秋吉ブログ

ゲーム大好き人間「秋吉」が、ゲーム情報を沢山出していくブログです。ゲーム以外の情報も時々…

【BF6】神ゲー?クソゲー?プレイレビュー・評価まとめをしてみた!

今回は、PS5版の「Battle Field 6」をプレイした感想や、このゲームの良い点、悪い点をまとめていこう。

なお、マルチプレイに限った感想である。

(本記事の情報は2025/10/19時点を元にしている)

2025/10/11に発売した「BF6」。前作「BF2042」は史上稀にみる大爆死ともいえる散々な結果を出しており、「BFは発売日に買うものではない」という烙印を押されてしまうきっかけを作ってしまった。

それを受けてか、企画元である「EA」は、「本作は原点回帰を重要視する」と発言し、派手なスキンも採用せず、ミリタリーオタクが好みそうな現代銃をモチーフにした現代戦となるように作り上げた。その甲斐あってか、β版の評価は非常に好評であった。

筆者はBF2042の経験から発売直後の購入を見送るつもりでいたが、β版の配信動画をみて非常に面白そうだったので、本作の出来を信用し発売日に購入。約1週間ほど遊びこんでみたので、「本作は買いなのか?」と気になっている人はぜひ参考にして欲しい。

総評

「BF2042の悪評からよくぞここまで持ち返した!」と評価できるほどの素晴らしい現代戦に仕上がっている。やればできるじゃないかEA!

多くの歩兵や戦車、戦闘機が入り乱れ、良質なマップが次々に破壊されて形を変える様子や、各兵科の役割を遂行しながら勝利を目指すさまは、正にBFの黄金期とも言われた「BF3」や「BF4」あたりの感覚を呼び戻させてくれた。

ただ、戦績やチャレンジが飾りとなり過ぎていたり、レベル上げが苦行だったり、弾抜け感が強かったりと、気になる点も勿論ある。そこは考えものだ。

全体的に「カジュアルなFPS」という感じ。BFが好きな人は勿論だが、FPSをやったことが無い人にも、是非ともオススメしたい作品だと思った。

 

どんな人にオススメ?

  • 戦績や勝敗に拘らずに楽しめるFPSがやりたい
  • BF3やBF4時代のBFがやりたい
  • ミリタリーオタクである
  • FPS初心者

といった人にはオススメできる。逆に

  • FPSにはランクマッチなどによる順位付けを求める
  • ゲームをやる時間がそこまで取れない

という人には、ちょっとおすすめしにくい部分はあるので注意してほしい。

 

このゲームの特徴

最大64人のプレイヤーが入り乱れる大規模戦闘FPS

「バトルフィールド」は、今作で15作品目となる非常に歴史の長いFPS作品。他のFPS作品との大きな違いは、

  • 超強大なフィールドに最大64人のプレイヤーが集まって行うバトル
  • 歩兵以外にも戦車やヘリなどの軍用兵器も多数登場し、自由に操作が可能
  • スキルなどの特殊能力はなく、壁ジャンプや長距離スライディングなども無い、重厚なプレイ性

という点にある。中でも大人数かつ兵器が入り乱れる中で戦う要素は、他のFPSにはない独特の要素で、これこそが長い間ファンに親しまれて来たゲーム性でもある。

プレイヤーはただの一兵士であり、スキルやアルティメットといったヒーローシューター要素は一切ない。スローテンポ気味に、ジリジリと戦況を切り開いていくような、地に足ついたプレイが遊びの中心となる。

戦場は、開けた大地から山岳地帯、市街地までと多岐にわたる。各マップで得意な武器種や登場する兵器の数も異なるため、戦場や戦況に合わせて、使う装備やプレイングが変わっていく。

広大な戦場を、1人の歩兵として駆け抜けていくFPS

市街地を舞台にしたCQC中心マップも存在

輸送ヘリを誤り、味方を戦場へと送り出すタクシープレイも可能

また、マップに立ち並ぶ建物の多くは、戦車の砲撃や対戦車砲の爆撃などで破壊することができる。新たな通路の形成や、敵の隠れる場所を無くすなどのプレイングが可能となる。

目の前の建物の壁が、戦車の砲撃を受けて崩れ、中が丸裸に…このマップ破壊表現もBFの特徴だ

 

