今回は、CoD Vanguardを始めたばかり、という初心者を対象に、どのようなことに意識して立ち回るべきなのか、を紹介する。
私のFPS歴は、この記事を書いている2021年11月末時点で約5年。初めの方はとにかくやられまくり、キルレ1割れは当たり前だった。
その後、様々なFPSゲームをプレイし、立ち回りを研究し、現在ではどの作品でもキルレ1超えは当たり前になった。
そんな私が、どのようなことを意識して立ち回りをしているのか、まとめてみた。初心者の方はぜひ参考にして見てほしい。
なお、本記事はパーク2「レーダー」を付ける前提の内容で記載している。「レーダー」を採用しない場合は、索敵のやり方や考え方が若干変わるため、別記事で解説したいと思う。
◆立ち回り方解説
【その1】パーク「レーダー」を付けて、ミニマップを見る
画面左上にあるミニマップ。ここには、自分の周りの味方の位置と向いている向きを青矢印で、発砲した敵の位置を赤点で表示される。ミニマップに表示される情報を確認することで、
- 自分が孤立しているのか
- 味方がどの方向をカバーしているのか
- 敵がすぐそばにいるのか
といった、索敵に必要な情報を入手できる。
本作は、パーク「レーダー」を付けないと、画面上部に存在するコンパスでしか索敵ができないため、非常に立ち回り難易度が上がる。「レーダー」を付ければ、過去作品と同様、ミニマップに発砲時の赤点が出てくれるので、まずは「レーダー」を装備するところから始めよう。レベルを7まで上げれば解放される。
始めのうちは「画面上に敵がいないか」ばかりに意識がいき、ミニマップが見れないだろう。最低3秒に1回は見るよう、ここは意図的にクセづけていこう。
ミニマップで入手すべき情報は、
- 自分の周囲に味方がいるか
- 味方は何人いて、どの方向を向いているか
- 敵の赤点はどこに出ているか
の3つである。一つずつ解説する。
自分の周囲に味方がいるか
自分の周囲に味方がいる場合は、敵と遭遇しても複数VS1人の形で戦えるため、こちらが有利となるが、味方が側にいないということは、周囲に敵がいる可能性が高いことの裏返しでもある。
ミニマップを見ることで、今自分が置かれている状況を判断できるため、必然的に気を付けなくてはいけない場面なのかどうかが判断できるようになる。
味方は何人いて、どの方向を向いているか
体力の少ないCoDでは、基本的に味方と歩調を合わせ、お互いの死角をカバーする動きが必要となる。味方が見ている方向と同じ方向を警戒していては、自分1人しかその場にいない状況と結局同じだ。
味方の向いている方向は青矢印の向き先でわかるので、それを見て、味方が向いていない方向を警戒するよう立ち回りを変えていくことが必要になる。
敵の赤点はどこにでているか
赤点が出るということは、そこに敵がいるということ。自分が孤立しているなら赤点の場所を避けて移動すればよし、味方が近いならそのまま攻め込んでもよし、と、戦況を判断した適切な動きが取れる。
このように、ミニマップを見るだけで、実に様々な情報を手に入れることができ、戦況を有利に運べる。絶対に見るように癖付けよう。
【その2】前線を意識する
前線とは、敵と味方がちょうどぶつかり合う地点を中心に引いた線である。
前線がわかれば、
- 周りに敵がいる可能性がどれくらいか
- 今は走るべきか歩くべきか止まるべきか
- エイムして敵を迎撃すべきか
がわかる。
前線の内側なら敵はほぼいないと考えられ、外側なら敵が近くにいる可能性が高くなる。自分が前線すぐそばにいるなら、その場で待ち構えておけば、こちらに向かってくる敵を一方的に叩くことができる。
本作はマップが広かったり複雑に入り混じっていたりするため、前線を把握する難易度が少し高めだが、ここで紹介する方法を身に着ければある程度は予想できるようになるはずだ。
前線を把握するには、ミニマップを見て手に入れた味方の位置や赤点の場所を元に、大体その境目をなぞる形で線を引けば理解できる。
具体的な例を示そう。こちらのミニマップを見て、前線はどこと予想できるか。ゲームルールはハードポイント、プレイマップは「BOCAGE」である。
このミニマップ情報から得られるのは以下の通り。
- ポイントは敵に取られている。
- 味方の多くが右側に偏っている
- 赤点3つが右奥から出ており、他3人分はわからない
マップの地形上、自分の左に通路はある。が、敵がポイントを確保しているこの盤面で、わざわざ左側から攻撃してくる可能性は低いと考えられる。ただし、物陰で待ち構えてる敵がいる可能性だけは頭に入れて置いた方がよい
これより、前線はこのように想定される。特に赤星を付けた場所は警戒ポイントであるため、攻め込む場合はこのあたりに敵がいないかどうか気にする必要がある。
続いてこちらではどうか。ゲームモードはチームデスマッチ、プレイマップは「SUB PENS」だ。
このマップからわかる点は、
- 味方全員が自分よりも後ろにいる
- 自分の左後ろの方向に敵の赤点が表示されている
- 味方2人が、自分の右後ろから追いかけてきている
この配置からして、自分はかなり敵陣側に進攻しており、周囲の至る所に敵がいる可能性が考えられる。ただし、自分の右側はほぼ直線形であり、右側の味方2人が見ていることからして、右側には敵はいない、と考えられる。
また、マップ左側にある司令部のような小部屋は、チームデスマッチでは非常に強いポジションであり、赤点もそこから出ている。
