秋吉ブログ

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【インサージェンシー:サンドストーム】神ゲー?クソゲー?プレイレビュー・評価まとめをしてみた!

今回は、PS5版の「Insurgency:Sandstorm」をプレイした感想や、このゲームの良い点、悪い点をまとめていこう。

(本記事の情報は2026/1/10時点を元にしている)

2018/12/12にPC向けに発売され、その後2024/1/30にPS5向けに対して移植され発売された「Insurgency:Sandstorm」。PC版はかなり前に発売されたインディーゲームにも関わらず、いまだにプレイする人が沢山いる人気ゲームだ。

「硬派なゲーム」ということだけ知っていた、カジュアルFPS畑出身である筆者も、どんなゲームなのかずっと気になっていたので、思い切って購入。ある程度ゲームプレイして本作がどういう作品なのか把握することができたので、特徴やいい点、悪い点をまとめていこう。

 

総評

ミリタリー好き、サバゲ好きには非常に楽しめる作品なのは間違いない。それはわかる。

しかし、HUD無し、味方位置の表記無し、エイムアシスト無しと、カジュアルFPS民には遊ぶのすらキツい。やり込み要素は、難易度高めなチャレンジ要素は用意されているもののそれくらいしかなく、ランクマッチだったり迷彩解除だったり、といったよくあるやり込みはない。

それらを取っ払って、「ただリアル系FPSができればいいんだ!」という人でも、遊ぶ環境が日本であり、日本語でしか話せず、一緒にパーティを組んで遊べるメンバがいない人には、本作を楽しむのは非常に難しいだろう。

筆者は本作を7、8時間も遊べばもう十分だった。それほど合わない作品だった。

 

どんな人にオススメ?

  • ミリタリー好き
  • サバゲー大好き
  • 海外在住で英語も話せる
  • 一緒に遊べるメンバーがいる

といった人にはオススメできる。逆に

  • カジュアルFPS、競技性の高いFPSがやりたい
  • 日本在住で日本語しか話せない
  • やり込み要素のある作品がやりたい

という人にはおすすめしにくい。

 

このゲームの特徴

非常に硬派なリアル寄りチームシューターFPS

本作は、オンラインマルチ専用のFPSゲーム(※)。他のFPSでは違い、マップやクロスヘアなど、当たり前にあるようなHUDが一切ない。

移動速度、武器の切り替えなどの速度も非常に遅い。また、フレンドリーファイアが存在し、Padにはよくある機能であるエイムアシストも無い。ヘッドショットを受ければ1発デスするし、一度受けたダメージは回復しない。まさに超ハードコアなリアル調FPSになっている。

(※)一応、ローカルプレイでオフラインプレイができるが、本作のメインプレイの大半はオンラインなので、オンライン専用といってもよい。

ミニマップはおろか、味方の位置、クロスヘアなど、チームシューターには必要不可欠と言えるHUDすら出ない

夜戦モードも存在。暗視ゴーグルを身に着け、敵を倒していく

 

陣営と兵科ごとに銃やアタッチメント、その他装備を組むロードアウト

本作は「Security(治安部隊) と Insurgents(反政府勢力)の戦闘」というコンセプトのゲーム。政府軍はM4A1等の西側の武器、反乱軍はAKシリーズなどの東側の武器を使用できる、というように、所属する陣営によって使用できる武器が異なる。どちらの陣営になるかはランダムの模様。

更に、陣営とは別に「ライフルマン」や「マークスマン」といった兵科も存在し、兵科ごとに使用できる武器に縛りが存在する。例えば、「ライフルマン」はARなどのオールラウンドレンジな武器を使用できるし、「マークスマン」はSRなどの長距離武器を使用できる。

兵科ごとに使用できる武器に差がある

ロードアウトは、陣営×兵科ごとに構築する。メイン武器とサブ武器、投げものなどの基本装備の他、弾薬や投げものの保持数を上げられるホルダーや、敵から受けるダメージを軽減できるベストなどを装備できる。

