秋吉ブログ

20年以上にわたり様々なゲームをやりまくっている、ゲーム大好きな管理人「秋吉」が書くブログです。ゲーム情報を盛り沢山出していきます。ゲーム以外の情報も時々…

【ウォッチドッグス レギオン】プレイした感想 ~ハッキングを駆使したステルス&戦闘アクションが面白い!~

今回は、PS4のゲーム「WATCH DOGS:REGION」をプレイした感想と、このゲームの良い点、悪い点をまとめていこう。

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2020年10月末に発売された「WATCH DOGS:REGION」。全体的な評価はぼちぼち、といった感じ。過去作「WATCH DOGS 2」が比較的高評価だったため、あまり購入しないほうがいいのかなぁ…と感じている人もいるのではないだろうか?

 

実際に購入し、エンディングまでプレイしてみたため、感想と、感じた良い点、悪い点をまとめていく。 

なお、私は過去のWacth Dogsシリーズは未プレイである。その上での感想として読んでほしい。

 

 

◆個人的感想

総評

ストーリーよし、アクション性よし、移動のし易さよし、と、オープンワールドゲームで不評につながりやすい要素すべてが十分に練られている、非常に面白い作品であると感じた。やり込み面が薄いことだけは残念であったが、それ以外にはほぼ不満点は無い。オープンワールドゲームにしては珍しく、ゲーム開始から最後まで一気にやり込んでしまうほどのめり込んだ。

気になっているけど、購入してよいか迷っている…というような人は、迷わず買ってやってみることをオススメする。

 

どんな人にオススメ?

  • これまでにない斬新なアクションゲームがやりたい!
  • ストーリーを重視してゲームを選ぶ!

という人は楽しめる。逆に

  • やり込み要素が豊富なゲームをやりたい!
  • キャラに感情移入しながらゲームプレイする

という人には向かないだろう。

 

◆このゲームの特徴

ディストピア化したロンドンを舞台にしたオープンワールドゲーム

本作はオープンワールドというジャンルのゲームである。広大なフィールドを、プレイヤーの思うまま自由に動きまわり、各地で起こるミッションを受注、攻略することでストーリーを進めていく。

本作の舞台であるイギリスの首都「ロンドン」は、とある組織の陰謀により、街中に監視カメラや監視ドローンが張り巡らされ、警察や法律は腐敗し、市民は恐怖政治に震えながら過ごす、ディストピア化された近未来が舞台になっている。地名や建造物は現在のロンドンに存在するものがそのまま再現されており、軽い観光気分を味わえる。

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近未来化されたピカデリーサーカス

 

街中には、敵がたむろしている警告区域が存在し、基本的にその区域内でミッションを行う。ミッションには、敵の機密情報を入手したり、主要人物を救出したり、特定設備を破壊したりと、内容によってさまざまだ。

  

ハッキングを駆使したステルス&戦闘アクション

本作の大きな特徴としては、やはり「ハッキング」の存在だ。ハッキングすることで、ドアの開閉、トラップの起動や停止、監視カメラの占拠まで行えるのがとにかく斬新だ。

 

本作はメタルギアシリーズのように、ステルスプレイを前提としたゲームになっている。ミッションの舞台である警告区域には、武装した特殊部隊員や戦闘ドローンがうろうろしているため、彼らの目をかいくぐるために、

  • 監視カメラをハッキングして敵がいないルートを選んだり
  • 敵の持つ携帯端末をハッキングして注意力を削いだり
  • 小型ドローン「スパイダーボット」を使用して拠点外からひっそりとミッション達成したり

と、様々なハッキング手段を使用し、なるべく敵にバレることなくミッションクリアを目指していく。

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監視カメラをハッキングして、周囲を偵察したり…

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「スパイダーボット」を使用して秘密裏に潜入調査したり…

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貨物ドローンに乗って上空から攻め込むことも可能!

 

敵にバレたら格闘戦や銃撃戦がスタート。遮蔽物に隠れて銃で敵を倒したり、電子ナックルで殴って敵を吹っ飛ばしたり、よくあるオープンワールドゲームの要素がそのまま取り込まれており、戦闘で敵を全滅することも十分可能。アクションゲームに自信があるプレイヤーは、ステルスではなく正面から挑みに行っても良いだろう。

 

ハッキングアクションは、初めは限られたことしかできないが、他作品でいうスキルポイントに当たる「テックポイント」を入手し、それを消費することで、対応したハッキング技術を入手できる。ハッキングアクションをどんどん解放していくと、今までできなかったアクションができるようになり、ステルスや戦いの選択肢が広がっていく。

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これがスキル一覧。テックポイントを消費して入手していく

 

街中のキャラすべてが味方!

