今回は、PS5版「SYNDUALITY Echo of Ada」をプレイした感想と、このゲームの良い点、悪い点をまとめていこう。
(本記事の情報は2025/4/17時点である)
2025/1/16にリリースされた「SYNDUALITY Echo of Ada」。筆者は東京ゲームショーで本作の試遊が行われた際にやってみていたが、あまりパッとしないゲームだった記憶しかなかった。
そんな本作が、PvPvEという、最近有名にはなりつつあるゲームジャンルになって発売されたため、プレイしてみた。協会員、賞金首両者の北方、南方地域依頼を全て攻略した上で、本作がどういくゲームなのかまとめてみたので、買おうか気になっている人は是非参考にしてみて欲しい。
個人的感想
総評
ゲームシステムの根幹はすごくいいのに、そこを潰してしまっている、非常に勿体無い作品。
- PvP、PvEのどっちを主体にしたいのか分からないゲーム仕様
- 長時間のゲームプレイによる労力や行動に伴うリスクに見合わない報酬
- シューティングゲームとしては致命的な弾抜け
- メインコンテンツとの連動が一切ないシングルモード
などの不満点が次々に襲ってくるため、楽しいと思う前に嫌になってしまうプレイヤーが多い。面白い要素はあるし、カジュアルユーザーでも遊べるよう作られているため、上手くやれれば人気ゲームになってもおかしくなかったと思うのだが…
オンラインゲームのため、人口確保のためにも多くのプレイヤーにやって欲しいのだが、運営が仕様を変えずに行くのであれば、2025年度中にはサービス終了する恐れすらある。どうしてもやりたいなら、まだ人がいる今の段階に購入することをおすすめする。
※ゲーム仕様が抜本的に変わったのであれば、また戻ってきて遊んでみようと思う。その時は評価が変わるかもだ。
どんな人にオススメ?
- 美少女×ロボット、というゲーム性に惹かれる
- PvPvEの脱出系ゲームが好き
- スローテンポなアクションゲームを求めている
という人にはオススメできる。逆に
- 快適なプレイができないとすぐにプレイを投げ出しがち
- 対人はあまり得意ではない
- すぐにでもPvPがやりたい
という人にはあまりオススメできない。
このゲームの特徴
ロボットを操作するPvPvEのエスケープシューター
本作は、プレイヤーVSプレイヤーVSエネミー(別称PvPvE)と呼ばれるオンライン対戦ゲームにあたる作品。また、「エスケープ フロム タルコフ」という有名な脱出系シューターと同じく、広大なフィールドで敵を倒したり、逃げたりしながら依頼をこなし、素材を集め、無事生きて帰ることを繰り返すゲームである。
PvPvEのゲームは幾つか種類があるが、本作では「クレイドルコフィン」と呼ばれるロボットに乗り込み、これを操作することで任務達成を目指すシステムを採用している。また、相棒となるAI「メイガス」を1体同伴させ、「メイガス」固有のスキルを駆使した探索や戦闘を行うシステムもまた特徴的だ。
ほかのPvPvEでは、「自分以外は全て敵」というバトルロワイヤル的システムが採用されているが、本作では「協会員」「賞金首」という2つの勢力があり、どちらに所属するかで立ち回りが少し異なる仕組みをとっている。「協会員」側のプレイヤーはPvEがメインとなり、他プレイヤーと協力し、強力な賞金首との戦闘や、大型エンダーズの討伐などの任務をクリアしていく。半面、「賞金首」は味方がおらず、「協会員」だけでなく他の「賞金首」とも戦闘するPvPがメインな勢力で、他プレイヤーを倒して各種アイテムを奪取していくプレイがメインだ。
すべてのプレイヤーは「協会員」からゲームを開始するが、ほかの協会員を一定数襲ったり、お金を払って協会を脱退することで「賞金首」になることが可能だ。逆に、「賞金首」から「協会員」へは、一定のお金を払うことで戻れるようになる。