武器、アタッチメント、投げもの、ベストなどにそれぞれ必要コストが存在しており、コスト上限内に収まるようにロードアウトを決めていく必要がある。例えば、投げものやベストなどは殆ど用意せず、メイン武器に高性能アタッチメントを大量につける「俺武器」を作って戦うもよいし、メイン武器、サブ武器、投げもの、ベスト系などを均等に装備していく安定ロードアウトを構築するもよい。

こちらがロードアウト画面

使用できる武器はSecurity(治安部隊) と Insurgents(反政府勢力)で異なる

 

PvE、PvPの2つのモード

本作では、他プレイヤーと協力し、襲い来るCPUを撃退するPvEマッチ「CO-OPモード」と、プレイヤー同士て戦うPvPマッチ「VERSUS」の2つが用意されている。

PvEとPvPの2つのゲームモードが用意されている

「CO-OPモード」では、

  • CPUが守る拠点を順番に突破し、全拠点の奪取と目標物の爆破を目指す「CheckPoint」
  • 襲い来るCPUから拠点を防衛し続ける「Outpost」

等のゲームルールが存在。いずれのルールもWave制(敵がバラバラに出てくるのではなく、「まとまった集団」で何回も襲ってくる仕組み)を導入しており、1Wave内のライフ制限が非常に厳しいため、慎重な立ち回りが強く要求される。

CPUが守る拠点を順次奪取していく「CheckPoint」。一度やられると、味方が拠点を奪取するまでリスポーンできない

「VERSUS」では、

  • 攻撃側、防衛側に分かれ、攻撃側は制限ライフ内に敵拠点の確保を目指す「PUSH」
  • 3つのポイントを2陣営で取りあい、先に規定ポイントに到達した陣営が勝利となる「Domination」

等のゲームルールが存在。倒されてもすぐに蘇生できるカジュアルなルールから、チームメンバーが特定条件を満たさないとすぐに蘇生できないハードなルールまで用意されている。

攻撃側、防衛側に分かれ、拠点を確保しながら攻め込んでいく「PUSH」

 

このゲームの良い点

大量の実銃と装備品に、ミリオタは歓喜!

昨今はゲームに実銃を登場させるのは難しいと聞くが、本作には当たり前のように出て来る。しかもその数が70超えだ。これだけの数を登場させるのにはかなりの版権費用を払わないといけないのだろうが、製作陣の気合いの入れようが凄い。アタッチメントをつければその通りに銃の見た目が変わるし、迷彩も数多く用意されている点も評価が高い。

アーマーや弾薬ベストの装着有無も変更でき、装着によっても見た目が変わる。強固なアーマーをつければ、その分見た目もゴツくなる。この装備の色も迷彩で変更できるので、建物と同化するようなステルス明細から、ひたすら自分の趣味趣向を貫いたような変態的見た目にすることもできる。

ミリオタにとっては、自分のお気に入り銃を、好きな姿形で好きに弄れる、これ以上ない嬉しさがある作品だろう(筆者はミリオタではないのであくまで推測だが)。

銃やベスト、顔の構成などを自由に組み替え可能。ゲーム内課金で特別なスキンを手に入れることもできる

 

緊張感、達成感の強いCO-OPモードは良い!

CPUを相手にしたPvEモードというと、あまり敵が弱く退屈な作業ゲーになるか、異常な反応速度やエイム力を持った敵になすすべなくやられるか、という両極端なゲームになりがち。

しかし、本作のCO-OP戦の戦闘バランスはしっかりできている方だ。プレイヤー1人1人が勝手に動くと、複数方向から襲ってくるCPUに一気に倒されてしまうが、複数人でまとまったチームを組み、お互いの死角をカバーしながらゆっくり着実に進むプレイングをしていけば突破できる難易度調整になっている。ハードコアなゲーム性を大事にし、それでいてクリアもできるようなバランスになっている点は考えられているなと感じた。

 

クロスプレイのオンオフ切り替え可能!オフでもすぐにマッチングする!