よって、前線は以下の通りであり、自分は意外と危ない場所にいること、右側には敵がいない可能性が高い。右側から進軍してくる味方を待ってから、一緒に前に出たほうがよいとわかる。
これらを試合中にパッと考えるのは相当大変だが、ここは練習して慣れていくしかない。常に意識しておこう。
【その3】マップを覚える
先に紹介した「前線」を正確に把握したり、状況に応じて戦い方を変えたりするには、マップ構造を覚え、どこからどこまで射線が通るのか、を把握する必要がある。マップ構造を覚えていれば、敵の裏をかきやすくなったり、迎撃がしやすくなったりする。
完全に知識頼りになるため、プレイ時間やマップ研究がものをいう状況になってしまうが、こればかりは仕方がない。カスタムマッチを活用するなどして、マップ構造を覚えるようにしてほしい。
【その4】味方と一緒に行動する
体力の低いCoDでは、先に撃ち始めたほうが圧倒的に有利である。特に体力が少ない本作では、不用意な単独行動はすぐデスに繋がってしまう。まだ自分の腕前に自信が持てないうちは、味方と一緒に行動するように心がけよう。
一緒に、というのは、ミニマップに表示されている範囲のさらに半分の範囲内に味方がいる状態を指す。
慣れてきたら、同伴範囲をだんだん広げていき、自分一人でも動けるように練習していこう。
【その5】音をよく聞き、こちらは音を出さない
FPSでは、足音、銃撃音、リロード音、センサー音などなど、実に色んな音が発せられている。これらの音を集め、参考にすることが、非常に重要な索敵要素である。具体的には、
- 足音がする ⇒ 敵が近くにいる。
- 足音が不規則にどたどた聞こえる ⇒ 敵が近くに複数人いる
- リロード音が聞こえる ⇒ 敵は無防備状態のため絶好の攻撃チャンスである
- ミニマップに赤点表示はないのにサプレッサー特有の「パシュッ」という音がする ⇒ すぐ側にサプレッサー持ちの敵がいる
などだ。
本作は全体的に足音が抑え目なため、周囲に敵がいるかどうか、足音で把握するのが少し難しいが、イヤホンやヘッドホンを付ければ多少は聞き取れるようになる。たかが音、されど音、しっかり聞き、ミニマップには映らない戦況把握もできるようにしておきたい。
これは敵側も同じ。むやみやたらに走れば、すぐそばにいる敵にこちらの位置情報を渡すことになる。前線の外側に自分がいる場合は、なるべく走らず、歩きやしゃがみで移動するように注意しよう。
音を聞くには、イヤホンやヘッドホンなどの音響ツールは必要不可欠。以前オススメのヘッドホンを紹介した記事があるため、詳しくはその記事を見てほしい。
【その6】交戦距離と撃破可否を理解する
初心者がやりがちなのが、「敵を見つけたから」と、敵との距離感や自身が使用している武器種、障害物の有無を気にせずに撃ち始めてしまうこと。無闇に撃ってしまうと、敵のミニマップに赤点表示されてこちらの位置がバレてしまう。サプレッサーをつけていても、狙われた当人は弾が自分に飛んでくる音が聞こえるため、「その方向に敵がいる」ことがわかり、警戒されてしまう。
そうならないように気をつけるべき点は以下三つだ。
- 自分の使う武器の得意距離を理解する
- レティクルの中央に敵をとらえてから撃つ
- 閉所を走り回る敵は狙わない
それぞれ解説しよう。
自分の使う武器の得意距離を理解する。
武器にはそれぞれ得意とする距離がある。SMGは15m前後の近距離、ARは30m前後の中距離、SRは50mほどの遠距離だ。それよりも遠い距離を狙っても、TTKが下がったり、弾がぶれて満足に当たらなかったりしてしまい、敵を逃がすことが多くなる。自分の使う武器種をしっかり理解し、狙おうとしている敵が得意距離内なのかどうか、しっかり見極めてから撃とう。
レティクルの中央に敵をとらえてから撃つ
簡単に言えば「ちゃんとエイムしてから撃て」ということ。
弾は照準を合わせた先にしか飛んで行かないため、ちゃんと狙いを定めてから撃ち初めないと、無駄にこちらの存在を気づかせることになる。遭遇戦なら致し方ないが、敵を横から安全に攻撃できるのであれば、ちゃんと敵をレティクルの中心に合わせてから、射撃ボタンを押そう。
ちなみに、「レティクル」というのは、簡単に言えば「サイトの中心の点」のことだ。
閉所を走り回る敵は狙わない
閉所というより、隠れられる場所がすぐそばにあり、それに向けて走っている敵を狙うな、ということだ。
エイムに自信がないのであれば、敵を撃っても仕留めきれず、そばの遮蔽物に身を隠し、そのまま頭出しで反撃されてしまう可能性がある。
「敵を見つけたから」とすぐに撃ちだすのではなく、そのまま持続して狙い続けることのできる状況なのか、いったん冷静に判断してから撃ち始めるようにしてほしい。
◆まとめ
ここまで色々な立ち回り解説をまとめてきたが、1番大切なのは、
- 諦めず練習し続け、自分の行動を反省することができるか
である。
CoDは長い間遊ばれ続けている作品で、マルチプレイにいるプレイヤーの腕前は誰も彼もが相当な力を持っている。しかし、彼らも初めは初心者で、キルレ1にも満たないプレイヤー達であったはずだ。
一朝一夕でできるようになる生やさしいゲームでは無いため、初めのうちは非常に辛いかもしれない。しかし、頑張って負けじとプレイし続け、初めてキルレ1を超えた時、初めてスコアトップを取った時、このゲームの面白さに気付けるはずだ。それまでぜひ、挫けずにプレイし続けてほしい。
では!