ゲーム進行の主な目的は、用意された依頼を達成することだ。「協会員」「賞金首」でそれぞれ依頼が別に用意されており、最大で4つまで同時に受けることができる。依頼の内容は
- 指定の敵を一定数倒す
- 指定のアイテムを納品する
- アイテムを無事持ち帰る
など多岐にわたる。フィールドに出てこれらを達成すると、指定の報酬を受け取ることができるだけでなく、後述するクラフト用のレシピを入手出来たり、ショップに新たなアイテムが並んだりする。
広大なフィールドの各地には、「エンダーズ」と呼ばれるモンスターや、プレイヤーを見つけ次第攻撃してくる盗賊団がうろついている。彼らを倒す依頼もあるし、倒すことでしか手に入らない素材もあるため、状況に応じて戦闘するか逃げるかを決定する。
同じフィールドには他プレイヤーが操作している「クレイドルコフィン」も存在する。彼らと共闘するか、戦闘するかはプレイヤーの自由だ。戦闘となり、敵を撃破すると、敵が持っていたアイテムを自由に奪取できるが、反面、自分が戦闘に負けると、持ち込んでいる「クレイドルコフィン」や武器、アイテムをすべてロストする。
「エンダーズ」や他プレイヤーだけが脅威ではない。フィールドでは「青い雨」が突如として降りそそぐ時があり、この雨に触れている間は、「クレイドルコフィン」の耐性ゲージが削れていく。耐性ゲージが0になると、今度は体力が削られ始め、戦ってもないのに体力がなくなりピンチに陥ることもある。耐性ゲージを回復できるアイテムもあるが、それがない場合は、雨宿りできる場所を探して、天候が回復するのを待つ必要がある。
特徴的な「クレイドルコフィン」や「武器」、「メイガス」を決めるロードアウト
フィールドに出る前に、「クレイドルコフィン」のどのパーツを使うか、どの武器を装備するか、弾薬や回復アイテムはどれだけ持ち込むか、などのロードアウトを決める。クレイドルの種類により、耐久力に優れた機体や、持ち込める積載量が多い機体などの特徴があり、同じクレイドルでも高レアリティになるほど、体力や機動力などの性能が向上する。何があってもいいように、高級な「クレイドルコフィン」を身にまとい、備品もしっかり固めていくか、大破時のロスを減らすために装備数を少なくするか、プレイヤー自身の手で決めることが可能だ。
武器には、連射武器の「サブマシンガン」や「アサルトライフル」、遠距離戦闘向けの「スナイパーライフル」や「マークスマン」、近距離戦闘で火力が出る「ショットガン」など、様々なタイプの武器が登場する。同じ武器種でも、
- 威力減衰や反動が少ないので操作がしやすいが、火力が抑えめな「エネルギー弾」
- 距離減衰があり、反動も大きく制御が難しいが、火力が高い「実弾」
の2種類がある。また、武器にもレアリティが存在しており、高レアリティになるほど火力が高くなるが、その分ショップで購入する費用が高くなったり、後述するクラフトでないと作成できない手間のかかる武器であったりする。
「メイガス」は、それぞれで常時発動するパッシブ能力や、一定時間経過することで利用できるアクティブスキル「メイガススキル」の効果が異なる。具体例を挙げると、
- パッシブ能力として敵クレイドルの体力表示、メイガススキルとして他クレイドルの機動力を下げる罠を設置できる「モビリティジャマー」を展開できる「対クレイドル型」
- パッシブ能力として回復アイテムの高速利用と敵クレイドルのスキャン能力向上、メイガススキルとしてクレイドルの体力を回復できる「ヒールフィールド」を展開できる「クレイドル整備型」
- パッシブ能力として雨雲レーダーの表示と周囲のAO結晶の質を可視化でき、メイガススキルとして雨によるダメージを受けない「シェイドフィールド」を展開できる「天候適応型」