本作はクロスプレイ(使っているゲームハードやPCが違っても、一緒に遊べる仕組み)に対応しているが、エイムアシストが無く、遠距離での撃ち合いもよく発生するので、キーマウプレイヤー相手ではPadプレイヤーは非常に不利。

クロスプレイをオフにすれば同一プラットフォームで遊ぶことができるので、このようなデバイス不利を感じずに遊べる。クロスプレイをオフにしても、『アメリカやヨーロッパのサーバを指定すれば』比較的早くマッチするので、マッチングに困ることがない点も良かった。

この距離をエイムアシスト無しでの撃ち合うことも。Padにはキツいが、クロスプレイオフならば皆同じ条件だ

 

プレイして残念な点

外鯖でしか遊べず、常にラグい…

サーバー選択画面で全世界のサーバーを指定すればすぐにマッチングしてくれるが、pingは100超えは当たり前、2戦に1回は200pingも超えるなど、pingの酷い外鯖でしかマッチしない。アジア鯖に絞ると今度はマッチングしなくなるため、遊びたいならpingが劣悪な環境下で遊ぶほかないのだ。

ラグいので弾当たりも悪く(まあ、そもそもヒットしているのかどうかもわからないゲームシステムをしているのだが)、遊んでいるとストレスしか溜まらなくなった。

一応、アメリカ西海岸のサーバを選べば100pingちょっとでマッチし、多少は快適に遊べるので、本作を遊ぶ人は参考にするとよい。

 

ちゃんと楽しむにはパーティor英会話必須…

HUDが存在しない以上、戦況を把握して適切に動けるようになるには、味方との情報共有が必須。どこから敵がやってくるのか、クリアリングできた場所、できてない場所がどこなのか、敵が構えている場所がどこなのか、自分1人では把握しきれず、思わぬ場所から撃たれてやられてしまうことも多い。キル判定も表示されないので、遠距離で撃ち合っていると戦況把握もできない。

この広大な戦闘エリアのどこかに敵がいるが、ミニマップがないので一人での索敵はほぼ不可能

そのため、どれだけ上手いプレイヤーであっても、本作をソロでやって楽しむのはかなり難しい。しっかりと遊びたいならパーティは必須と言える。ここは快適なプレイができる条件を縛ってくるので微妙だった。

 

ソロで快適に遊ぶ手法も、一応2つある。

1つはオープンボイチャでの会話だ。ただし、先述した通りマッチング先は常に外国人のため、英語が話せることが必須になる。外国人は結構な人がオープンボイチャしているので、英語が喋れる人は話して参加してみると、思ったよりも楽しめるかもしれない。

もう1つはピン差しだ。L1ボタンで「敵発見」や「敵撃破」などのピンを出せるホイールが出てくるので、これを駆使すればボイチャなしでもある程度の意識疎通は取れる。が、他のゲームのような、ミニマップやゲーム画面上にピンが出るのではなく、プレイヤーが指さした方向が、コンパスとして画面に出るだけなので、参考になるか、というとかなり微妙。そもそもピンホイールを使っているプレイヤーも大していないので、あまり使える仕組みではない。

ピンホールで自らの意思を示すことはできるが、そこまで使い勝手はよくない

 

キーコンフィグが自由にいじれない…操作も少し特殊…

人によって、パッドを使用する際の各ボタンの役割は違うので、独自のキーコンフィグを組めるようにしたいところだが、本作ではキーコンフィグが固定のプリセット5種類の中からしか選択できない。他に自由に変更ができない。

また、そもそものデフォルト操作も特殊な点も気になる。他作品では、武器切り替えは△ボタン、投げものはR1ボタンでワンタッチで行うことが多いが、本作ではR1を押し、その後に十字キーで指定の装備を選ぶ、という2操作を行わないといけない。これがかなりストレスだった。

 

