秋吉ブログ

20年以上にわたり様々なゲームをやりまくっている、ゲーム大好きな管理人「秋吉」が書くブログです。ゲーム情報を盛り沢山出していきます。ゲーム以外の情報も時々…

【New ポケモンスナップ】プレイした感想、良い点、悪い点をレビューしてみた!

今回は、「New ポケモンスナップ」をプレイした感想と、このゲームの良い点、悪い点をまとめていこう。

(本記事は2022/2/7時点の情報をもとにしている)

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2021年4月30日に発売された「New ポケモンスナップ」。ニンテンドー64で発売された初代「ポケモンスナップ」の正当な続編で、実に約12年ぶりの登場となる。筆者は初代「ポケモンスナップ」は全クリするまで熱中したことを今でも覚えている…ローソンでシールを印刷したのもいい思い出だ…

本作の発売日には他ゲームをやっていたため、かなり遅れての購入となってしまったが、ずーっと気になっていたため、この度購入!プレイしてみた感想をまとめたため、本作を購入するか迷っている人の参考になるとありがたい。

 

 

◆個人的感想

総評

  • ポケモンに癒しを求めている…
  • リアフレと「イイね!」を送りあったり、腕前を競ったりしたい!
  • 小さい子供からゲームをやらない大人まで、みんなで楽しめるゲームがしたい!

という人にはオススメできる。逆に

  • スキルやコマンドを組み合わせた「ザ・アクションゲーム」がやりたい

という人には向かないだろう。そもそも「写真を撮る」ことにフォーカスした作品なのだから、当然といえば当然なのだが…

筆者はというと、初代「ポケモンスナップ」の時のように「めちゃめちゃ熱中する!」というほどではなかった…これは「このゲームが面白くない」というわけではなく、単純に筆者が当時よりも多くのゲームに触れ、アクションゲームの複雑さと面白さを知り、「ゲーム慣れ」してしまった面があると思う。もっと平たく言ってしまえば、「本作がシンプルが故に飽きてしまった」といった感じだろうか…年を取るってこわいね…

また、筆者は基本的にゲームは1人でやっているので、写真を送り合うリアフレがいない、というのもあるだろう…

 

◆このゲームの特徴

ポケモンの生態を撮影するゲーム

本作はポケモンバトルを楽しむゲームではなく、自然の中で生きているポケモン達の姿を撮影するゲームである。ニンテンドー64の初代ポケモンスナップから、このゲームシステムは変わっていない。

 

プレイヤーはまず、撮影に向かうマップを選ぶ。マップ到達後は、特定のルートを自動で移動してくれるポッド型の乗り物「ネオワン号」に乗り、ポケモンの写真撮影をしていく。

野生ポケモンは、マップごとに存在する様々な環境で、自由気ままに生活している。ただ立っているだけでなく、寝ていたり、水浴びをしていたり、別ポケモンと遊んでいたりと、場面場面で様々な行動をとっている。そのような「ありのまま」のポケモンの姿を写真に収めていくのが、プレイヤーに与えられた調査の目的である。

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カメラを片手に「ネオワン号」に乗り、野生のポケモンの生息地へ出発!

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浜辺でお昼寝するナッシーを発見!リアルに生きるポケモンの姿を写真に収めていく

調査を進めていくと、写真撮影用のお助けアイテムが手に入る。例えば、レンティル地方で採れる果物「ふわりんご」。レンティル地方のポケモン全員が大好きな果物であり、ポケモンの近くに投げると、喜んで食べてくれる。通常では見れない、ポケモン達の食事の様子を撮影できるようになるのだ。

中には、このようなお助けアイテムを使わないと撮影できないポケモンもいるため、調査を進めていく上では、これらのアイテムをフルに活かしていく必要がある。

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ふわりんごをあげれば、こんなに嬉しそうに食べるビッパを撮影できる!可愛い!

指定ルートを全て周り終えるか、フィルムを使い切ると、そのマップの調査は終了。撮影した写真は、レンティル地方でポケモン研究をしている「カガミ博士」によって評価してもらえる。

写真は、ポケモンの取っているポーズや大きさ、向きや位置などでスコアが決まってくる。ポケモンの調査結果を残るフォルダ「ポケモンフォト図鑑」に残せる枚数上限は決まっているため、なるべくベストショットな写真を残せるように頑張る気合が生まれる。

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撮影した写真の中から、ポケモンの種類ごとに最高の1枚を選び、博士に見せる。評価が高ければ、その分調査レベルが大きく上がっていく

全ての写真の評価が完了すると、最後にスコアに応じた経験値を入手できる。この経験値を沢山獲得することで、ストーリーが進行したり、同じマップでも新たな探索ルートが登場したりするため、なるべく多くの良質な写真を撮ることが大事である。

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スコアを一定数まで稼げば、そのマップの調査レベルがアップ!新たなポケモンが登場したり、同じポケモンが違った姿で現れたりしてくれる

