今回は、AWSの資格の1つ「AWSソリューションアーキテクトアソシエイト(AWS SAA)」を取得するための勉強法や、どれくらいの期間にわたって勉強していたのか、についてまとめていく。
私自身、基盤やネットワークなどは全く知識はないのだが、昨今のクラウドサービスの流れを身に着けるべく、独学で勉強を開始。なんとか資格取得できた。
それにあたり、私がどんな勉強を行ってきたのが、どんな参考書や問題集を使ったのか、まとめていこうとおもう。これから受験を考えている方は、是非参考にしてみてほしい。
◆そもそものIT知識はどんなもの?
「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」「データベーススペシャリスト」は保持していた。
が、クラウドや基盤系の資格は一切持っていなかった。
◆勉強期間はどれくらい?
1日1時間の勉強を、約2か月続けていた。
途中、やってない日がポツポツあったりしたので、密集させると1ヶ月半くらい。ざっと40時間ほどだ。
◆勉強計画はどんなだったの?
2ヶ月前から1ヶ月間:教本の読み込み
基礎的な単語や考え方を理解すべく、教本を買い、1日1章ずつ進めながら、登場するサービス名や、サービスごとの特徴を把握するようにした。まさに「基礎固め」だ。教本だけではわからない部分は、インターネット検索して、都度教本に書き足していった。
1ヶ月前から本番前日:模擬試験のリピート
1ヶ月弱かけて教本の読み込みが終わった後は、模擬試験5つを繰り返し解いて、実際の試験での問われ方や考え方を身につけていった。
模擬試験は本番と同様65問で1セットだったが、AWS SAAの問題は1問解くのに時間がかかるため、30問から35問単位に切り分けて解いた。
AWS SAAの問題は全て選択式なのだが、問題を読み、与えられてる状況を把握し、最適なサービスの組み合わせや、要件を満たすのに障害となる事象がなにか、都度考える必要があるので、妙に時間がかかる試験だった…
問題を解く時は、最後まで時間は計らなかった。応用情報やDBSPのような、時間との勝負になるようなジャンルの問題ではないので、ここはシビアに考えずに取り組んだ。
本番
直前に確認したのは、覚え切れているか不安だったサービスの内容や制約事項を少し見ただけだ。
私の場合、試験会場はテストセンターだった。なので、入って受付をすませると、すべての荷物をロッカーにしまってそのまま会場入りなので、試験開始の直前の直前まで勉強する、ということはできなかったのだ…
実際の試験では、過去問で出題された問題と同じ問題が出てくることは1つとしてなかった。問題文をよく読み、選択肢に記載されているサービスがどんなものなのか、どんな制約があるのか、手渡されたホワイトボードに都度書いて整理しながら解いていった。非常に疲れた…
◆結果はどうだったの?
無事合格!得点は739点だった。合格点720点なので、かなりギリギリ…ちなみに満点は1000点だ。
◆どんな参考書や問題集を使ったの?
参考書は「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト」を使用した。
以下に、Amazonリンクを張り付けておく。
AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト
- 作者:NRIネットコム株式会社,佐々木 拓郎,林 晋一郎,金澤 圭
- 発売日: 2019/04/20
- メディア: 単行本
AWS AASを取得するうえで把握しておくべきサービスが一通り記載されており、まさにAWSの基礎学習に最適な教本だと思う。
章構成としては、ネットワーク部門、ストレージ部門、セキュリティ部門など、大まかなサービス単位でくくられて1つの章として作られているため、基盤のそれぞれのレイヤーでどんなサービスが提供されているのか、体系だって理解することができる。また、最終章には模擬問題が30問分存在しており、実際の試験問題に近い問題を通して、サービスを理解しているか、確認することも可能だ。紙媒体資料以外にも、実際にAWSサービスを組み合わせて環境構築を行っている事例がまとめられているURLもあるので、それを参照すると、よりサービスの使い方を理解することができた。
ただ、あくまで「基礎教本」なので、細かなオプション設定や、類似したサービスの比較、などといった内容までは出てこない。私は何とかこの1冊で乗り切ったが、もしお金に余裕があれば、もう1冊、少し細かいところまで書いてある教本を購入するとよいかもしれない。
問題集は、スマホアプリの「Udemy」を使った。
このアプリは、AWSに限らず、「開発、IT・ソフトウェア、データサイエンス、エクセル、マネージメント、マーケティング」などに関する資格試験の問題集や通信教材を配布しているアプリである。(なんでも、世界最大級のオンライン学習プラットフォーム、なんだそうな)
自分が勉強したいテーマを選んで、都度アプリ内課金して入手する。私は「AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集」という教材を購入した。ちょうど割引期間だったので、2000円足らずで購入できた。(割引なしだと4000円近くした記憶がある)
この教材は、実際のAWS SAAの試験問題に近い問題を、実際の試験問題数である65問用意しており、それが5回分も入っている。AWS SAAの問題集は、紙媒体も電子媒体もほとんど売っていないので、5回分も入っているのはすごくありがたかった。
ただ、この教材で出てくる問題、感覚的には実際の試験問題よりも少し難しい…各サービスの持つ細かなオプション名や、その特質性まで問われてくる。中には、参考書で紹介した「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト」にも書いていないようなオプションが問題に入っていることもあるので、そういう問題は理解にかなり苦しんだ…Google先生で何度サービス内容を検索したことか…
また、解説も用意されているのですが、説明内容が少しわかりにくいのも欠点だった…「つまりどういうこと?」と聞きたくないような文章が所々みられた。
そのため、「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト」以外にも、あと1冊、もっと細かいところまで書いてある教本があるとよかったかな、と思った。
◆まとめ
AWS SAAは、IPA系列の資格と異なり、参考書や問題集が十分に整ってはいないので、勉強が結構大変でした…このブログで紹介した参考書や問題集を見つけることができてよかったと心から思う…
AWS SAAを受けよう、と思っている人の勉強法の参考になっていれば幸いだ。
では!