今回は、Nintendo Switch版の「Pokémon Champions」をプレイした感想と、このゲームの良い点、悪い点をまとめていこう。
(本記事の情報は2026/5/6時点のものである)

2026/4/8に配信開始された基本無料ゲームである「Pokémon Champions」。「ポケモン対戦をすべての人に」をコンセプトのもと、これまで面倒だとされていた育成要素をとにかく簡素化した作品である。
筆者はポケモン対戦ガチ勢ではまったくもってないものの、ポケモンSVの時にポケモン対戦を頑張ったことがあったため、本作でも改めてやってみようかとダウンロード!マスボ級到達後もしばらくやりこむくらいまで遊んでみたので、その感想をまとめていきたいと思う。
なお、筆者が無課金かつ過去作無しでマスボ級に到達した際の構築や考え方をまとめた記事が別にあるので、よければそちらも見ていただきたい。
個人的感想
「ポケモン対戦をすべての人に」というコンセプト通り、対戦面での作り込みは非常に素晴らしい。過去作が無くてもマスボ級レベルであれば到達できるし、それ以降も構築を練ったり戦術を考えたりすればある程度は戦っていけるため、無課金でここまでできるのは感動。欠点を上げるのがあまりに難しく、ポケモン対戦という分野において、これ以上の作品は出ないと思えるほどの神ゲーに仕上がっている。
『対戦に少しでも興味があり、頑張ってみたい』と思っているのであれば、ぜひプレイしてみてほしい。
ただし、「無課金で全ポケモンが手に入る」というわけではないのでそこは注意が必要。また、本作のゲームモードにはオンライン対戦しか無く、またポケモン対戦そもそもが非常に難しいジャンルなので、本作をしっかり楽しむためには、FPSや格ゲーに初めて手を出すような相当の努力が必要になる。その点だけは注意してほしい。
どんな人におススメ?
- ポケモン対戦に興味がある
- 無課金でも遊べるゲームがやりたい
- 情報収集や、対戦をしながらPC及びスマホを操作することが苦ではない
という人にはおススメできる。逆に
- ゲームを遊ぶ際に調査や思考をせずに遊びたい
- オンラインで遊べる環境が無い
という人には合わないので注意してほしい。
このゲームの特徴
オンライン対戦特化のポケモンゲーム
本作は、オンラインのポケモン対戦だけにフォーカスを当てた、基本無料のゲームである。過去作におけるポケモン対戦といえば、基本はNPCを相手に戦うことがメインであり、オンラインでの対人対戦はあくまで「おまけ」と言えるような要素であったが、本作ではその部分のみを切りだし、「ストーリーや孵化厳選、育成アイテム集めがめんどくさい」という人でも対戦に入り込めるように作られた作品だ。
リリース時点ではあくまで対人に特化した作品であり、バトルフロンティアのようなCPUと戦うモードは存在していない。


対戦は自身の腕前を競う「ランクマッチ」と、成績関係なくカジュアルに対戦する「カジュアルマッチ」、運営から不定期で開催されるダブルバトル専用モード「大会」の3種類が存在。メインのモードはランクマッチとなる。
ランクマッチではシーズン制が導入され、そのシーズンの中で勝ち上がり、上位を目指していく。ランクは
- モンスターボール級
- スーパーボール級
- ハイパーボール級
- マスターボール級
- チャンピオン級
の5段階に分かれており、モンスターボール級~マスターボール級までは更に細かくⅠ~Ⅳという階級が用意されている。チャンピオン級は、ランクマッチ参加者の上位300名のみなることが可能だ。
マスターボール級ではレートという強さを示す数値が開示される。そのレートが高い順に順位が決定していく。勝てばレートが上がり、負ければ下がっていく。