 

お気に入りの一枚を自分でデザイン「エクストラ撮影」

調査で撮影した写真は、ポケモンフォト図鑑とは別に、アルバムへ保存することができる。自分の撮影したお気に入りの写真は、図鑑に収めておけばいつでも見直しできる。

 

また、撮った写真にスタンプやフレームを加えたり、全体的にフィルタをかけたりするなどの加工が楽しめる「エクストラ撮影」というものがある。お気に入りの写真に更に好みのアレンジを加えることで、さらに素敵な写真へと仕上がっていく。

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撮った写真を自由にデコレーションし、よりポケモンの魅力を引き出せる「エクストラ撮影」

 

自慢の写真をみんなに共有できる「オンライン要素」

撮影した写真は眺めて終わり、ではない。オンラインにアップすることで、インターネットを通じて世界中のポケモンスナッププレイヤーに見てもらうことができる。

アップできる写真は、撮った写真そのままでもいいし、「エクストラ撮影」でデコレーションしたものでもOK。自分のお気に入りの写真を投稿できる。

他のプレイヤーが写真を見て、気に入ってもらえれば、「りんごメダル」という、所謂「イイね!」的なものをもらえるかもしれない。沢山の「りんごメダル」をもらえるように、より良い写真を撮り、より良いコーデを考える楽しみができる。まさに疑似的なSNSといったようなところだ。

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インターネットにアップし、みんなに見てもらえれば、「りんごメダル」が貰える!メダルを数多く集める楽しみがある

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他プレイヤーがアップした写真も見ることができる。気に入った写真には率先して「りんごメダル」を送ろう

皆に写真を見てもらうだけでなく、他プレイヤーとスコアを競うことも可能。自分が今まで撮影した写真の総合計スコアを世界中の人と競い合えたり、1マップで撮影した総合計スコアの高さを競い合う「ランキングシステム」が充実している。自分の撮影スキルを極め、ランキングトップを目指していける。

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ポケモン図鑑の総合計スコアを競うランキング。撮影スキルを高めれば、ランキングトップに自分の名前が載るぞ!ちなみに筆者は全然ランク外…

 

未開拓の「レンティル地方」にて、「イルミナ現象」を解明するストーリー

本作の舞台となる「レンティル地方」は、小さな島が集まってできた諸島である。各島はジャングルや砂漠、火山など、手つかずの豊かな自然が残されている。そこに暮らすポケモンの生態は、調査がほとんど行われておらず、謎に包まれている。

プレイヤーは、ポケモン研究の一端として、このレンティル地方に存在する自然や野生ポケモンの姿を写真に収め、生態を調査する。野生ポケモンの姿は、その時の状況に応じて刻一刻と表情を変えるため、沢山の写真を撮り、「レンティル地方」のポケモンの謎、およびこの地方だけに存在する、ポケモンや草木が発光する特別な現象「イルミナ現象」の謎を解明していくことになる。

 

◆このゲームの良い点

綺麗な映像に包まれた、ポケモンの「生きた姿」を見れて癒される…

ポケモンと言えば、CPUや他プレイヤーとバトルする作品が多い中、本作はただただ、自然の中で生きているポケモンを撮影するだけの、非常にほんわかした作品だ。ポケモン達が遊んだり、ごはんを食べたり、優雅に空を飛んでいる姿を見たりするだけで、日々のストレスが癒されていく感じがした…

また背景含めてグラフィックが非常に綺麗で、「本当にこんな自然が存在し、そこにポケモンが生息しているのではないか!」という感覚を実感できるほどであった。

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美麗に描かれた水辺で遊ぶヌオーや…

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かわいい表情で驚くピチューやヒバニーの姿を、自分の思うがままに写真に収められる。日々の疲れが吹き飛ぶかわいい世界…

また、ポケモンのナンバリング作品では図鑑上で文字として読むだけであったポケモンの生態を、実際に生で見ることができるので、「あの図鑑の説明文は本当だったんだ…」といった関心も得られる。ポケモン図鑑を埋めることが好きな人は、ポケモンに対する更なる知識を得られるため、よりポケモンが好きになるだろう。

 

意外と多いやり込み要素!

本作のやり込み要素は非常に多く、全てコンプしようと思えば、とてつもない時間を必要とする。

まずはなんといってもオンライン要素。世界中のプレイヤーと競い合い、スコアの上位を目指そうとするならば、同じステージを何度も挑戦し、どのポケモンを、タイミングで、どの角度から取れば一番綺麗に収まるのか、しっかり研究し尽くしていく必要がある。

他には、博士などから与えられる「リクエスト」もやり込み要素の一つ。「このポケモンがこの行動をしている瞬間を写真に収めてほしい」という依頼が数多く来るため、これらを全部こなすようにするのも立派なやり込み要素の1つだ。

また、沢山の写真をデコレーションしてオンライン上にアップし、「りんごメダル」を数多く獲得するのもよい。こちらに至ってはもはや終わりがないため、永遠に遊び続けられるといっても過言ではない。

シンプルなゲーム性の中にも、数多くのやり込み要素があるため、値段以上に遊び尽くすことは間違いなくできる作品であった。

 

非常にシンプルな操作内容!

