要素まである。

各チャプターの攻略速度が世界何番目かをランキングしているRTA要素が搭載

同じストーリー展開を何周もするのは飽きた、という人向けに、「タイムリミットモード」と「インビジブルモード」という特殊なルールも完備。

「タイムリミットモード」は、制限時間内にメインエピソードをクリアするモード。敵を倒したり、専用の時間追加アイテムを破壊することで制限時間が延長されるため、如何に無駄なく動けるか、がクリアには大切になる。

刻一刻と迫るタイムリミットに追われながらクリアを目指す。攻略ルートを頭に叩き込んでおくことが前提となる

「インビジブルモード」は、敵の姿が透明となり見えなくなるモード。「モイラ」の懐中電灯や「ナタリア」の指差しを行わない限り敵が見えないため、難易度が段違いに上がる。

見えない敵から殴られた…ライトを当てると敵の姿が一定時間映るようになる高難易度モード「インビジブルモード」

両ルールとも、クリアすると特典が得られるため、その特典集めのためにやり込むのもよい。

 

評価やランキングだけでなく、収集要素も存在。

ストーリー上で訪れるマップのどこかには、チャレンジメダルや擬態幼虫といった収集要素が置かれており、それらを全て達成して実績解除を狙っていくこともできる。

この青いコインがチャレンジメダル。ステージのどこかに配置されているので、全部見つけて破壊するやり込みが可能

また、ステージクリア後にはフィギュアやコンセプトアートが開放されていくため、それらを全部収集していくものよい。

「クレア」や「アフリクテッド」など、ゲームの登場キャラを自由に鑑賞できるフィギュア

サブモードのレイドモードは、「これ単体でゲームが作れるのでは?」と思えるほどボリュームが多い。単純にステージ数が多いのに加え、同じステージでも難易度が3段階あり、それら全部のクリアだけでも相当な時間を有することは間違いない。

各ステージには、

  • 推奨レベル以下でクリア
  • 回復アイテムを使わずにクリア
  • 敵をすべて排除してクリア
  • 上記3つを全て同時に達成

という4つの実績が設けられており、クリアすることでエンブレムが入手できる。全ステージのエンブレム獲得を目指そうものなら、武器やカスタムの厳選、キャラ育成を極めて行く必要があるため、それこそ100時間は遊べてしまうボリュームだ。

 

セールが頻繁に行われ、PS STOREでは1000円切ることも珍しく無い本作。だが、他ゲーと比べても、ここまで遊び尽くせるものは存在しないだろう。

 

ストーリーがかなり面白い!

リベレーション1でも好評だったストーリー面は、本作でも健在だった。

オーバーシアに翻弄されるクレア達と、一通りの事件が終わった後に現地で情報収集をするバリー達、双方のストーリーを進めると、徐々に徐々に、黒幕の正体や、本作に登場した新たなウイルス「t-Phobos」の真相、そして過去作とのつながりが明らかになっていく様は、見事としか言いようがない。

特に本作は、バイオシリーズの有名な悪役「アルバート・ウェスカー」が誕生した背景である「ウェスカー計画」という部分の説明をしており、バイオ史全体のストーリーを理解するうえでも、重要なポイントを説明してくれる作品にもなっている。

バイオには珍しい、グッドエンドとバッドエンドのマルチエンディングが用意されており、各エンディングを見る楽しみもある。

 

また、「ストーリー」とは少し離れてしまうが、ゲーム進行中にクレア達が取った行動が、バリー達が訪れる半年後の環境にも表れる点は、時系列が違う物語をもとにしている本作ならではの面白いポイントだった。

クレア編では、弱点を撃つと周囲に爆発する膿を飛ばす敵が登場する。クレア編で、その敵を体を撃つことで倒した場合、バリー編では特に何も発生しないが、弱点を撃って簡単に倒してしまった場合、バリーが同じ場所を訪れると、周囲に爆発する膿が残った状態となり、若干面倒な戦いを強いられてしまう。

 

更に、リベレーションズシリーズ特有の、海外ドラマっぽい次回予告も良かった。

1つのストーリーセクションが終わると、次回のセクションのダイジェストが流れる仕組みになっている。この予告が、絶妙に続きが気になる非常に上手い作られ方をしているのだ。ハマっているドラマやアニメの次回予告を見て、「え?これ次回どうなるの?」といった感覚を持ったこと、誰にでもあるだろう。本作の次回予告もまさにコレ。そのため、「気になっちゃうからそのまま続きをやろ~」という気持ちに自然となってしまった。

 

◆このゲームの悪い点

ストーリーのボリュームは少ない…

良い点で挙げたやり込み要素の多さ。これは事実ではあるものの、ストーリーそのもののボリュームはどうか、というと…クレア編、バリー編の全てをクリアしても、10時間ほどで終わってしまうボリュームしかない。

ヘビーゲーマーやトロフィーコレクターでもない限り、難易度を変えながらストーリーを何周もしたり、オプションモードであるタイムアタックモードやインビジブルモードまで手を出そうと思う人はいないはず。「ストーリーは1回やってしまえばそれで充分」という人は、ボリュームが少なく肩透かしを食らってしまうと思われる。

 

グラフィックはちょっと粗い…

本作の発売日は2015年とだいぶ前に発売した作品であるためか、昨今のゲームと比べると、ゲーム全体のグラフィックはそこまで良くは無い。

処理落ちしたり、ぐちゃぐちゃになって何も見えなくなる、というようなことはないが、流石にちょっとグラフィックが気になるな…という場面が目立ってしまった。

 

過去作を把握していること前提のストーリー…

バイオシリーズは20年以上も前から続いている作品であり、本作はそのようなシリーズ作の途中(バイオハザード5〜バイオハザード6の間)に起きた事件を描いた作品となっているため、バイオハザード1〜5や、前作であるリベレーションズ1をプレイしていないと分からない場面がいくつか出てくる。

また、新規プレイヤーに向けて、これまでのストーリーを振り返る、というような場面は無く、過去作で何があったのか、プレイヤー自身が知っている前提で話が進んでいく。

そのため、本作から始めてバイオハザード作品をやる、という人は、ストーリーで出てくる会話内容や出来事の前後関係があまりわからないまま終わる可能性がある。

シリーズ作である以上ここは仕方がないが、バイオシリーズをやったことがない人は、置いてけぼりになる部分があることは覚悟が必要である。

 

 

 

◆まとめ

非常に良い出来で、不満点をいくつか挙げたものの、それを凌駕できるほど良い点が多い作品である「BIOHAZARD REVELATIONS 2」。セールを気に、是非購入してプレイしてみることをオススメする。

 

では!