スカウトによるポケモン確保とVPを使用した育成
ポケモンゲット、というと、野生ポケモンに出会い、ボールを投げてゲットするのがこれまでのポケモンであったが、本作では1日に1度行うことのできるスカウト(いわゆるガチャ)を回すことで入手できるようになっている。スカウトは、専用のチケットを消費することで前倒して回すことも可能だ。
ゲットする際は、「トライアルスカウト」と「レギュラースカウト」のどちらかを選ぶ。「トライアルスカウト」は無料で1週間そのポケモンを使用できるが、後述するポケモンの能力値や技構成を変更できない。「レギュラースカウト」は永続的にそのポケモンをゲットできるうえ、自由に育成も可能だが、育成に使用する専用ポイント「VP」を消費する。
同じポケモンを何体でもスカウトすることはできるので、複数の型を育成したいポケモンの場合は、複数入手しても良い。ただし、無課金の場合はボックス上限が最大50体(ランクが上に行くほど多く解放される)なので、どのポケモンを何体採用するかは計画的に練る必要がある。


過去作を持っていれば、別アプリ「ポケモンHOME」を経由することで本作へポケモンを輸送することが可能。その場合はスカウト用のVP消費は不要だ。
スカウトしたポケモンは、VPを消費して好きに育成が可能だ。育成では
- 能力ポイント
- 性格
- 技構成
- 特性
の4つを変更でき、変更量が多いほど、消費するVPが増える。VPがある限りは、何回でも好きなように変更が可能だ。
なお、本作では過去作でいう「個体値」が全て「6V(さいこう)」に固定されている。また、「努力値」も廃止され、代わりに「能力ポイント」という最大66ポイントを割り振ることで、ポケモンのステータスに個性を持たせるようになっている。


過去作のギミックを利用できるバトル要素
本作が発売された2026年時点で、ポケモンバトルで採用されたギミックとして有名なのは、
- メガシンカ
- Z技
- ダイマックス
- テラスタル
の4種類がある。過去作では基本、この中のどれか1つのギミックしか利用できなかった(2種類使える作品もあったが)。
本作では、過去作のギミック全てを織り込んだ戦闘ができるようになっている模様。本記事を書いているシーズンM-1ではメガシンカのみ利用可能だが、PVではテラスタルをしている場面も映っていたりするため、今後のシーズンで複数のギミックを掛け合わせたポケモンバトルができるようになる可能性がある。
このゲームの良い点
育成が非常にしやすく、思い思いのパーティが組みやすい!
VPさえあれば、能力ポイント振りも、技変更も、特性変更も、いつでも好きに行える。これがあまりに画期的た。過去作であれば、専用アイテムの購入が必要だったり、購入のためにお金稼ぎを頑張ったりと、対戦するための下地を作る行為がそもそも大変だったが、それすら不要なのだ。
VPは、ランクバトルを3,4戦やれば、ポケモン1匹を半改造できる位の数は集まるので、「今回の育成方針はなんか違うな」と思った時にも変更しやすい。
ポケモンそのものをスカウトしていないとどうしようもないが、1度スカウトしてしまえばいかようにでもパーティが作れるので、「育成が大変と聞いていたからポケモン対戦は避けていたんだよね」という人でも問題なく楽しめる作りにはなっていた。
知識の無い人にも寄り添ったチュートリアルが多い!
ポケモン対戦には
- タイプ相性
- 特性
- 物理技、特殊技、補助技
- 天候、地形
- 技の優先度や型(パンチ、切りなど)
- 壁や状態異常時の付随効果
など、事前知識として知っておかないといけないことが非常に多いが、これに対するチュートリアルが個別に用意されており、チュートリアルをこなすことでおおよその戦い方が理解できるようになっている。

また、対戦中でも各種詳細画面を確認すれば、上記の効果を軽くではあるが見直すことができるのも良い。「ポケモン対戦をすべての人に」というコンセプトを実現できるだけの親切な導線が作りこまれていた。

グラフィックの見応えがいい!戦闘音楽もいい!
ポケモンが3Dでちゃんと動いてくれるのは当然として、技エフェクトやメガシンカモーションも迫力が出るように作りこまれているのは素晴らしい。ポケモンSVではオープンワールドにした弊害か、戦闘の迫力がずいぶんちゃっちかったので、迫力あるバトルを体験できてテンションが上がった。