ゲームソフトが進歩するにつれ、どんどん操作が複雑になっていく昨今だが、本作は操作内容が非常にシンプルでわかりやすい。ゲームを全くやらないような人でもすぐに覚えられる。何せ、

  • カメラの位置を動かす
  • カメラを構える
  • 写真を撮る
  • 周囲をサーチしてアイテムや新しい道を見つける
  • ふわりんご、ポケモンの笛などのアイテムを使う

しかない。もはやスマホゲームの方が覚えることが多いのではないか、とさえ思う。

小学校低学年から、ゲームをやらないお父さんお母さん層、はたまたおばあちゃんおじいちゃん層まで、幅広い人向けに作られているため、操作に慣れずに終わってしまう、ということはまずない。

かといって退屈な作品かというと、そんなことは無い。ポケモンの向きや大きさ、取っている行動などを見て、「一瞬だけ現れるベストショットを如何に見極め、的確に写真に収められるか」という点が非常に奥深く、シンプルな操作の中にとてつもない奥深さがあるように感じられた。

 

…ただし、とある部分に関しては、非常に難易度が高く、ゲームにある程度慣れている人でないと、先に進むのすら難しいのではないか、とさえ感じるようなものもあった…

 

◆このゲームの悪い点

中盤以降のストーリー進行が難易度高め…

本作は操作がシンプルで、ゲームが苦手な人でも取っつきやすい点が良い、と書いたが、唯一そうでもない点が、中盤以降のストーリー進行条件の難しさだ。

まず、「イルミナオーブ」を当てることの難しさが挙げられる。ストーリーを進めるには、「イルミナフラワー」と呼ばれる特別な花に、「イルミナオーブ」と呼ばれるアイテムを当てたり、特定のポケモンに「イルミナオーブ」を当てたりすることで見られる特殊な状態を撮影する場面がある。この「イルミナオーブ」は、投げた後にゆっくり放射上に飛ぶため、

  • 当てたい物体
  • 「イルミナオーブ」の動き
  • 自分が進む方向

の3つをもとに、どの方向に投げれば当たるのか、ちゃんと見極めないと、当てることすらままならない。全年齢版のゲームにしては、この点だけは妙にシビアに感じられた。

他には、ストーリーを進めるためのヒントが全くない場合がある点だ。本作はただ写真を撮っていればストーリーが進むのではなく、特定のオブジェクトを撮影することでストーリーが進む場合がある。このオブジェクトがあるルートを開通するためには、

  • あらかじめ脇道があることを見つけておく
  • 特定のポケモンを事前に撮影しておく
  • 特定のポケモンに特定のアイテムをぶつけておく

といったことが必要な場合があるのだが、ゲーム中にルート開通のためのヒントが一切出ない。そのため、カガミ博士から言われた通りのマップをずっと調査しているのに、一向にストーリーが進まない、といった事態が起きる場合があった。実際筆者は、それが原因でずっと同じマップを周回し続け、一向にストーリーが進まない場面に出くわした。

攻略サイトを見れば解決できるものの、自力で進むには中々謎解き難易度が高いのではないか、と感じた。

 

どうしても飽きやすい…

本作がやっていることは、自動走行する車に乗り、同じマップを何度も周回して、登場するポケモンをなるべく綺麗に写真に収めるのみ。登場するポケモンは、マップや研究レベルを上げれば多少は変わるものの、

  • プレイアブルキャラや乗り物のレベルを上げ、
  • クラスを解放し、
  • スキルを覚えて…

といったような、最近のゲームに常設されているゲームシステムは一切ない。なので、ゲーム性という意味ではかなり飽きやすいジャンルのゲームとなる。

本編をクリアした後も、オンライン上に自分が撮った写真をアップし、他プレイヤーに評価してもらったり、スコアを他プレイヤーと競ったりするやり込み要素はあるものの、ゲーム自体から「これを達成する!」という目標が与えられる訳ではない。

「Minecraft」のように自分で遊びを見つけていける人には良いが、やり込み要素がゲーム側から提供されることを期待しているような人には、ポケモンが好きでもなければちょっと辛いだろう。

 

 

 

◆まとめ

約12年の時を経て発売された「New ポケモンスナップ」。

色んなゲームをやり込んできたガチゲーマーにとっては、ちょっと退屈に思える場面が多い作品ではあるが、家族みんなで楽しめるゲームが欲しい人や、写真を見せ合いっこできる友達がいる人、そして何より、ポケモンが大好きな人にとっては、買って後悔しない作品といえるだろう。

 

では!