兵科制の復帰と、武器やガジェットを組み合わせたロードアウト

BFといえば、「突撃兵」「工兵」などの兵科制が大きな特徴だ。各兵科で出来ることに差があるため、分隊内で兵科構成を検討し、状況に応じて適切な兵科が自らの仕事をこなすことで、戦況を有利に変えていけるのだ。

本作では

  1. ARを得意とし、グレネードランチャーなどの攻撃ガジェットと組み合わせ、前線で道を切く「突撃兵」
  2. SMGを得意とし、兵器の修理や対兵器用装備の使用など、兵器に特化した性能性能を持った「工兵」
  3. LMGを得意とし、回復や弾薬補給、バリケード設置など、歩兵に対する支援を中心に行う「援護兵」
  4. SRを得意とし、敵のスポットやミニマップへの可視化などの索敵能力を有した「偵察兵」

の4つの兵科が存在。プレイヤーは4つの中から1つの兵科を選択し、戦場に赴くこととなる。1チームや1分隊の中で兵科の選択可能数に制限はなく、試合中に兵科を好きに変えることもできる。

兵器の修理と、対兵器装備を持つ工兵

戦車に張り付き、修理を行って、戦車に道を切り開いてもらう

味方の回復や蘇生、弾薬補給などの支援が得意な援護兵

倒れた仲間を即蘇生し、全然復帰させるガジェット「除細動器」を持つ

各兵科で、メイン武器、サブ武器、ガジェットを決めたロードアウトを構成する。兵科によって得意な武器はあるが、特に縛りなく、自由に使用武器を決められる。例えば、突撃兵はARが得意だが、SMGやSRなどを持つことも可能だ。

武器にはマズルやバレル、サイトなど様々なアタッチメントを装着でき、アタッチメントによって反動軽減や取り回しの強化など、武器そのものがより扱いやすくなっていく。アタッチメントごとにコストが存在しており、武器の許容コスト内で自由にアタッチメント付け替えが可能だ。

兵科毎のロードアウト画面。メイン、サブ武器と、持ち込むガジェットを決めていく

武器のアタッチメントは、コストが許す限り自由に付与することができる

 

大規模戦~少人数戦まで含めた数々のゲームモード

BFといえばでお馴染みの大規模陣取り合戦「コンクエスト」は勿論、攻撃と防衛に分かれて陣地を奪取しあう「ブレークスルー」、歩兵のみの少人数戦で、指定ポイントを獲得しきると勝利できる「チームデスマッチ」など、往年のゲームモードはもちろん搭載。

 

BFお馴染みの大人数陣取りルール「コンクエスト」

 

それ以外にも、本作で新たに2つのモードが追加された。コンクエストに近いものの、試合を進めるうちに戦場サイズが縮小していく大人数戦ルール「エスカレーション」と、CoDでいうところの「ハードポイント」と同じ、点々と変わる拠点を確保し続けて規定ポイント到達を目指す少人数戦ルール「キング・オブ・ザ・ヒル」だ。

コンクエストと似た陣取り合戦である「エスカレーション」。拠点数が多く、細かく配置されているのが特徴

拠点を制圧し続けているとポイントを入手し、段々と占領可能拠点の数が少なくなっていく

少人数戦では、狭いマップを舞台に、時間ごとに切り替わる拠点の確保時間を競う新ルール「キング・オブ・ザ・ヒル」

 

独自でマップやルールを作成して公開、利用できる「ポータル」

前作「BF2042」から存在している「ポータル」。自分でサーバをたて、マップレイアウトを構築したり、ルールを決めたりして公開することで、他プレイヤーに遊んでもらえるモードだ。

利用者として使うことも可能。ポータルの検索窓口から、自分が望むルールを持ったサーバを検索して入ろう。

検索フォームから、自分がやりたい設定を持つサーバを選択。人気のあるサーバを順番に表示させることも可能

 

 

このゲームの良い点

良マップの数々!洗練された破壊表現!