音楽は、本作オリジナルの戦闘曲から、過去のポケモンシリーズの戦闘音楽まで、多くの戦闘曲を収録している。ポケモン赤緑の戦闘曲が、当時の3音構成で流れてきたときは、なんとも言えないなつかしさに包まれた。
課金にはなるが、過去作の有名曲を追加DLすることもできるので、「ポケモンは音楽が大事」と思っている人でも、自身のお気に入りの戦闘曲に包まれながら遊ぶことができるはずだ。
無課金、過去作無しでも十分遊べる親切さ!
本作でのポケモン入手は最初に渡される6匹以外ランダムなため、「このポケモンが欲しい!」と思っても手に入らない場合が多い。過去作があればポケモンHOME経由ですぐに連れてこれるが、過去作を持っていない人はどうすることもできない。また、その他の課金システムには、
- 1度だけ購入できる、ボックス拡張やスカウトチケットなどの役立つアイテムが入手できる「スターターパック」
- シーズンごとに用意され、遊び続けるごとにポイントがたまり、溜まった分報酬がもらえる「バトルパス」
- 月額制で、ボックスの大量拡張や用意できるチーム数の増加などができる「メンバーシップ」
の3種類が存在しており、課金することで沢山のポケモンをスカウトできるため、有利な点が多いのは間違いない。ここが「結局課金ゲーじゃないか」と騒がれているポイントだろう。
しかし、本作は過去作購入やバトルパス購入が無くても十分戦える作りになっている。1度入手したポケモンはずっと保持できるし、VPがあればいくらでも育成しなおせるし、育成に必要なVPは課金では入手できず遊び続けるしかないし、ということで、課金要素は大きく削減されている。逆にいくら課金しても、ポケモンを沢山入手できるだけで、プレイヤーの腕前がない限りはいつまでも勝つことはできない。
そもそも最初の6匹に結構強いポケモンが揃っており、このポケモン達をベースに戦うだけでも相応に勝てる。またミッションクリア報酬や無料バトルパス報酬で、VPやスカウトチケットなども比較的多く手に入るので、スカウトガチャを回す機会も多く、初手6匹では物足りない要素を補えるポケモンもなんだかんだ入手しやすい。「レート2000帯に行きたい」だとか、「グルグル回る環境にすぐについていきたい」となると難しいが、マスボ級までであれば無理なく到達できる配分はよく考えられていると思う。「勝てない、過去作が無いからだ」と考えている人は、環境理解やプレイングの見直しを意識してみるとよい。
このゲームの悪い点
課金しないと手に入らないポケモンがいる…
前述の「課金無しでも遊べる!」という部分といきなり相反するが、課金しないとどうしようもない部分もあるのでそこは記載しておく。
筆者が知っている限り、
- フラエッテ(えいえんのはな)
- メガマフォクシー
- メガゲッコウガ
- メガオーダイル
- メガエンブオー
は、本作でバトルパスを購入、ないしは過去作「ポケモンレジェンズZA」を購入し、ポケモンHOMEから輸送してこないと使用できない。特に、フラエッテ(えいえんのはな)、メガマフォクシー、メガゲッコウガは環境上位ポケモンで、課金をしないとこれらが手に入らないのは残念。
ただ一応、「持っていると構築の幅が広がる」くらいで、このポケモンが無くても勝つことは可能だ。実際筆者は、無課金かつ過去作無しで、レート1940代までは到達できた。そこまで深く問題視する部分ではないが、「課金しなくても時間をかければ全ポケモンが揃う!」とは思わないように注意してほしい。
(ダブルバトルではフラエッテ(えいえんのはな)が必須、という話を聞いたことはあるが…)
まとめ
ポケモン対戦のゲームとして、これ以上の作品は出せないであろうと思えるほど素晴らしいゲームに仕上がっていた「Pokémon Champions」。ポケモン対戦に少しでも興味があるのであれば、本作を遊んで後悔はないはずだ。
この先のアップデートで、更なるポケモンの追加やバトルギミックの追加が行われ、寄りやり込み度の上がる作品にはなると思うので、期待したいところだ。
では!