本作には主人公が存在しない。というより、街中のキャラすべてが主人公になる。街を歩いている一般人に声をかけ、採用ミッションを達成すると、以降はそのキャラも操作キャラとして使用することができる。採用対象に縛りは無い。

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街中のありとあらゆるキャラを味方にできる。キャラごとにスキルが異なるだけでなく、姿や声までも異なる

 

更に、各キャラにはそれぞれ固有スキルが備わっており、一人として同じスキルの組み合わせのキャラは存在しない。

  • ドローンのハッキングに長けている人
  • 戦闘系の装備を多く持っている人
  • ステルス系の能力を備えているもの
  • デメリット系の能力しか持っていないもの…

など様々。達成したいミッションに最適なキャラがいないのであれば、求めるスキルを持つキャラを採用してミッションに挑む、ということができる。

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操作キャラの持つスキルや装備品の一覧。

 

反乱組織「デッドセック」による反撃の物語

本作は、反乱組織「デッドセック」が、ロンドンの議事堂に設置された爆弾解除をするところから始まる。

この爆弾解除ミッションは実は罠であり、事件の首謀者「ゼロデイ」により別の大事件が発生、更に「デッドセック」は「ゼロデイ」率いる組織に拠点を襲撃され壊滅し、最終的には「デッドセック」は事件の首謀者として政府から指名手配されてしまう。

命からがら襲撃から生き延びた「デッドセック」のリーダー「ザビーネ」は、他に生き延びていた「デッドセック」メンバーを秘密裏に集め、ディストピア化されたロンドンを救うのに合わせ、「ゼロデイ」の正体は誰なのか、探っていくことになる。

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ロンドンを支配する「ゼロデイ」。その正体は誰なのか、反乱組織「デッドセック」による冒険が幕を開ける

 

◆このゲームの良い点

近未来敵ガジェットを使ったアクションが楽しい!

ハッキングを使ったアクションは、他のオープンワールドゲームには存在しない斬新なシステムで、とにかく楽しかった。始めは操作性に少し戸惑ったが、慣れてくると自分が思った通りのハッキングを即座にでき、他のステルスゲームにはないスタイリッシュな戦いができた。

  • 敵の1人は監視カメラから異常音を出してひきつけて、一人はスマホから異常音を出して敵の警戒心を解かせよう
  • 敵に気付かれたが、即座に電子攻撃でひるませ倒してしまおう
  • 敵の攻撃ドローンをハッキングして敵同士で攻撃させよう
  • 銃を持つ敵がいるから、銃を詰まらせるハッキングを仕掛けて近接攻撃に持ち込もう

など、様々なことができて非常に楽しかった。

それら一つ一つのコマンドが、L1ボタン1つでハッキング対象に合った適切なハッキング動作をしてくれるため、戦闘時も銃撃戦と格闘技に加え、ハッキングを駆使してテンポよく戦えた点は非常に高評価だ。

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敵の携帯をハッキングして注意力を削ぎ、背後から攻撃

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バレてしまったら銃撃戦だ。シューティングの腕前が試される

 

移動が楽!かつ楽しい!

本作のフィールドはロンドンの都市部だけ。そのため交通区画がきれいに整備され、岩などの障害物に邪魔されること無く、行きたいところにスムーズに行ける。これは移動がかったるくなりがちなオープンワールドゲームとしては非常に印象が良かった。

更に、自動運転の存在、これが個人的に非常によかった。自分がいきたい場所を指定すれば、何も操作しなくてもその近くまで自動で動いてくれる。他のことをしながら目的地まで移動でき、非常に楽ちんだった。

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テムズ川を片目に、自動運転で観光しながら目的地に移動できる

 

様々な難易度調整が可能!アクションゲームに自信が無くてもOK!

本作には難易度が「イージー」「ノーマル」「ハード」の3つ用意されている。

難易度「ノーマル」以下であれば、前述のハッキングアクションを駆使すれば簡単に敵を全滅できる。アクションゲームに自信がない人でも、最後まで問題なくプレイができた。工作員が倒されてしまうと、しばらく使用することができなくなるが、ゲーム時間上で30分から1時間すれば再利用できるため、心配は無用だ。

難易度「ハード」になると、敵の攻撃力や銃の命中率が上がり、戦闘になると倒されてしまう危険性が上がるため、よりステルス性が重要視されてくる。アクションゲームに自信のあるプレイヤーは、是非「ハード」で挑んでほしい。

 

また、難易度調整とは別に、採用した「デッドセック」のメンバーが敵に倒されてしまうと、2度と復活することのできない「しんだら最後」というモードまで存在する。これをオンにすると、より緊張感が高い状態でゲームプレイできた。

なお、「しんだら最後」は、ゲーム開始後は「オン」にすることができないため、注意しよう。

 

ストーリーも、登場するキャラ達も面白い!

