今回は、「XDefiant」からFPSを始めた、という初心者向けに、どんなことに意識して立ち回るべきなのか、筆者が本作をプレイして感じたことをまとめていく。
私のFPS歴は、この記事を書いている2024年6月時点で約8年。初めの方はとにかくやられまくり、キルレ1割れは当たり前だった。
その後、様々なFPSゲームをプレイし、立ち回りを研究し、現在ではどの作品でもキルレ1超えは当たり前になった。
そんな私が、どのようなことを意識して立ち回りをしているのか、まとめてみた。初心者の方はぜひ参考にして見てほしい。
◆立ち回り方解説
【その1】ミニマップを見る
画面左上にあるミニマップ。ここには、自分の周りの味方の位置と向いている向きを青矢印で表示される。また、近くで発砲時した敵の位置が赤点で表示されている。ミニマップに表示される情報を確認することで、索敵に必要な様々な情報を入手できるのだ。
始めのうちは「画面上に敵がいないか」ばかりに意識がいってしまうだろうが、ここは3秒に1回はミニマップを見るよう、意識付けていこう。
ミニマップで入手すべき情報は、
- 自分の周囲に味方がいるか
- 味方は何人いて、どの方向を向いているか
- 敵の赤点はどこに出ているか
の3つである。一つずつ解説する。
自分の周囲に味方がいるか
自分の周囲に味方が複数人いれば、その周りには敵はいないことを示す。反面、味方が側にいないということは、周囲に敵がいる可能性が高いことの裏返しでもある。
ミニマップを見ることで、今自分が置かれている状況を判断できるため、必然的に「今、自分は周囲に気を付けなくてはいけない場面なのかどうか」が判断できるようになる。
味方は何人いて、どの方向を向いているか
体力の少ない本作では、基本的に味方と歩調を合わせ、お互いの死角をカバーする動きが必要となる。特に本作では、クリアリングが必要なマップ構造が多く、尚更お互いのカバーが重要だ。その為にも、味方が見ている方向と同じ方向を警戒していては、自分1人しかその場にいない状況と同じと考えるべきである。
味方の向いている方向は、ミニマップの青矢印の向き先でわかる。それを見て、味方が向いていない方向を警戒するよう、立ち回りを変えていこう。
敵の赤点はどこにでているか
ミニマップ上に赤点が出るということは、そこに敵がいるということ。自分が孤立しているなら赤点の場所を避けて移動すればよし、味方が近いならそのまま攻め込んでもよし、と、戦況を判断した適切な動きが取れる。
このように、ミニマップを見るだけで、実に様々な情報を手に入れることができ、戦況を有利に運べる。絶対に見るように癖付けよう。
【その2】前線を意識する
前線とは、前方にいる味方同士を結んで引いた線である。
前線がわかれば、
- 周りに敵がいる可能性がどれくらいか
- 今は走るべきか歩くべきか止まるべきか
- エイムして敵を迎撃すべきか
がわかる。
前線の内側なら敵はほぼいないと考えられ、外側なら敵が近くにいる可能性が高くなる。自分が前線のすぐそばにいるなら、その場で待ち構えておけば、こちらに向かってくる敵を一方的に叩くことができる。
本作はマップが広く、複雑に入り混じっていたりするため、前線を把握する難易度が少し高めだが、ここで紹介する方法を身に着ければある程度は予想できるようになるはずだ。
前線を把握するには、ミニマップを見て手に入れた味方の位置をもとに、1番敵陣に近いもの同士をなぞる形で線を引けば理解できる。
具体的な例を示そう。こちらのミニマップを見て、前線はどこと予想できるだろうか。
このミニマップ情報から得られるのは以下の通り。
- 自分のいる場所の左右を味方が見張ってくれている
- 自分の後方からは味方が上がってきているので、敵がいる可能性は低い
- 自身の左側にいる味方は、前方にいる敵を狙って撃っている
これより、前線はこのように想定され、赤星の部分から敵が出てくることが予想できる。今の自分がいるポジションをあまり動かず、そばの建物から出てくる敵を迎撃すれば、それだけでキルが取れる可能性が高いことがわかる。
続いてこちらではどうか。
このマップからわかる点は、
- 自分の前方を見ている味方は一人のみで、1方向しか見ていない
- 他の味方は左後ろにしかおらず、自分の後方のカバーは無い
- 自身の左側通路は誰もカバーしていないため、敵はいくらでも通ってこれる
といったことである。
よって、前線は以下の通り。自分は前線の更に先に一人だけいる状態のため、敵がすぐそばからやってくる可能性が非常に高く、左右含めて常に警戒する必要がある。可能なら、一旦味方がいる地点まで引いた方がよい。
これらを試合中にパッと考えるのは相当大変だが、ここは練習して慣れていくしかない。常に意識しておこう。
【その3】マップを覚える