など、全部で5つのタイプが用意されている。依頼内容や、他プレイヤーに襲われた場合のリスクを考慮して、持ち込みたい「メイガス」を変更することができる。
「ガレージ」を改築し、生活拠点を拡充
ドリフターの活動拠点であり居住地となる「ガレージ」では、
- 機体や武器を購入する「ショップ」
- 消費アイテムや装備を造る「クラフトライン」
- メイガスを自由に着せ替えられる「ワードローブ」
など、様々な設備が存在する。それ以外にも、必要な素材を用意してクラフトをすることで、メイガスの能力を向上させたり、「クレイドルコフィン」の持つセーフティポケットの量を拡大させるなど、任務を達成する上でのサポート性能を向上することもできる。
素材や武具、強力な「クレイドルコフィン」は、フィールドに出て拾ってくるもの以外にも、クラフトして作るものも存在する。クラフトには低レアリティの素材いくつかとお金が必要なうえ、指定の現実時間を待つ必要がある。
武器やクレイドルは消耗品であり、使い続けることで消耗し、性能が劣化していく。そういう時は、指定の金額を払って修理することで、新品同様の機能まで持ち直すことが可能だ。
1本道を進み、ログを回収するストーリーモード「アメイジア事故調査委員会」
通常マップとは別の小規模マップを舞台にし、フィールド上に点在するログを回収するモードである「アメイジア事故調査委員会」がある。このモードは他プレイヤーはいない1人プレイ専用のモードだ。
フィールドには、盗賊団やエンダーズが点在しており、プレイヤーを見つけては襲い掛かってくる。また、オンラインのフィールドには出てこない特別機体が登場することも。
彼らを退けながら、落ちているログを回収することで、この世界に起きていた過去の出来事をまとめた映像や音声を入手できる。
「青い雨」により人類の大半がいなくなった終末世界を冒険するストーリー
2099年の新月のある日、地中海に突如として青色をした雨が降り注いだ。この雨に降れた人類はたちまち息絶えてしまう恐ろしい性質を持っており、この「青い雨」がいつしか世界中に降り注ぐようになったことで、人類の大半は消失してしまった。また、「青い雨」は動植物には無害であり、またこれまでには見たこともない凶暴なモンスターである「エンダーズ」を発生させたことで、もはや地上で人間が安全に暮らせる空間はなくなっていた。
そのため人々は地下深くに逃げ込み、優れた科学技術を用いて地下世界「アメイジア」を創造する。また、人類をサポートするAIである「メイガス」を作成したうえ、「メイガス」のサポートを受けながら、「青い雨」の影響を気にせずに地上を探索できるロボってある「クレイドルコフィン」を作成、荒廃した地上の探索へと向かうようになる。「クレイドルコフィン」に乗って探索を行う人々のことは、いつしか「ドリフター」と呼ばれるようになった。
しかし、突如として「アメイジア」は崩壊。これにより、「クレイドルコフィン」や「メイガス」の技術が一般人へも流通するようになり、多くの人類が「ドリフター」となれる機会を得る。「ドリフター」となり、「青い雨」が起きた後に各地で見つかるようになったエネルギー源である「AO結晶」を集めて持ち帰ったり、昔の人間たちの生活様式が知れる情報を持ち帰れば、大金持ちになれるため、やがて多くの人類が「ドリフター」として地上へ向かうようになる。
主人公も、そのような「ドリフター」の一人。自分専用の「メイガス」と「クレイドルコフィン」を手に地上探索を繰り返す中で、謎の調査委員会から「アメイジア」崩壊の背景調査の協力依頼を受けることに。なぜ「アメイジア」は崩壊したのか、その謎を追いながら、プレイヤーは「ドリフター」として一攫千金を夢見ながら、今日もまた、地上へと探索へ向かう。
このゲームの良い点
賞金首側のプレイは難しいながらも楽しい!