個人的に本作で一番良かった点は、良マップの数が多いこと!前作「BF2042」はとにかくクソマップのオンパレードであり、遊ばなくなった一番の理由がこれだった。

  • 遮蔽物がないだだっ広いマップをひたすらに走り続ける
  • 拠点同士が離れすぎて、敵になかなか出会わず、数分間走っているだけのこともある
  • 敵拠点に向かっていると、遠くで構えているSRに撃ちぬかれて、また1から走り直しになる
  • 全プレイヤーが室内エリアに集まり、そこでしか陣取り合戦が行われず、コンクエストのルールが無視されている
  • 1か所にプレイヤーが集まり過ぎて戦況が理解できない

といったことばかりで、プレイしていてまったく面白くなかった(筆者が遊んでいたシーズン1までの感想なので、その後に追加されたマップの中にはいいマップもあったのかもしれないが)。

BF2042に対する感想記事はこちら

www.akiyoshiblog.work

が、本作に登場するマップは、拠点間隔がコンパクトなうえ、無駄に広い空間もなく、良い感じに遮蔽物が形成されている。そのため、近中距離での接敵機会が多く、裏どり行為もしやすい。また、拠点同士が近いので、「自拠点の確保を優先してから敵拠点に向かう」という勝利を目指すプレイ意欲にも繋がる。特に市街地が舞台のマップは、兵器もあまり出てこず、歩兵同士での近距離戦が多いため、「あ、今自分はFPSをしている」という感覚をしっかり持つことができた。

モードとマップの組み合わせによってはクソマップが無いわけでない。ブレークスルーの「ミラクバレー」マップは、攻撃側に第1フェーズを突破させる気が無いようなクソマップだ。しかし、同じマップでも、コンクエストやエスカレーションといった別モードでは、兵器と歩兵の双方が激しく入り乱れる熱い陣取り合戦ができる面白いマップになっている。運営側がBF3やBF4のマップを研究し、かなり綿密にマップレイアウトを考えたのだろうことが伝わった。

開けていながらもプレハブや土嚢が点在して遮蔽物もあるマップ。このようなマップ構造が多く、戦いやすい

コンクエストマップでの拠点同士の間隔もコンパクトに作られ、陣取り合戦が発生しやすい

マップ破壊表現も素晴らしい。建物の壁を壊すことで芋っている敵を露わにし、拠点侵攻の道筋を形成しやすい。また、地面を爆発物で爆撃すると、簡易的な塹壕が形成されるので、遮蔽物が無い場面で、正面に待ち構える敵と戦う時の戦術にもできる。試合が進むにつれ、戦場の姿が刻一刻と変わる様は、BF特有の「戦場で戦っている」感をしっかり提供してくれていた。

 

「どんなプレイもOK」な自由度と、初心者でも遊べるゲーム設計はすごい!

「Battle Field」と言えば、

  • 空では戦闘機同士がドッグファイト
  • 戦闘ヘリが歩兵を空から蹂躙
  • 暴れる戦闘ヘリを、地上から複数の対空ミサイルで攻撃
  • 戦車が砲弾と機関銃でビルの壁を破壊
  • 超長距離から、敵の進行を食い止めるためにスナイピング

などなど、他のFPSでは見ないどんちゃん騒ぎ感や、どんなプレイをしてもOKな自由度が特徴だ。

FPSが得意ではなくても、戦闘機や戦闘ヘリの扱いが得意なら、航空兵器専門として空から地上を蹂躙し続けるプレイもOK、味方戦車の修理と、対戦車ミサイルによる敵戦車破壊をずっとやり続けるプレイもOK、敵を一切キルせず、負傷した味方プレイヤーの回復や救援をやり続けてスコアトップを目指す衛生兵プレイもOKだ。ネタプレイをしたい人にとって、本作程自由に色々できるFPSもそうはないだろう。

 

また、本作はFPS初心者にも優しいのもうれしいポイント。

昨今人気のヒーローシューターや、BFシリーズ同様人気のFPSである「CODシリーズ」は、FPSの基礎だけでなく、スキルやストリークの効果や使い所まで理解しないといけず、初心者参入の敷居が高い。しかし本作は、ガジェットの効果を理解しておくくらいで、他は泥臭いFPSの基礎知識しか要求されないので、初心者でもFPS慣れがしやすいのだ。

また大人数戦が主力コンテンツなのも初心者にはありがたい。1チームの人数が多くなれば、1人が戦況に与える影響は少なくなる。どんなにFPSが上手いプレイヤーでも、物量や兵器の暴力には叶わない。逆に言えば、FPSがへたくそでも、味方陣営の足を引っ張る度合いは少ないともいえる。FPS初心者で味方に迷惑をかけてしまうのが怖い、と感じるプレイヤーでも気軽に楽しめるので、FPS初心者にこそオススメしたい作品となっている。

 