先に紹介した「前線」を正確に把握したり、状況に応じて戦い方を変えたりするには、マップ構造を覚え、どこからどこまで射線が通るのか、を把握する必要がある。マップ構造を覚えていれば、敵の裏をかきやすくなったり、迎撃がしやすくなったりする。
ここは完全に知識頼りになるため、プレイ時間や研究がものをいうが、こればかりは仕方がない。何度もプレイして、マップ構造を覚えるようにしてほしい。
【その4】味方と一緒に行動し、味方が見てない方向をカバーする
FPSは視界が限られる場面が多く、死角から隙を突かれてすぐデスに繋がってしまいがち。それでも、味方と共に行動すれば、死角を限りなく減らしていける。まだ自分の腕前に自信が持てないうちは、味方と一緒に行動するように心がけよう。
一緒に、というのは、ミニマップに表示されている範囲のさらに半分の範囲内に味方がいる状態を指す。
ただ、味方に完全に任せて、自分はただ後ろからくっつき索敵しない、は良くない。味方が先に進み、何処かの方向へ視線を向けたのであれば、味方とは別の方向をカバーするなど、味方と力を合わせて索敵範囲を広げることを意識するとよい。
【その5】音をよく聞き、こちらは音を出さない
FPSでは、足音、銃撃音、リロード音など、実に色んな音が発せられている。これらの音を集め、参考にすることが、非常に重要な索敵要素である。具体的には、
- 足音がする ⇒ 誰かが近くにいる。
- 足音が不規則に聞こえる ⇒ 近くに複数人いる
- リロード音が聞こえる ⇒ 敵は無防備状態のため絶好の攻撃チャンスである
- サプレッサー特有の「パシュッ」という音がする ⇒ すぐ側にサプレッサー持ちの敵がいる
などだ。たかが音、されど音、しっかりと周囲から発する音を聞き、ミニマップには映らない戦況把握もできるようにしておきたい。
音の情報は、敵側にも同じように伝達される。むやみやたらに移動、発砲すれば、敵にこちらの情報を渡すことになる。自分が前線の外側にいる場合は、なるべく走らず、歩きやしゃがみで移動するように注意しよう。
音を聞くには、イヤホンやヘッドホンなどの音響ツールは必要不可欠。以前オススメのヘッドホンを紹介した記事があるため、詳しくはその記事を見てほしい。
【その6】交戦距離と撃破可否を理解する
「敵を見つけたから」と、敵との距離や自身が使う武器種、障害物の有無を気にせずに撃ち始めてしまうと、敵を倒せないだけでなく、敵にこちらの位置がバレて反撃される恐れもある。
そうならないように気をつけるべき点は以下三つだ。
- 自分の使う武器の得意距離を理解する
- レティクルの中央に敵をとらえてから撃つ
- 閉所を走り回る敵は狙わない
それぞれ解説しよう。
自分の使う武器の得意距離を理解する。
武器にはそれぞれ得意とする距離がある。ざっくりだが、SMGは10m前後の近距離、ARは25m前後の中距離、SRは40mほどの遠距離だ。それよりも遠い距離を狙っても、威力が下がったり、弾がぶれて満足に当たらなかったりしてしまい、敵を逃がすことが多くなる。自分の使う武器種をしっかり理解し、狙おうとしている敵が得意距離内なのかどうか、しっかり見極めてから撃とう。
距離感が見るだけではわからないなら、射撃練習場に行こう。ダミー人形が距離ごとに分けて配置されているため、視覚的に距離感が掴みやすいはずだ。
レティクルの中央に敵をとらえてから撃つ
簡単に言えば「ちゃんと狙ってから撃て」ということ。「レティクル」というのは、簡単に言えば「サイトの中心の点」のことだ。
弾は照準を合わせた先にしか飛んで行かない。その為、ちゃんと狙いを定めてから撃ち初めないと当たらない。遭遇戦なら致し方ないが、敵を横から安全に攻撃できるのであれば、ちゃんと敵をレティクルの中心に合わせてから、射撃ボタンを押そう。
閉所を走り回る敵は狙わない
閉所というより、隠れられる場所がすぐそばにあり、それに向けて走っている敵を狙うな、ということだ。
初心者の内は狙いが正しくつかず、敵を撃っても仕留めきれない場面がおおい。そのまま敵はそばの遮蔽物に身を隠し、被弾を避けながら反撃してくる可能性がある。
「敵を見つけたから」とすぐに撃ち始めるのではなく、そのまま持続して狙い続けられる状況なのか、いったん冷静に判断してから撃ち始めるようにしてほしい。
◆まとめ
ここまで色々な立ち回り解説をまとめてきたが、1番大切なのは、
- 諦めず練習し続け、自分の行動を反省することができるか
である。
チームシューターのFPSゲームは長い間遊ばれ続けているゲームジャンルであり、プレイヤーの腕前は誰も彼もが相当な力を持っている。しかし、彼らも初めは初心者で、キルレ1にも満たないプレイヤー達であったはずだ。
一朝一夕でできるようになる生やさしいゲームでは無いため、初めのうちは非常に辛いかもしれない。しかし、頑張って負けじとプレイし続け、初めてキルレ1を超えた時、初めてスコアトップを取った時、このゲームの面白さに気付けるはずだ。それまでぜひ、挫けずにプレイし続けてほしい。
では!