賞金首は周囲には敵しかいないため、他のクレイドルの物音がするたびに緊張感が走る。自分は物陰に隠れ、周囲の音と地形情報から敵が来そうな場所を考え、「戦うべきか、逃げるべきか」を常に考える。
戦闘になった場合は、敵の使う武器やこちらの有効射程距離、周囲の障害物情報から、適切な戦闘距離を決めて、敵の体力を削っていく。戦闘寄りな「メイガス」を使用しているなら、メイガススキルを使い、敵の戦況が不利になるよう仕掛ける。これらを組み合わせたうえで、詰めるべきか、引くべきかの判断も常に求められる。
これらの判断をミスし、自分が負けたら、フィールドに持ち込んだ装備品や入手アイテムは全てロストし、依頼内容によってはまた一からやり直し、という緊張感。貴重素材や、依頼達成に必要なアイテムをたくさん入手し、帰還エレベーターに向かっている最中に敵の音が聞こえたら、それこそ気が気でない。この「負けたら終わり」に近い状況で、銃撃戦や駆け引きを繰り広げられる要素は非常に楽しかった。協会員になると、他プレイヤーとの戦闘機会事態が減ってしまうため、このような緊張感を味わう機会が少ない。賞金首として遊ぶほうが、このゲームの楽しさを真に味わえると思う。
また、悪い点に挙げた「協会員側でプレイする際の大変さ」が、賞金首側だと感じないのも利点だった。全員が敵で、誰と戦ってもよい賞金首は、協会員を襲い、パーツや素材を一気に手に入れて売りさばき、お金を稼ぐ、というプレイが、協会員側と比べてやりやすく、だいぶ快適にゲームを遊ぶことができて楽しかった。
複雑さが無く、カジュアル寄りな操作性!
シューティングゲームは複雑な操作を要求され、新規勢の参画難易度が高い。しかし本作では
- しゃがみ、伏せなどの体勢変化やスライディング操作がない
- ホバリングによる空中浮遊もない
- ステップ回避はあるが、一度使った後は僅かな硬直があるため、他のロボゲーのような超速移動はできない
など、操作周りがシンプルかつ鈍重な操作感となっており、シューティングゲーム未プレイの新規勢にも操作しやすい。また、パッドプレイヤー向けに、敵のそばにエイムを持っていくと勝手に吸い付いてくれる「エイムアシスト」がかなり強く働くため、シューティングゲームに慣れていないプレイヤーでもエイム操作もしやすく感じた。エイムアシストは全部で10段階の強度が用意されており、強すぎて逆に使いにくいと思うなら、アシスト度合いを下げていくことも可能だ。
また、クレイドルのパーツは全部で3つ(掘削機を入れると4つ)しかなく、武器に至ってはサイトやバレル、ストックなどのアタッチメント要素もない。ありものを使うだけなので、こちらもシンプルで分かりやすい。他TPSやロボットゲームをやっているプレイヤーだと、このカスタマイズ性の無さには落胆するかもしれないが、個人的にはこのシンプルさはわかりやすくて好きだった。
メイガスのキャラクリが楽しい!
本作では、自分が操作するキャラではなく、同伴する「メイガス」に対してキャラクリができる。このキャラクリのバリエーションが豊富で、個人的には満足だった。
無課金でも、少年少女、年上お姉さん、がっちりお兄さんの4タイプからキャラを選べるうえ、各キャラの見た目も、骨格や目鼻立ち、各種色合いも含めて自在に変更できるため、お気に入りのパートナーを作ることができる。作ったパートナーとともにフィールドに出て、画面の左端に現れては何かコメントをしてくれるだけでもかなりうれしいし、ガレージでたむろする姿を見た際も、「頑張って作ってよかったな」という感覚が持てた。
ボイスが変更できない点や、一部キャラのひげが消せないなどの不満点はあったものの、キャラクリにとてつもない拘りがある場合を除いて、本作レベルのキャラクリができれば十分だと感じた。
フィールドへの切り替えに待ち時間がなくスムーズ!