プレイして残念な点

レベル上げやチャレンジ達成が苦行…

用意されている多くの武器やガジェット、武器アタッチメントを解放するには、プレイヤーランクや武器レベル(ゲーム内でいうとマスタリー)を上げる必要があるが、これが非常につらい。1回約20分ちょっとのコンクエスト1戦を行い、スコアTop3に入ったとしても、プレイヤーランクは2~3ほど、武器レベルは3~4ほどしか上がらない。上限がどこまであるのか明確には見えてないが、約25時間プレイしても、プレイヤーランクや使い続けている武器が最大レベルまで到達しなかったので、とんでもない量が要求されるのは間違いない。長く遊び続けてもらうためのシステムなのだろうが、さすがにこれはやりすぎだ。1日に1時間くらいしかゲームができない、というプレイヤーは、特定の兵科や武器に絞って遊び続けないと、まともな量のコンテンツが解放されないので注意しよう。

一応、公式もこの問題は認識しているようで、即座にレベル上げしやすくなるように調整が行われている。ここは気長に待ちながら遊び続ける他ないだろう。

 

また、「特定武器でヘッドショットを何回実施」や「特定兵科でスコアを何点獲得」というような、いわゆるやり込み要素である「チャレンジ」が存在するが、これもつらい。1つのチャレンジの達成条件をとっても、1000キル到達、とか、100回達成、とか、どれもかなりの時間を要求されるものが多い。中には運営に「あなた達はこれを達成できるのか?」と聞いてみたいほど、到達不可能に近いやり過ぎチャレンジまである。チャレンジを達成しないと解放されない武器やガジェットもあるので、全てを手に入れようと思うとチャレンジ実施は避けられず、苦行を強いられるのは何とかしてほしいところだ。

試合での実績によって武器やガジェット、スキンなどが入手できる「チャレンジ」。内容には多くの時間を有するものが多い

 

戦績やチャレンジが飾りとなり過ぎ…

昨今のFPSでは、ランクマッチによる階級の明確化や、KD率やSPM、勝率などの成績表の一覧化表示など、自分の実力を可視化して他プレイヤーと比較できる要素が多く揃っている。多くのプレイヤーが、自らの戦績を引き上げようと熱中してやりこむことで、そのゲームの人気が成り立っている、といっても過言ではない。

しかし、本作にはランクマッチなんてものはないし、成績表も累積KD率がプロフィールから見れるくらいだ。このKD率は歩兵だけでなく、兵器によるキルや、botをキルした数も加算されているので、兵器ばかり使ったり、レンタルサーバーでbotをたくさん入れてプレイし続ければ、あっという間にものすごい戦績を出せてしまう。BF Trukerというボランティア?の戦績比較サイトでは、KD率以外にSPMやKPMが確認できるが、これも兵器やbot相手の戦績が加算されるので、正確な実力がわからない。

他の人と比較して強さを決めるようなランキング要素が無いので、どこまで行っても自己満でしかない。2020年辺りの、FPSが日本で大きく人気になりはじめた際にハマった新参兵にとっては、「何が面白いのかわからない」と感じてしまうかも…とちょっと心配である。

 

銃撃時のヒット判定がおかしい…

BFにしてはかなり頑張って品質確保している方ではあるが、それでもバグがちらほらあるのは否めない。

一番気になったのは弾抜けだ。レティクルの中心に敵を捕らえて撃っても、なぜかヒット判定が出ない場面が見られたのは気になった。弾速と弾の拡散というシステムのせいで、動き回る敵に出してフルオートで撃ち続けるとあまり当たらないようになっているのだが、それでも流石に抜けすぎているように感じた。

運営によると、連射時の拡散値がバグっているらしく、修正目指して奮闘中とのこと。そこが直れば、もう少し納得できる撃ち合いができるかもしれないので、気長に待とうと思う。

この距離では、フルオートはおろか、タップ撃ちでも弾が抜ける。弾の拡散値の酷さと弾速の遅さはもう少し何とかしてほしい

 

まとめ

BF2042の失敗を払拭し、古風ながらも手堅く面白い作品へと昇華された良FPS「BF6」。

過去のBFが好きだった人や、地に足ついたプレイがしたい人にとっては、非常にオススメできる作品になっていることは間違いない。

前作の大失態を受けて買うのを渋っているプレイヤーもいるかもしれないが、少なくとも前作のような問題は起きておらず、人気作だったBF3や BF4のようなゲームができることは保証する。気になっているのであれば、是非とも購入してみてほしい。

 

では!