「デッドセック」を陥れ、街をディストピア化させた、黒幕「ゼロデイ」は誰なのか、敵組織「アルビオン」やその他組織の幹部たちと戦い、時に協力し、時に裏切られ…「次はどんな展開が待っているんだろう」と気になってしまい、止め時が見つからないほど面白いストーリーであった。

色んなオープンワールドゲームをやってきたが、ここまでストーリーが気になったのは「Horizon Zero Dawn」くらいだ。

※ 「Horizon Zero Dawn」の感想記事は以下

www.akiyoshiblog.work

 

 

また、本作は登場するキャラ一人一人に対し、制作人が力をかけて開発していることが分かり、ここも非常に高評価だ。

街中のキャラは、背丈も、声も、見た目も、どれもこれも全く異なる。にも関わらず、どのキャラを使っても、ムービーでのキャラの動き、登場人物同士の会話、すべてが綺麗にマッチするようローカライズされている。声のパターンを用意するだけでも大変なはずなのに、ここまで徹底できているのはさすがだな、と思った。

更に、「デッドセック」を支えるAI「バグリー」がいいキャラをしている。非常に人間じみた、というより皮肉じみたAIで、登場人物たちとの会話や、敵幹部との会話を聞いていて「くすっ」としてしまう点が多かった。あんなAIがすぐそばにもいたらいいなぁ…とも思ってしまったものだ。

 

◆このゲームの悪い点

優秀な工作員数名でクリアできてしまう…

街中のキャラ全員を味方にできる…キャラごとに固有のスキルがある…

それだけ聞くと非常に魅力的だが、街中のキャラの持つスキルはどれもいまいちなものばかり。ストーリー上必ず入手するキャラか、区域を反抗的にすることで手に入る報酬キャラの性能が圧倒的に高いので、ミッションに挑むときはそれらのキャラを使用した方が圧倒的にミッションクリアしやすい。

トロフィーの一部に、「特定の仕事についているキャラで特定の行動を何回する」というものがあるのだが、その条件の大半も、上記の性能の高いキャラで事足りるため、やり込みという点でも、わざわざ街中のキャラを入手するうまみが無いのは残念だった。

 

ロードが比較的長め…

私は通常版PS4に外付けSSDを付け、SSD上にアプリを落としてゲームをプレイした。それでも、ゲーム起動時は約30秒、ファストトラベルには10秒弱かかった。SSDを使用していない場合はもっと時間がかかると考えられる。

また、使用キャラを切り替えようとすると、その度に10秒弱のロード時間が発生する。このゲームの推しである「ミッションごとに最適キャラに切り替えて操作する」という点と嚙み合わせが悪い点はいただけなかった。

 

急に秘密工作員として動ける一般人に違和感…

「デッドセック」の構成員は、街で出会ったただの一般人だ。中には元スパイや元警察官など、偵察や戦闘の訓練を受けていて当然な職業のキャラもいるのだが、それ以外はデザイナーや工事現場員、はたまたホームレス等、戦闘とは無縁の世界にいた人ばかり。

そんな人たちが、「デッドセック」に加入した直後に、命の危険が付きまとうような現場で、銃撃や格闘技を駆使しながら元気よく戦う姿を見ると、なんだか違和感を感じてしまった…

本作の特徴である「誰でも操作できる」というシステムにしたことによる弊害と思う。仕方ない面はあるが、キャラへの感情移入を求める人や、キャラが持つ背景を意識しながらストーリーを見たい人などは、本作の展開に違和感を覚える可能性が強い。

 

やり込み要素は薄い…

本作にはメインミッションの他に、サイドミッション、区画解放ミッション、戦闘員獲得ミッションが存在する。が、どれもこれもやること自体に大した違いは無く、警告区域に侵入してミッションクリアして脱出する、を繰り返すのみで、やり続けていく中でどうしても飽きが来る。

また、レイドモードやPVPモードといったエンドコンテンツが用意されているわけでもない。

やり込み要素があるとしたら、街中に落ちている書類や音声ファイル等を集めたり、服や靴を全種類購入することくらい…オープンワールドゲームにしてはやり込み要素は薄いので、そういったものを期待しているプレイヤーに取っては肩透かしを食らうだろう。

 

 

 

◆まとめ

私のような、過去作をプレイしたことがない人にとっては、非常に楽しんでプレイできる作品であった本作。「WATCH DOGS」シリーズに触れたことがない、という人であれば楽しめること間違いなしなので、ぜひともやってみることをオススメする。

 

では!