「エスケープ フロム タルコフ」をはじめとする脱出系シューターは、他のオンラインプレイヤーと同時にゲームスタートする必要があるため、「出撃」ボタンを押しても、他プレイヤーがそろうまで待機する時間が発生する。これのせいで、5分~10分待たされてしまう事態が発生しがちで、せっかくのゲームプレイ時間を無駄にしてしまう要因にもなっていた。
が、本作は1つのフィールド(サーバー)の中に、プレイヤーが入れ替わり立ち代わり入ってくるゲームシステムを採用しているため、どこかのサーバーに空きがあれば、待ち時間がなくゲームを始められる。この点は非常に良かった。
このゲームの悪い点
協会員側で遊ぶ際の仕様がイケてない…
協会員側は、AO結晶採掘とエンダーズ討伐が主要で、PvPは賞金首との戦闘という限られた場面で行われるはず。対人を想定してない人が多く、素材集めや任務攻略に集中できたり、他プレイヤーとの協力任務を行いやすい点が魅力のはずだ。なのだが、
- 協会員が協会員を襲撃可能
- 襲撃しても「要注意協会員」という証がつくだけでペナルティがない
- 他協会員を攻撃せずにいれば、そのうち要注意協会員から協会員に戻れる
という仕様のせいで、真面目に素材集めをするより、油断している他協会員を襲い、物資を奪う方が、金策でも素材集めでも効率がよい、という事態が生まれている。よって、近くに協会員がいても「撃たれるのでは?」という疑心暗鬼が生まれて異常なストレスがかかる。更には、明らかに怪しい挙動をしているプレイヤーが居ても、自衛のためにこちらから攻撃を仕掛けたら、こっちが「要注意協会員」落ちしてしまうというアンバランスさ。相手から攻撃されてからでないと対処ができない仕様のため、協会員として遊ぶ際の不要な不快感はかなり嫌だった。
せめて、協会員が協会員を撃破したなら罰金が発生したり、要注意協会員から復帰するには専用の面倒な依頼を達成しないと戻れない、 などのペナルティを設けたりすべきだったと感じる。
莫大なプレイ時間を要する設計…
強い機体や武器、より高性能な設備を手に入れるには、高級素材がいくつも必要になる。また、高級素材をクラフトする用の素材が別に必要な上、クラフト時は高額な費用ご必要となる。その為、クラフトのために素材を沢山集めたり、お金を沢山稼ごうと思っても、一回の出撃で持ち帰れる物量には限りがある。この「要求する物資量と、一回で収集できる物資」のバランスが、本作は中々におかしい。
レア以上の機体や武器を1から作るなら、1個作るのに平均約3時間は必要だ。クレイドルパーツで3個、武器で2個、掘削機で1個の合計6個を全てレアで埋めたいなら、単純計算で約20時間が必要だ。ここまで時間をかけて作っても、フィールドに出て負けたら全ロスなため、律儀に装備をクラフトするより、賞金首となり、高レア装備を持っている他プレイヤーを襲撃して手に入れた方が百倍楽だった。そりゃ、協会員が協会員を襲って物資を奪うプレイが横行するのも納得できる…
せめて必要な素材を減らすか、お金を減らすかしてほしいところ。この仕様はすぐにでも見直して欲しい。
弾抜け、ラグが酷い…
サーバーが弱いのかなんなのか不明だが、とにかくラグが酷い。アサルトライフルやサブマシンガンなどの連射武器は、体感4割ほどが弾抜けして当たっていない。他プレイヤーの回線が影響しない、PvEの対エンダーズ戦や対盗賊団戦でも感じるほど。なので、スナイパーライフルやバーストライフルなどの単発関連武器の方が使いやすかった。
また、ラグとは異なるが、スコープ上に敵の姿を捉えているのに、目の前にあるらしき障害物に弾を塞がれてしまう事象も頻発する。これは明らかにおかしくて納得いかない。
シューティングゲームで、弾抜けやステルス障害物による銃撃無効は致命的なので、早急に修正してほしい。
対人ができるようになるまでの時間が長い…