チュートリアルが片手落ち…

チュートリアル自体はゲーム内に色々用意されてはいる。ゲームロビーにある「チュートリアル」では、指示に従ってキャラクターを操作しながら理解促進できる体験型チュートリアルをはじめ、本ゲーム内に登場する様々なシステムや用語を説明するページも用意されているので、FPSが初めての人でも入り込みやすくはなっている。

ゲームロビーからチュートリアルへすぐに飛ぶことができる。射撃場も完備

理解しておくべき操作やシステムは、リストとして文字で用意もしてくれてはいる

ただし、ゲームルールの詳細や、ロードアウトの仕様については説明がほとんどないのは気になる。

ゲームルールは、モード選択画面に一応書いてあるが、あの説明だけではよくわからない。遊んでいればクリア目標が何かわかるが、蘇生条件はよくわからないので、その辺りはもうちょっと親切に説明すべきだ。

ロードアウトは、Security(治安部隊) と Insurgents(反政府勢力)で使用できる武器が違う旨の説明がないので、なぜ一度作ったロードアウトが消えてしまうのか、ずっと疑問だった。

ゲームルールの説明はこれだけ。重要な蘇生条件がよくわからない

 

やり込み要素は殆どない…

本作にはランクマッチはない。明細解除的な要素もない(明細は殆どが課金要素の模様)。「このプレイングで何人の敵を倒せ」というようなチャレンジ要素はあるが、その数もそこまで多くないうえ、縛りプレイのような領域のものが多く、クリアしたところで手に入るのはゲーム内通過のみだ。

唯一のやり込み要素である「チャレンジ」。達成条件が難しいものもあるが、数は少ないし、縛りプレイの領域になる

武器も初めから全て解放されているので、武器解放していく楽しみもない(一応、兵科はレベルアップで解放されるので、これだけはやり込みともいえるかもだが、10時間ちょっとも遊べば全解放できるほどのボリュームだ)。

総合戦績は存在する点だけは救いか。ただPvPモードでは、試合中にプレイヤーが途中抜けするなどでチームバランスが崩れると、メンバー数が多いチームからランダムで選ばれたプレイヤーが逆陣営に強制移動されるようなことがあるので、「自チームの動き方がよくて戦いやすいな」と思ってたら、急にチームを変えられてボコボコにされてしまう、というような事案も起こるので、戦績自体あまり参考にはならないと思われる。

やり込み要素を求めて本作を購入するのはおすすめしない。

 

余りにももっさり過ぎる…

ここは好みが分かれるところだが、筆者はかなり気になったポイントだったので記載させてもらう。

本作のキャラの動きはとにかく遅い。リロード1つにも4、5秒ほど、窓を乗り越えるのも約2秒ほど、グレネードを構えて投げるのでも約3秒ほどと、「快適性」とは程遠い。言い換えると、「すべての動きがもっと遅くなったR6S」といった感じか。

HUDが無い点と、動きが遅いという点のせいで、戦闘頻度が非常に少なく、緊張感はあるものの退屈な感じもする。PvPでは、1分間に1人倒すことができるかどうか、位なゲームテンポだ。無理に前に出ていけば、想定外から撃たれてやられてしまうので、どうしてもゆっくり進むことしかできないのも気になる。

実際に重たい装備を身に着け移動したらそういう風になるのだとは思うが、CoDやBF、Apex等のFPSで育ってきてしまった筆者からすると、とにかく爽快さが無く、ストレスが強く残った。「R6S」をやって、あのゲームのスピード感が体に合わなかった人は、あまりにもストレスがたまるので本作はやらない方がよい。

 

まとめ

人気がある理由はわかるが、日本人受けはしないであろう「Insurgency:Sandstorm」。没入感はすごいとは思うが、日本という環境で遊ぶのは非常に厳しいので、このゲームをちゃんと遊びたいなら、アメリカに住んで英語を勉強することを強くおススメしたい(笑)。

 

では!