今回は、COD BOCWでKD率1.0を超えた中級者がより上手くなるためには、どのようなことを意識して立ち回るべきなのか、を紹介する。
初心者脱出の目安と言われている「KD率1.0」までは、練習は必要なものの、ぶっちゃけプレイ時間とプレイスキルが比例的に上がっていく。それでもFPS初心者なら100時間くらいはかかるが…
しかし、そこから先は、色々考えながら練習していかないと、プレイスキルを上げるのは難しい。
ではどんなことを考えながらプレイすれば、KD率1.0を超えた中級者が更に上手くなれるのか、私の経験をもとにまとめてみたので、「これからもっとうまくなりたい!」という人は参考にしてほしい。
なお、「まだKD率1.0を超えていないです…」という初心者は、本記事の内容を意識していくのは少し難しいところ。なのでまず以下の記事を参考に練習してほしい。
◆立ち回り方解説
【その1】敵のいる場所を具体化する
- ミニマップに映る味方の位置や敵の赤点
- 一瞬見えた敵の位置と敵が向かった方向
- 周囲の足音…
より立ち回りが上手くなるには、これらを総合的に見て、敵がいる位置をある程度具体化する能力が必要になる。「この方向にいる」だけでは足りない。「この位置にいる」まで判断するのだ。更には、敵がこの後どういう動きをするか、敵の気持ちに立って推測することも必要だ。
具体例を挙げていこう。以下の例では
- ミニマップに赤点が2つ、自分よりも離れたところに表示され、かつ味方の多くがリス位置後方に固まっている
- 自分の視界内にも敵が2人映っている
ことがわかる。ということは、敵の多くが自分と逆サイドに存在しており、自分のすぐそばには1人くらいしか敵がいないと推測される。
もう1つ例を挙げよう。今度は、味方の偵察機が出ている中、敵と撃ち合って負けそうになり、撤退した場面。
- ミニマップに映った敵の位置と数
- 近くで味方が拠点確保している
といくことから、おそらく直前まで戦っていた敵だけがこちらに詰めてきて、他の敵は拠点確保に向かうと考えられる。それならば、岩陰から敵1人が攻めてくるのを待っていれば、その場は凌げる。
このように、より具体的に敵のいる位置を考え、かつ相手の立場に立ってどう動こうと考えるか、立ち回り力を上げるにはここまで予想することが大切なのだ。
【その2】待つ時は待つ!進む時は進む!
より立ち回りに無駄をなくすには、
- これ以上進むのは危険と判断して待つ取り組み
- 進行のチャンスととらえて進んでいく取り組み
をしっかりと切り分ける必要がある。【その1】で挙げた「敵の位置の具体化」を行い、「この先には味方がおらず、かつ敵がいるのが間違いないので非常に危ない」と判断したら、攻め込まずに待つ判断をしよう。
【その3】戦闘態勢時は画面中央を、索敵時はミニマップを見る
前作「CoD MW」が発売されてからしばらくたった際、日本経済新聞のYouTubeアカウントにて、FPSプロプレイヤーの強さに迫った動画がアップされていたので、見たことがあった。まさか日本経済新聞社がゲームについての動画を上げるとは…
その検証結果では、
- アマチュアは画面全体を小刻みに移動し、見る場所が落ち着かない
- プロはミニマップを見る時と、敵を見る時がはっきり分かれている
と発表されており、これを見て筆者も気付くことがあった。確かに筆者も、周囲を漫然と見て、敵が見えたらそこに照準を持って行く、という動きをしており、撃ち始めるまで若干の遅れが発生していたのだ。動き回る時も、画面全体をうろうろするよう見ており、「ここに敵がいそう」という意識を持って画面を見れていなかった。
これ以降、
- まずミニマップで状況把握
- 敵がいないと予想出来たら、画面中央に視点を向け動く
- また敵がいそうな場所に来たらミニマップを見て把握
- 敵がいそうな場所にレティクルを持っていき、そのレティクルを集中して見る
という動きを意識した結果、かなり勝率が上がったように感じた。
ミニマップを見る時とそれ以外の時をはっきり分け、敵がいそうな場所にレティクルを向けた上で、画面中央を集中して見ておくように意識してみてほしい。
【その4】常に射線を切れるルートを考える
敵陣に攻め込むことももちろん大切。ただ、やみくもに突撃してはただやられるだけだ。サプレッサーを付けてもこれは変わらない。敵陣に攻め込むチャンス!という場合でも、上手くいかなかった場合や、不意打ちされた時に射線を切るためのルートを頭の片隅に置いておいてほしい。
何も具体的に「ここで戦う場合はこのルートを通ってからこっちに身を隠して…」なんて細かなことを考える必要はない。「どの遮蔽物に身を隠せば一時的に射線を切れるか」が分かれば十分だ。そのためにも、マップ構造や遮蔽物の位置を把握しておくことが大切。ここは何度もプレイして覚えていくしかないので覚えていこう。
【その5】キルログで敵位置を推測する
あまり注目されることのない「キルログ」。実はこれ、非常に大事な索敵情報源である。特に、裏取りを仕掛ける際は、ミニマップよりも重要といっても過言ではない。
キルログには、直近数秒間の敵味方のキル情報が表示される。キルログ上にどのように表示されるかによって、考えるべきことをまとめてみた。
まず、味方がキルした旨の情報が沢山表示されている場合。この場合は、敵のリス位置から多くの敵がリスポーンしてくることになる。その時に自分が裏取りを仕掛けている最中なら、背後からリスした敵がやってくることになるし、正面から攻め込んでいるなら、一気に前に出れるチャンスだということがわかる。
逆に、味方がキルされた旨の情報が沢山表示されている場合。この場合は、味方が一斉に前線から引いていることを示す。その時に自分が裏取りを仕掛けている最中なら裏取りの絶好のチャンスになるし、正面から攻め込んでいるなら自分も撤退するか、敵に気付かれない場所に逃げ込み、味方が前線に上がってくるのを待つ必要があることがわかる。
【その6】曲がる時はクロスヘアを角に合わせる
いくら敵の位置を推測しても、「H.A.R.P.」でも出ていない限り完全に予測はできない。曲がり角の先に実は敵がいる、とも限らないのだ。
そういった時に少しでも戦闘の勝率を上げるべく、角を曲がる時にはクロスヘアを角に合わせ、ぐるっと曲がるようにすれば、曲がった先に敵がいても、その敵にすぐにエイムを合わせやすくなる。漫然と曲がっているだけ、というプレイヤーは、これを意識して曲がり角を曲がってほしい。
◆まとめ
- 敵のいる位置を具体化
- 待つ時、進む時をしっかり分ける
- 画面を見る位置はフラフラせず固定化
- 常に射線を切れるルートを意識
- キルログで状況把握
- 曲がる先にレティクルを合わせる
という以上6つを意識し、できるようになれば、多少エイム力が悪くても十分戦える。いきなり全部実現するのは無理なので、少しづつ、練習して身につけていって欲しい。習得していけば、より楽しいFPSライフが待っているぞ!
では!