依頼をある程度クリアしないと、他のオンラインプレイヤーがフィールドに現れない仕様の模様。ひたすら依頼をこなしていくと、フィールド上に他プレイヤーが現れ、PvPができるようになるが、大体10時間〜15時間位は必要だった印象だ。 それまでの間は、ただ広大なフィールドでゴミ拾いして帰るだけのお散歩ゲームをずっとやらされる。更に、協会員側と賞金首側で依頼の進行度が分けられている為、協会員側でPvP要素を解放しても、賞金首側になったらまた同じ時間をかけて1人でゴミ拾いを続けることになる。
チュートリアルとしてこのようなシステムにしてるのかもしれないが、流石に長過ぎだ。 PvPを期待して買った人は、ずっと続くゴミ拾いに嫌気がさしてプレイを投げ出す恐れすらある。必要依頼数を下げるなどして、他プレイヤーとの会敵を早めにできるようにすべきだと思った。
※アプデにより、この辺りのミッションに必要なアイテム数などが減って、よりエンドコンテンツに到達しやすくなったらしい。筆者はもうエンドコンテンツまで到達しているので、過去との比較ができないが、これから始める人はここはあまり気にしなくてもいいかもしれない。
人がいない…非クロスプレイ…フレンドとパーティを組む仕組みもなし…
昼間に本作を遊ぶと、他のプレイヤーとは1,2人くらいしか会うことができない。夜のゴールデンタイムであれば10人前後に会えるが、多くのメンバーがよく見たネームタグばかりだ。一応、本作はプレイヤー間で腕前が近い人をマッチングさせるスキルマッチングシステムがあるそうなので、実際にはもっと遊んでいる人はいるのかもしれないが、同じレベル帯の人を集めたら10人~20人くらいのプレイヤーとしか出会わないならば、スキルマッチングシステム自体不要だ。
ここまで人が少ないにも関わらず、PCとPS5でクロスプレイは非対応だ。クロスプレイ対応すればもっと人が集められるはずなのに、ここも非常にもったいないところ。
さらに、「仲いいフレンドと一緒にパーティ組んで、効率的に素材を集めたり、他プレイヤーを倒しに行ったりしよう」と思っても、パーティを組む機能がない。本当に一人で本作を遊ぶしかないのだ。
人もいない、クロスプレイもできない、フレンドとパーティも組めない…こうなると、本作を遊ぶプレイヤーはどんどん少なくなってしまうだろう…
単調なだけの一人用モード…
本作で唯一のソロプレイである「アメイジア事故調査委員会」だが、その実態は、あらかじめ用意された装備とメイガスタイプを使用し、道中を進んで敵を倒し、ログを回収するというだけ。自分でクラフトしたクレイドルや武器を組むことができない仕様なうえ、ゲームプレイ自体もステルスプレイなどの自由度を持ったプレイはできず、ただ敵に近づいたら気付かれ、迎撃する行為を繰り返すのみで、工夫の欠片もない。
ログを手に入れると、「アメイジア」崩壊の背景を描くストーリーが見れるが、大量のログごとにぶつ切りに構築されていて、全部のファイルを集めないと全容が追いにくいのは残念。また、多くのログはアニメ映像を作られていない、ただの音声ファイルであり、物語への没入感もほぼない。
もともとこのゲームは、PvEのゲームにする予定だったらしい。途中でPvPvEへと変わったため、それまでに作った映像を無駄を無駄にしないために用意したモードなのだろうが…わざわざメインモードと切り離して用意した意味が理解できない…自分で作った装備品で出撃してクリアを目指したい、とか、もっとわかりやすいストーリー手リングにしてほしい、と普通思うだろ…
まとめ
光るものはしっかりあったのに、その多くを無駄にしてしまい、残念な状態となっている「SYNDUALITY Echo of Ada」。運営側がプレイヤーの嘆きを聞きいれ、積極的なアプデで改善を施してくれれば良ゲーになるのだが、そうなる日は来るのだろうか…
本作を買おうと思っている人は、本記事に書いた状況を加味したうえで購入するよう注意してほしい。
では!